ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ゴムまり

2011-03-04 00:18:07 | Weblog
今日は、これぞ「ザ・たらい回し」という状況にあい、
あれ、中国語ではなんて言うんだっけ、と、しばし考えた。
最初に思い出したのが、「推来推去」。
でも、状況はもっとシニカルで、もう少ししっくりくる表現があったはず、と考え、
学生時代に学んだテキストの本文が目の前に浮かんできた。
そして、「踢皮球」にピタリと焦点があった。

「皮球」は、ゴムまり。
「踢皮球」は、ゴムまりを蹴る。
なんだか、麻呂たちが蹴鞠をしている姿が浮かんだ。
時代錯誤な雰囲気が助長されて、たらい回しされたことなんて、どうでもよくなった。
勝手にやっててくれ。
でも頼むから、税金でお給料をもらっていることだけは、忘れないでほしい。
内部事情だけで無駄に使われる時間は、
それだけ国民や国家にとって損失になることを、
どうかもう一度思い出してほしいと思った。

さて、帰り道。
AKBのステージ衣裳のような服を来ている女の子2人組が歩いていた。
「でね、あの子の彼氏がニートなんだって!」
「でた~、ニート! 最悪じゃん」
「でしょ~、信じられないよね~」

AKBは、ニートというか、引きこもりというか、
そういう人たちのアイドルだと思っていたから、
私は、「えっ? ニートだめなの?」と思った。

で、会話をよくよく聞いていると、
彼女たちの理想とする男性像は、頼りがいがあって、やさしくて強い人。
そう、王子さまのような。

そして、ふと思った。
AKBみたいな服装を好む女子は、王子様待望論を持っている。
で、AKBのファンの男子は、観念の中で自分が王子様になったようなつもりになって、
バーチャルな恋愛世界を楽しむ。
だから、女子も男子も、王子様像を求めている、のではないか。

まあ、疲れた日に考えるほどのことではないか。