ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

原点の物語

2011-12-16 00:27:14 | Weblog
ポオの『黄金虫』を読んで、
そういえば、小学生くらいのときに、
子ども向けの本で読んだことがあったことに、
物語も終盤になってやっと気がついた。

そして、シャーロック・ホームズの『踊る人形』を読んで、
自分も暗号を作りたいと思っていたときの気持ちを思い出した。

そんなことまでして隠したい秘密なんてなかったし、
暗号を作るほど頭もよくなかったけれど、
火であぶったら浮き出てくる数字の羅列や、人形の羅列に、
なんだかすごくワクワクした気持ちは今も残っている。

きっと、よく理解できないけれど、
なんとかもっと仲良くなりたいと思いつづけているパソコンも、
その「謎解き」の延長のような気がする。

むかしから、読書はどんな遊びよりも好きだったけれど、
たいてい物語の内容は忘れている。
何かのあらすじを説明するとき、私の説明はあまりにもアバウトで、
誰か近くにいるその物語を知っている人が、言葉を補ってくれる。
つまり、的確に要約することができない。

昼間は、中国人スタッフに「フランダースの犬」の
感動的な最終回の話しをしようとして、しどろもどろになり、
隣にいた日本人が、わかりやすく中国人に説明してくれた。
そして、私も、そんな物語だったっけか、と思った。
私の印象には、パトラッシュしか残っていなかったんだ。

そうか。
私に、アニメのキャラクターに萌えている男性をわらう資格はないな。