ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ジュエリークリエーターへの道 ~彫金はむつかしい!(2)~

2007年04月24日 | ジュエリーよもやま話
私の彫金に関する問題はほかにもありました。

 ■騒音問題
学校の授業だけではなかなか課題が進まないし、繰り返し覚えるまで何度も練習すことができないので、自宅でやろうということになります。とにかく学校とまったく同じ工具・道具を買うために投資しまくりました。しかし大きな問題にぶちあたりました。

騒音
です。ドンドン、カンカン地金をたたく音が下にもお隣さんにも響いてしまいます。一軒家で周囲が隣接していないところ以外では、近所迷惑になります。音を出す作業は昼間の間だけ、それも断続的にやるしかありません。

うるさい道具たち。

■火気取り扱いの問題


彫金では、金ガスバーナーや酸素バーナーを使います。私は彫金をやりたいがために、部屋にガス栓のある築20年の古~いマンションを探して引越ししたくらいです。(最近の賃貸マンションはオール電化が主流。ガスレンジはビルドインがほとんどで予備のガス栓はないことが多い)
と、ところが!ガス会社の定期ガス器具点検で、ガスバーナーが使えなくなってしまいました。 検査員さん、”ガスバーナー?危ないですから即刻やめて下さい”とのこと。 本当は問題ないのかもしれないけどダメと言われたのに使い続けるわけにもいかず・・・。(小心者)

というわけで、家庭用都市ガスのガスバーナーへの使用は断念しました。プロパンガスを持ち込むという手もありますが、賃貸住宅だし、ご近所さんの目が怖いので、そうした危険そうなものは避けたいものです。かといって、火を使わないわけにはいかず、今では、カセットボンベタイプのジュエリー専用のハンディバーナーに落ち着きました。(正直、馬鹿にしてましたが、これ、結構スグレモノです!)

◇ ◇ ◇ ◇ 

かくして、彫金だけだと、いろんな面で行動が制限されるなあと思っていたところ、ワックスモデリングに出会いました。ちゅうか、私は、ジュエリーの制作技術の歴史の変遷をそのまま辿っていただけだ、ということになります。

 でも、難しい彫金から始めたことは非常にいい勉強になりましたし、後悔していません。ワックスで作るようになってから、彫金でやる作業はかなり減りましたが、いまでも興味は尽きません。 ワックスがなかった時代の昔の人や、今でも彫金技術だけでジュエリーを作っている人はすごいと思います。



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