ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ダイヤモンドは、こどもの涙?

2009年03月09日 | ROSE POSYのひとりごと

世界がもし100人の村だったら”(フジテレビ)というドキュメンタリー番組をご覧になりましたか?

格差社会、政情不安、戦争などによって過酷な状況に置かれた子供達を取り上げたシリーズ番組です。

先日放映されたテーマの中に、アフリカの『シエラレオネ共和国』という国で、内戦で両親を亡くした子供達が、ダイヤモンドの採掘に従事して糊口をしのいでいるというお話がありました。

『シエラレオネ共和国』は、良質のダイヤモンドを産出しますが、あのデカプリオ主演の、”ブラッド・ダイヤモンド”の舞台となったように、ダイヤモンドの利権をめぐって1991年から2001年まで内戦が勃発し、多くの民間人が虐殺されたそうです。

映像では、まだ10歳にも満たない小さな子供が毎日素っ裸で泥まみれになって泥をかき集めていました。ようやっとダイヤのかけらを見つけても、お金がもらえるわけではありません。1日の報酬はごはんたった一杯です。1日中泥を掘ってもダイヤがまったく採れない日は、ごはんはもらえません。子供達は寄り添って水を飲んで飢えを凌ぎます。

子供を働かせるなんてなんてむごいこと、と思いますが、この国では、戦争で親を失った子供を救済・援助するシステムがありません。孤児となった子供達は、ダイヤ採掘の仕事がなくなったら、生きていけなくなります。

取材に登場した8歳の男の子は、体が悪くて働けない祖母と、目の前で両親を殺されたショックで話すことができない兄の分の食べ物を得るために毎日歯を食いしばって頑張っています。

まだまだ親に甘えたい盛りなはずの子供が、過酷な労働の毎日に何の楽しみを見つけることもできず、日々食べることが精一杯で、学校に行くこともできません。でも、この子の夢は、お金を稼げるようになったら、亡くなった両親に代わって自分を育ててくれた祖母に恩返しをすることと、口の聞けない兄をろうあ学校に行かせてあげること、というのです。そのけなげさに胸が締めつけられました。

これが今、日本の裏側で実際に起こっている話とはにわかに信じられませんでした。世界には、いまだにそんな厳しい現実があることを知らなかったことを恥ずかしく思います。

自分の持っているダイヤや、これから買おうとしているダイヤがどこの国のものかは知りようもありませんが、そのダイヤのために子供達が犠牲になっていないことを祈らずにはいられません。



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1 コメント

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そうなんですか・・・ (Ally あき)
2009-03-10 11:27:31
胸が痛い現実ですね

どんな小さなダイヤモンド一つとっても、とても大切な有り難みのあるものなんですね

そういう子供たちの将来が明るくなるといいなぁ。
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