12月のコレクター日記 パートⅠ
さすがに12月はレコード店廻りもままならず
ネットオークションにての収穫でした。
昔は何とか休日やりくりして新宿、下北沢、渋谷等
廃盤セールに出かけたものですが、
今や店のセールの方がおかげさまで忙しくなってしまいました。
ジュディ・シル/ジュディ・シル 1972年発売
予備知識なく音楽を聴いていると稀に衝撃の出会いがあります。
このアルバムもそんな一枚
ローラ・ニーロやキャロル・キングそしてジョニー・ミッチェルなど
60年代後期から70年代前半にデビューした
今でも人気の高い女性シンガーソングライターはいますが、
このジュディ・シルは同時期にデビューするも
今では完全に埋もれてしまっている女性シンガーソングライターです。
当時のレコードレビューでは「藤田まことと宍戸錠をたして2で割った様な
顔つきのシンガー」と紹介されています。 女性なのに トホホ・・・
しかし内容はクラシックや賛美歌をルーツとしたような
心にしみてくる楽曲の数々 若干アレンジが甘い所もありますが、
今、「エンヤ」を好きな方にはきっとすんなり入って来ると思います。
この後、もう一枚アルバム「ハート・フード」を出しますが、
評価されることなく3枚目を制作中に35歳の若さで死去
昨年末にCDが復刻されました。
この繊細で美しいアルバムは私の宝物です。
ティム・バックレー/グッドバイ・アンド・ハロー 1970年日本発売
ジャンル分けの進んだ今でこそ「アシッド・フォーク」と呼ばれる名盤
US発売は1967年
この年はビートルズの「サージェント・ペパーズ~」も発売され
音楽業界はサイケデリック・カラー 一色
演奏こそシンプルであるが歌詞は抽象的なドラッグの臭い
わずか28歳の若さでオーバードーズにて死去
彼の息子「ジェフ・バックレー」も歌手としてデビューするが
確か事故(水死?)にて30歳でこの世を去りました。
何か因縁めいています。
日本盤のLPには宣伝広告も兼ねた「帯」が付いていますが、
この通称「カバー帯」もなかなかユニークなものです。
シンガー・ソング・ライター系はこのギターをくりぬいたデザインとなっています。
このアルバムが2005年最後の収穫となりました。
後何枚か12月の収穫がありますのでまた後日ご紹介します