ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

サンクス・マム・リング

2008年12月04日 | ジュエリー作品&試作品
前のエントリー、『晴れの日に・・・・』の続きです。

めでたく結婚式をすまされたY子さんからお礼のメールが届きました。お母様は大変喜んでくださったそうで、それを聞いてようやくほっとできました。嫁いだ愛娘が残していったリングがお母様の寂しい心を少しでも癒してくれるとよいのですが・・・。

Y子さんが希望された石であるインカローズは恋愛運を呼び、ロードライトガーネットも同じく恋愛、そして夢や希望の成就に導くパワーストーンです。きっと、このリングには、まだお若いお母様が生涯のパートナーを見つけて幸せになってほしいというY子さんの優しい願いがこもっているのでしょうね。


オリジナルデザインをアレンジして
石を斜めに配置してみました。


最初にも登場しましたが、
ファインダーをキャンパスに見立てて、
ちょっとアートな構図を作ってみました。
ピンク地はうるさすぎでした。最初の
写真のほうが構図的にもいいかな。

今回の作品は思いで深いものになりました。
『Thanks, MOM』(サンクス・マム)リングと名づけました。

Y子さんにリングを送る際、ラッピングをどうしようかと思いましたが、きっとまずは出来上がりを見たいだろうと思うので、ラッピングはY子さん本人にしてもらうことにしました。

花束贈呈のようにリングを贈呈するわけですから、効果的な演出でイベントを盛り上げたいものです。そこでこんなオリジナルなラッピンググッズを考案してサービスしました。けして高価じゃなく、しかも誰でも簡単にできます。

用意する材料は、クリアファイル(厚紙でもOK)、リボン、小さなバスケット(柄つきがベター)、造花、透明のセロハン紙。全部、百均一でゲットしました。(笑)



クリアファイル(または厚紙)を円形に切り抜いて土台を作ります。中心にカッターで1cmくらいのスリットを2本入れます。そのスリットにリボンを通し、リングを立ててしっかり結びます。このひと工夫でリングが正面から見える状態で固定することができます。


バスケットにペーパーパッキンを敷き詰めて、リングを置き、土台部分が見えないよう、さらにパッキンを詰めます。バスケットには造花をあしらうと可愛いでしょう。



実際に乗せてみたイメージです。ねねさんに登場してもらったのは大きさの感じを掴んでもらうためです。あとは、セロハンを適当な大きさに切って、かごを覆い、底の部分でセロテープで留めて完成。リボンの余ったのはバスケットの柄に結んで長めに垂らします。リボンの素材はオーガンジーのオフホワイトがおすすめです。

このグッズをリングとは別にして、Y子さん自身でラッピングしてもらうよう、インストラクション(手順書)も添えました。

送る際、リングは巾着袋に入れて、ちいさなシルバークロス、そしてシルバーのお手入れ方法を書いたカードを添えました。それらは、バスケットをセロハンでラップする際に底の部分に添付してもらうよう、お願いしました。

Y子さん自らラッピングすることで、この作品ははじめてサンクス・マム・リングとして完成する、という趣向なのです。

あえてボックスでなくオープンなバスケットにした理由は、お母さんがその後、来客に何をもらったのか披露することができるからです。その際、触られたり失くされたりしたくないから、セロハンでラップするというわけ。手付のバスケットなら次々と手渡しで回覧”するのに楽というわけです。

渡すときはどんなシーンだったのかなぁ。見たかったなぁ。

ジュエリーやアクセサリー作りができる、お嫁入り前の皆さん、是非ともご参考になさってください。世界でたった1つの手作りのアクセサリーを披露宴でお母様にプレゼントするって、素晴らしい思い出に残ると思います。両家のお母様にお揃いでプレゼントしてもいいですね。

ジュエリー業界の皆さん、『サンクス・マム』ジュエリー、いかがでしょう。花束贈呈にかわる新しい日本のウェディング・セレモニー・プロセスとして、大いに宣伝して定着させましょう!!
・・・あ、でも、高額商品は売れないと思います。なにせ、花嫁さん自身が買うわけですので・・・。数万円程度でディリー使いのジュエリーという設定ですかねぇ。(^0^)



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