ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

折り紙の思い出 ~今年1年の出来事~

2022-12-26 | 日記

通っているリハビリ施設では、季節ごとの

行事の折り紙をつくり飾っています。

前にも書きましたが、私も折り紙づくりに

参加して、飾ってもらっています。

 

大してうまくないんですが、それでも、

リハ仲間の利用者さんから、折り方を教えて

ほしいと言われることが、たまにあります。

そうした時は、リハの合間に、できるだけ

折り方を説明するようにしいます。

ただ、説明が下手ですし、短い時間では、

なかなかお伝えできません。

 

2・3か月前のことでした。

いつものように、リハビリを一緒にしていた

Aさんから、家できることを楽しみたいので、

教えてもらえますかと言われました。

Aさんは、何度か入院療養していて、外出を

控えている方でした。

作ってみたいのは、上の写真の風鈴と、

蛇腹に折った花飾りということでした。

風鈴は、ちょっと細かいところがありますが、

慣れた方には簡単です。

必要な折り紙・短冊・糸をセットでお渡しし、

パーツごとの出来上がりの見本を添えて、

説明しました。

 

翌週には、うまくできましたよと、嬉しそうに

おっしゃっていました。

 

もう一つの花の方は、難しくはないんですが、

折って、切って、張り合わせて、つなげるので

やや面倒です。それで、ちょっと待っていただく

ことにしました

 

 

その代わり、簡単にできる可愛い小鳥の作り方を

お伝えしました。すぐ上の写真です。

簡単すぎるので、当然すぐに作られたかなと

思っていましたが、その後Aさんはリハビリを

しばらく休んでいたので、結果を聞くことが

できないでいました。

 

   

どうしたのかなと思っていると、リハ施設の

スタッフさんから、

”Aさんから、お礼に、どうぞお使いくださいと

いうことです” と言って、私に折り紙ケースが

わたされました。とても可愛いケースです。

 

      

      

      

   

中には、上の写真のようなしゃれた折り紙も

入っていました。きっと、折り紙がお好きで、

相当以前から楽しんでおられたんですね。

それにしても大事なもののはずです。

 

ところが、その後Aさんは、リハビリを休んだ

まま、退所されました。どうして私にケースを

わたされたか、不思議でした。

 

最近になって、その理由がわかりました。

Aさんは、体調を崩し入院されていました。

そして、しばらくして他界されていました。

大事な折り紙ケースは、おそらく病床に

おられたAさんから私への「贈り物」だった

のです。

これからも、皆さんのために、折り紙を

続けてくださいね、という気持ちの

こもったものだったのです。

 

Aさん、ありがとうございました。

花の折り紙はこんなものだったんですが、

いい出来栄えではありませんし、今もうまく

折れません。

どうか、少しでも上達できるよう見守って

下さいね。頑張りますからー。

コメント (4)
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