ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

プライシングって難しい

2008年10月01日 | ジュエリーよもやま話

ラヴァーグジュエリースクールの展示会が10月17日から3日間行われます。いろんな生徒さんのブログで紹介されてますので、みんな気合い満々って感じかな。

私はちょっとあきらめモードでして、何点かキャストに出したものの、仕上げが間に合うかなぁという感じです。昨日、会社帰りにラヴァーグに寄った際、CADクラスの早川先生に、『ROSEさんも出品してくださいね!』と熱いまなざしで言われてしまい、激プレッシャーです。(笑)

去年始めて展示会に参加しましたが、参加自体はとっても楽しいのです。なぜなら、頑張ってる仲間の作品が見られるから。一生懸命なパワーのこもった作品の数々を拝見し、良い刺激を受けて私も頑張ろうって気持ちになれるんです。それにもう一つ、AllyのスタッフのAkiさんのディスプレイもとっても素敵で、撮影時の演出の参考になるのです。

   

校長先生は、”たくさん友達連れてきた人が勝ちだよ。”とおっしゃいます。友達や家族を同伴して来店し、自分も現場に立って熱心に説明しながら売り込んでる人は確かによく売れるようです。本当に人に自分を作品を買ってほしかったら、それくらいの熱意と努力が大切と思います。

いかんせん、へそまがりの私は、変な照れや恥ずかしさあって、知人や家族に見られるのがプレッシャーとなってしまうので、なかなか集客や売り込みが出来ません。これからは、営業も勉強しないといけませんね。

  

さて、そんな営業ベタな私にとって、さらにちょぴり憂鬱な作業が、『プライシング(値付け)』です。

過去にも何度かブログで書いてますが、一点物って、コストがそのまんま乗っかってきてしまうので、市販の大量生産品みたいなわけにはいかないんです。純粋なコストだけを積んだ価格設定にしても、材料によっては市販品より高くなってしまいます。

まして、”スクールの展示会”、ということなると、お客さんは、学生の作品なんだから”プロ”が作った市販品より安いはず、、とおおいに美しい誤解、いや期待をされてますから、『これいいわねー。欲しい~!』と手にとってもらえても、”意外と高いのね・・・”と値札見てあわてて元に戻されたりしてしまいます。(笑)でも、ラヴァーグには、多くプロの方が、別の技術分野に取り組もうと学びにいらしています。”学生(=素人)”、という偏見の目で価格を評価しないでくださいね。

   

手作り(彫金)作品の場合ですと、利益をのせようと思わなければ、純粋にかかった材料費だけでご提供できるんですが、外注が発生するとどうしてもその部分は、乗せざるを得ません。

ジュエリーCADの場合は、材料費・鋳造費の他に、原型の造形代もかかります。シルバーで一点だけ作ると、”うそー、シルバーなのにこの値段??”ってオドロキの反応が返ってくること必至。

・・・かといって、ゴム型切って大量生産して単価を安くするとか、ゴールドで吹いて原型代を吸収できる程度の価格設定にするというのも、学校の展示会という場では、とても悩ましいものがあります。

   

去年は、売れるかどうかわからないし、とゴム型はとらず1点モノとして出したリングのいくつかが、”サイズ違いが欲しい”とか、”石違いで欲しい”って何人もの方に言われたときは、トホホな気持ちになりました。そうなると手作り原型から作り直しです。

ジュエリーCADですと、データのリサイズだけで済むものの、また新たに造形代が発生してしまいます。その追加コスト分は最初の提供価格にはまるまる転嫁しづらいものがあります。せっかく気に入っていただけたのに御希望に添えず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

そんなこんなの展示会が終わって普通に委託商品としてお店のディスプレイに並ぶと、『ほんとにこの値段でいいんですか!?』とおっしゃいながら、買って下さるお客様がいらっしゃるのです。
同じ商品なのに、学生が作ったというと高いと思われ、作家だというと安いと思われる。なんともモノの値段というのは生き物のようで面白いです。

   

ということで、オチがありませんが、(まだ自分の出品も決まってないのに)展示会にはたくさんの方にお足をお運びいただけると嬉しいなと思います。



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2 コメント

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友人のほうが・・・? (ROSE POSY)
2008-10-03 23:10:36
norihitoさんこんにちは。
友人知人4倍・・・ですね。
最初から1個2個売りしかしないつもりでは、コストを転嫁するしかないですものね。やはり、販売数と値段は反比例するってことでしょうね。

すべての物販にいえることですが、高すぎても売れないし、単価コストを下げるために大量生産したけどデザインや企画が良くないとか、ブームがすぐに去ってしまったとかで、売れずに在庫をかかえる、どちらのリスクもあるので、どっちにしても商売というのは難しいですね。

”つくり”と”商売”は別の才能・技術だとつくづく思いました。


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価格設定 (norihito)
2008-10-03 14:26:31
こんにちわ!
参考までに 友人知人 下代×4 値引きを考慮

卸              下代×1.5(ロットが見込める)

ショップ         下代×2

あくまでも聞きかじった話しで、僕の価格設定ではありませんよ(笑)               
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