ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

心がけ

2011-03-17 21:05:24 | Weblog
地震直後から、会社で堂々と
「会社では死にたくない。それに泊まりたくもない」と言っている。
このあたりは正直に生きている。
だから、地震のあとは、毎日退社するときに、
明日、そしてそれから先も、もし私が出社しなくても、
後の人が困らないように、と心がけている。
もともと派遣社員だから、かりそめの仕事だと思っているし。

で、今日「大規模停電が起きるかもしれないから、早めに帰宅しましょう」と
総務から全社アナウンスが入った後に、
「ここまでやる。私が死んで来られなくなっても困らないように」と言ったら、
隣の席に座っている派遣さんに、
「あなたが死ぬよりも先に、会社のほうがダメになるよ。
っていうか、あなたと一緒にいるのが一番安全そう」と言われた。

ここのところ、いろいろな人が動揺している。
私も動揺している。そして疲れてもいる。
管理職だから正社員だから、判断力や決断力があるわけではない。
事なかれ主義の男性は、いつもに増して「だんまり」を決め込み、
一人であたふたしているようになった。

朝、ミーティングのようなものはない職場なので、
意識して「今日はここまでやろう」と、
同じ仕事をしている他の派遣さんに言うようにしている。
そして、帰る前、明日最低限やりたいことを整理して帰るようにしている。
明日の午前中はこう、午後はこう。
きっと、自宅待機の取引先とは連絡とれないだろうし、
スケジュールは、考えたとおりにはいかないだろう。
でも明日、結果としてできなかったことを挙げるのではなくて、
こんな状況にもかかわらず、前進しただけすごいじゃん、と言う。
私たちってすごいじゃん、と笑う。

漫然と、いまが平常時と思い込むのではなく、
勝手に被災者意識におぼれるのでも、問題を先送りするのでもない。
思考停止するのでもない。
ただ、8割で帳尻をあわせる方法を考えよう、と言う。

なんだか、いろんな人と仲良くなった。
だから、明日も、そう心がけよう。