ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

息吹き

2011-03-27 21:42:48 | Weblog
日本経済には大きな打撃だけれど、
いろいろと止まっているから、東京の空が本当にきれいだ。



夜は暗く、日中も無駄な灯りはない。
夏の計画停電の話が出ているけれど、
都心部のオフィスの空調が控えめになり、
いつものガンガン冷凍レベルなクーラーではなくなって、
クールビズが進み、自然の風を取り入れるようになったりして、
みんなが工夫をして節電をしたら、
かえって熱帯夜が減って、「東京の夏って意外とすずしいじゃん!」
となるのではないかと、期待している。

朝のラッシュも時差通勤が進んで、
仕事の効率は少し悪くなるかもしれないけれど、
でも、そんなだった昭和のころ、
日本の経済はどんどん上向きだったことを思うと、
意外と復興できるような気がしてくる。

モクレンの花(だと思うんだけど)が、なんだか蓮の花に見えた。



きっと被災地でも、もう少し暖かくなったら、緑の芽が息吹くだろう。
その芽は、泥の中から、とても明るく澄んだ色を見せるだろう。

与えられた範囲の仕事を、最低限の労力でこなす、というのではなくて、
仕組みに頼らず、自分の目で見て、頭で考えて、
あるときは、ふとよぎるカンを信じて、前を向く。
そんな労働を取り戻せたらいい。

今回の震災で、「でも自分の生活は安泰」と思うのではなく、
いまだからこそ、ちゃんと働きたい、と願った。

台湾の李登輝さんが、ツイッターで、
「核のエネルギーが本当に市民生活にとって必要かどうか、議論しよう」と言っている。

日本の政治家も、そう言おうよ。
その発言は、現在福島で頑張っている多くの人たちや、避難している人たちにとって、
決して失礼な発言にはならない。

逆に、「あなたの献身を受け止めます」という意思表示になる。
先の大戦で亡くなった多くの日本の将兵や市民、外国の人たち。
その人たちを忘れることで日本はやってきたけれど、
同じ過ちを犯すのは、やめたい。