ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

ねねが逃げてしまいました。

2007年08月06日 | ねこの話
今朝は、夕べの暑さでゆだるような寝苦しい夜を過ごした朝でした。朝から蒸し暑く、ほとんど眠れないまま、寝汗で起こされました。

目が覚めると、ねねの姿が見えません。部屋中探したのですが、彼女がいそうなところに見つからないのです。ねねは、通常は人とともに起きて、出かけるまでずっと人の後について歩く子です。起きたときから傍にいないのは、明らかにおかしいです。

しばらくして、うちの旦那さんが『あ~っ!!うっそー!』と叫びました。

リビングのベランダの網戸のネットが、サッシ枠からはずれてる・・・。

最悪なことに、いつもねねがしている、苗字と電話番号の入ったネームタグつきの赤い首輪が、今朝に限って部屋の中に落ちていました。

これじゃ、”野良猫状態”じゃん・・。ねねが自分で首輪をはずしてしまうなんて、滅多にないことなのに、よりによって、なんでこういうときにそうなの????あんた、そんなに家出したかったのかい?


これが普段のねね。
迷子札をつけている。


いくらかわいい顔してみせたって
首輪がないあんたは、
ホームレス猫同然なんだよーっ!!

即座にベランダを探しましたが、ねねはいません。
ベランダは非常用の壁で仕切られ、下がねこが通れるくらいのスペースが開いていますので、失礼と思いましたが、マンションの両隣のベランダも覗きましたがどこにもいません。もっとも右隣は空き家ですので、旦那さんが隣のベランダを乗り越え、さらにその隣のお宅(そこで行き止まり)のベランダを除きましたがやはり姿がありません。

うちはマンションの3階です。あとは下に落ちたしか考えられません。
それから二人は、朝からの炎天下の中、階下に下りて汗びっしょりになりながら、近所を探し回りました。恥も外聞もなく『ねねーっ!ねねっー!』と大声で呼び、はいつくばっ草むらや車の下まで探しましが、ねねはやはり見つかりません。

私は探しながら最悪のことを考えていました。この猛暑の中、一度もこのマンションの部屋を出たことがない箱入り娘が路頭に迷ったら生き延びるすべがあるのだろうか・・・。私はほとんどパニック状態でした。半狂乱で探しましたが、見つからないかも・・・と思った時、動転してショックのあまり気が遠くなりそうになりました。どうしよう・・・・。

それでも旦那さんは、部屋に戻るともう一度隣のベランダに乗り越えて、その隣のベランダから再度ねねを探しました。すると、しばらくして、
『な~~っ、な~~っ』と物置の下から必死に泣く声がするというのです。

『ねねがいる!何かの下に挟まって出られなくなってるらしい。家の人を呼んで!』といわれ、すぐに玄関から、又隣のお宅に恐縮しながら呼び鈴を押しました。

その部屋のご主人が、おそらく寝起きのままの下着姿で玄関に出ていらっしゃいました。事情を話すと、優しい笑顔で、『ああそうですか、待っていてください』、とベランダに向かい、ねねの『救出作戦』がはじまりました。ねねは、おバカなことに物置の下に入り込んだものの身動きがとれずに出られなくなってしまったのです。

しばらくして、無事、ねねは怪我もなく助け出されました。ご主人に平謝りに謝って、手足が真っ黒けに汚れたねねを、即座にお風呂場で洗いました。

ねねー!、見つかって良かった・・・。『この、バカネコーっ!』といいながら、ぎゅううと抱きしめていました。ねねもとても怖かったようです。腰が抜けたようになって私にしがみついていました。

神様、ありがとう!そして隣人さん、ありがとう!いい人でよかった・・・。ねねがいなくなってその存在感の大きさを知りました。ねねは私達の家族なんだ・・・。

賃貸住宅ということもあり、全くといっていいほど近所づきあいもありませんでしたから、気軽に『うちの子、おたくに来てない?』などと聞ける間柄でもありません。こういうとき、隣近所との日頃の関係は大切だなと切に思いました。

夕方に、菓子折りを持参して挨拶に行き、応対に出た奥様にも早朝からご迷惑をおかけしたお詫びをしました。『そんな、うちは何もしてませんよ』、と恐縮されていましたが、せっかく、ねねが結んでくれたご縁ですから、ここはきちんとしておくべきと思いました。


よく子供が失踪したりすると、母親はショックで寝込み、父親がTVカメラの前で、気丈に”吉報を待ってます”と冷静にインタビューに答える、という報道シーンがありますが、まさにうちの場合もまったく同じ図でした。私茫然自失となって理性を失い、半ば半狂乱となってほとんど役立たず状況になっている脇で、旦那さんは顔色ひとつ変えずに平然とねねを探し続けていました。彼も、ねねを溺愛していたはずなのに・・・・。

あとで何故冷静でいられたのか聞くと『きっとどこか近くにいると思った。』といいます。何を根拠にそんなことをいうか?と思いますが、人の第六感はばかにできないと思うと同時に、危機に面して人はそれぞれどう対処するか、その人模様が、ありありと映し出された、貴重な経験でした。

朝からとんだ騒動になってしまいましたが、予定通り、私は無事にCADスクールにいくことができました。

疲れた~。  今日は、ここまで。ねねも初めての家出未遂でかなり疲れたみたい・・・。たのむから味をしめるなよっ(怒)


しくじっちまった。疲れた・・・。

明日は、どうして、非力なはずの小さいねねが網戸を破って出て行くという”暴挙”に走ったのか?についてお話します。