ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

Ferrisの新製品

2009年01月16日 | ジュエリーよもやま話

私は、ジュエリーの制作方法だけでなく、ジュエリー制作につかわれる材料や道具がどこでどんな風に開発されているかとても興味があり、よくメーカーのサイトに遊びに行くことがありますが、そこら、いろんな面白い学びや発見があり、1人で感動したり喜々としています。

さて、FerrisというWAX製品のブランドは、ワックス・モデリングをする方ならどなたもご存じかと思います。今日は私のお気に入りのメーカー・サイトのひとつとして、新製品情報とともにクローズアップしたいと思います。

このブランドを作っているのは、Kindt-Collins Companyというアメリカのオハイオ州にある会社で、この会社自体は90年以上前からワックス製品を作っており、ジュエリー用のワックスは1970年代半ばから売り始めたそうです。今では、ジュエリー用WAXではトップシェアを誇り、世界中のジュエリーメーカーの人々ががFerris製品を愛用しています。

ワックス製品の市場がほぼ成熟した現在でもこの企業は、次々と新しいプロダクトを世に送り出し続けています。常時、新しいアイデアを募集しており、ユーザーの声から生まれた商品も多いのではないかと思います。その企業姿勢は素晴らしいと思います。成長する企業の経営者とは、顧客の声に真摯に耳を傾け、顧客の視点でものづくりを実践していける人のことだと思います。

FerrisのHPにあった新製品案内で、私が超食いついたのが、上の写真のCowdery Profilesという製品です。いろいろな断面形状の棒状のハードワックスです。さまざまなパーツの製作場面で応用することができる製品です。


形状も径のサイズも豊富。
(クリックすると拡大ページが表示されます)

FerrisのHPではブレスレットのヒンジ留め具、上記の表にないですが、涙型のパイプを利用してバチカンを作る例が紹介されています。
円形や四角形は爪なんかにも使えますね。パイプ状のものは、メレの石座に便利そうです。

おそらく、これらは日本の職人さんみたいに手先が器用じゃない、いや失礼、何かにつけて作業の効率化を重んじる、つまり楽したがるアメリカ人のアイデアから生まれたのではないかと思います。

『こんなもん、いらないよ。』って言う人もいると思いますが、私はとても欲しいですね~。ちっちゃいパーツを正確に削り出すのは結構大変です。(アメリカ人と同じ発想?)

日本国内で販売しているところを探したのですが見つかりませんでした。
特に、円形の取り扱いがあると嬉しいのですが・・・。
どなたか、東京都内か、ネット販売で取り扱っているお店をご存じのかたがいらっしゃいましたら、どうか教えて下さい。m(^^)m



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4 コメント

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他にも有るでよ(笑)。。 (mko)
2009-01-17 01:07:57
http://www.progresstool.com/pd_kerrlab_red_flat_wax_tube.cfm

Ferrisn ? あ、新参者の会社ね(笑&ジョーク)↑こちとら1891年創業の Kerr 社様のお通りだい(笑)。。因みに20年ちょい前のアメリカだとシェアー的には、こっちが強くて、、そのワックスの愛用者も多かったです。。赤いワックス素敵でしょ?

あそうそう、アメリカ製の便利系には、ご用心を、、ワックスは兎も角、、凄く便利か?まったく使えないかの二つに一つなんで、、あはは。。

そうそう、、万年筆と言えば、、日本の
http://www.pilot.co.jp/jewelry/index.html

パイロットさんも結構昔から参入してますが、、どうなん?みたいな。。元々ペン先等の18金の加工技術は、大したモノだと理解出来ますが、、、あ、リングシュミレーターは、アレだけどおもろいかも。。。もっとも pt1000 のハードプラチナは、確かに固いけど一度火を入れたらやわやわで、再仕上げすらままならなくなる代物でして、、発見したら即メーカー送りの刑に処すみたいな。。あはは。。
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やっすっ! (ROSE POSY)
2009-01-17 02:03:34
Kerrさまのページ見ました。チューブワックス、
うひょ~!$2.75ってなんたる安さ?!練習用にバカスカ買いたいですが、東京ではあまり見たことがありません。

でも赤って、目が疲れるんです。で、 青とか緑になったのでは・・・。最近はより現物をイメージしやすいようにと、シルバー色、ゴールド色のワックスも登場しましたね。

さて、パイロットのマリッジリングはあまり聞かないですねぇ。デザインの参考に、ジュエリーショップやデパートのブライダルフェアとかを覗くのですが、ほんとにPilotは聞いたことがないです。文具と結婚のイメージがかけ離れすぎているせいでしょうか。連想すらできませんでした。
デザインも特にPilotの個性を感じないし、お客さんからしたら、Pilot製だからなんなんだ?って感じですよね。

モンブランやクロスのように既存製品となにかしらのつながりやブランド・コンシステンシーを持たせているならまだしも、ちょっと、これはターゲットミスでは・・・。Pilotに関しては、ジュエリーのブランディングは完全に別にしたほうがいいと思いました。

それは、顧客がデザインを気に入って購入を迷っている際に、小売店が”実はあのパイロットが作ったンです。だから造りもいいし品質は確かですよ~。”って背中を押す程度のアピールが良いと思うのです。
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パイロットのマリッジリングって・・・ (chiz)
2009-01-17 11:02:59
ROSE POSYさんはあまりご存知ではなかったようですが
ショッピングモールなどに入っているような
大手宝飾チェーン店等では超定番の売れ筋商材ですね。
でも、パイロットという文具メーカーのブランドでは
逆にマリッジのイメージに合わないからか、ブランドは
商品ブランドの「L’or(ロル)」として通っています。

時計メーカーのCITIZENのSomethingBlueも同様ですが
http://jewelry.citizen.co.jp/
定番的な誰にでも受け入れられる癖の無いデザインで
大量生産し、サイズ展開で全てメーカーが在庫を持ち
店頭はサンプルを置くだけで、注文を取ってすぐメーカーに
FAXすれば、数日後にはネームも入ってサイズもぴったりの
製品が届くと言う、お店にとって便利なシステムで
場合によっては店頭サンプルもメーカーからの委託という
小売店の在庫負担にならない、在庫回転率の高い商材
と言う事で、全国のジュエリーショップに普及したようです。

デザインやブランドイメージだけでなく、小売店にメリットがある
という売り方もあるという、いい例だと思います。

ただ、最近はネットShop等でダンピングにあい、
扱うのを嫌がる小売店さんも増えているようですが。。。

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そうなんですか! (ROSE POSY)
2009-01-17 13:39:58
なるほど、大手宝飾チェーン店、というのがキーだったのですね。百貨店系ばかり見ていて、どうりで無いわけですね。そちらにはほとんど行っていませんでした。不勉強で申し訳ありません。m(--;)m

たしかに、委託販売(注文販売)というのは、無駄も出ないし効率的で、良い販売方法ですよね。小売店は大歓迎しますよね。(ジュエリーではどうなのかわからないのですが、)最近、ネットショップでも、そうした方法をとる小売店が増えてきました。店舗には在庫はなく、注文がある都度、メーカーからお取り寄せ、ってやつですね。

さて、シチズンのジュエリーはなぜか馴染みがありました。かなり前のことですが、友達にシチズンの社員の人がいて、ジュエリーの社販(ファミリーセール)に何度か招待されたことがありました。あの頃は何もかもがバブリーだったなぁ・・・。さすが時計メーカーさんだけあって、ジュエリーも”いい~仕事”、してまして、さんざん目の保養をさせていただきました。(^^)

そういえば、セイコーはジュエリーから撤退されたようですね。とても残念なことでした。
まだ体力のある国内企業は、細々ながらでもいいのでジュエリー事業を続けて欲しいと思います。大手企業が完全に撤退すると、そこから仕事が来ていた関連する企業へのインパクトがあまりにも大きく、産業そのものが衰退してしまう可能性があります。また、いったん衰退した産業というのは、景気が回復しても元に戻らなくなってしまうことが多いといわれます。
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