週末の作業となったスポーツカブ新エンジン。
エンジンの組み立てって特に組立てに手間がかからない小排気量車は段取りがほとんどですね。
バラして洗ったところから各部の準備に時間がかかります。
まずはヘッドの確認からですが、バルブまでばらして確認した所バルブガイドにもガタは無し。
燃焼室内とバルブのこびりついたカーボンを除去します。
特に排気ポートのカーボンがひどいと少々こすった程度では退きません。しかもこのヘッドもそうですが、排気ポートの1/4くらいが固形化したカーボンで塞がっていました。
リューターで削ってカーボンを除去し、ポートの中を磨いていきます。
ついでに少々バルブの当たり面が荒れていた為、バルブの摺り合わせを。
文明の利器を使うと作業も早いですね~。
バルブを組みなおしてヘッドの方の準備は完了。
クランクケースの両サイドカバーは元から缶スプレーで塗ったような剥がれかけの塗装がしてあったので、塗料をはがしてサンドブラストで仕上げます。
アルミは柔らかいので鉄で出来た部品よりブラストで仕上げるのもスピーディー♪
結構錆が深い部分もあったので、微妙にまだらになっている部分も有りますがまあOKでしょう。
両サイドカバーは純正ではシルバー塗装仕上げですが、私的にはサンドブラスト仕上げが気に入ってますので元の赤スポエンジンもこの仕上げです。
クランクケースのセンター部分は軽くメタルコンパウンドで磨いてしっとりとした仕上げに。
ピカピカまでは磨きません。
こんな作業やガスケットの除去、脱脂作業で結構時間もかかります。
最後に新しいベアリングやオイルシールを圧入して準備完了。
ここまで準備作業をやってやっと組立作業に入ります。
クラッチも新しく組み替えたのですが、こいつはまた後ほど。
一応アイドリングの確認まではしましたが、調整や慣らしまでしてると結局ギリです(汗)
電ドリを使ったバルブ摺り合わせは直接チァックにバルブを咥えるより、バルブと同径のドリルの歯を咥えて、きつめの径の燃料ホースを間に咬ませると良いですよ。フレキシブルで作業性最強です。
って、やへーさんとこでも書いた気が・・・
面白い方法ですね。
段取りに時間がかかりそうですが(笑)
ダイレクトにバルブが加えられない中排気量以上の車両はコレをやらないといけないでしょうね~。