ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載第十三弾は“白い妖精”「ナディア・コマネチ」。
「妖精」を辞書で引いてみた。
≪超人間的能力を有し、いたずらで遊び好きなものとして、
西洋の説話・伝説に多く登場する、人間の姿をした精霊。≫
この定義に照らし合わせてみて、
やはり、昭和51年(1976年)の夏季オリンピック、
「カナダ・モントリオール大会」で旋風を巻き起こした女子体操選手、
「ナディア・コマネチ」は「妖精」だったと言える。
妖精の条件①…超人間的能力。
これは、卓抜した体操競技力に他ならない。
史上初のパーフェクトテン・10満点を叩き出したのだから。
7度に亘って。
個人総合を含め、金3、銀1、銅1のメダルを獲得。
他の追随を許さず、異論を寄せ付けない結果と実力である。
妖精の条件②…説話・伝説に多く登場。
上記の大活躍は、人々の記憶に刻まれ、そのまま伝説になる。
折に触れて思い出しては、唇に名前が登るスターだ。
間もなくリオ大会の幕が上がるが、こうしたオリンピック報道の際、
過去の名シーンとして登場する事も珍しくないだろう。
ところで「妖精」は「妖(あやかし)の化身」ともなるのだが、
彼女は、その資格も備えていた。
当時は米ソ冷戦の只中。
鉄のカーテンの向こう側は、謎の世界だった。
東欧の小国・ルーマニアというだけで、充分にミステリアスである。
純白のレオタードに包まれた小柄な体躯は、アスリートらしい硬質な美の結晶。
彫りが深く可愛らしい顔立ち。
高得点の後も笑顔を浮かべた印象が薄く不思議な魅力を湛えていた。
情報の少ない社会主義国から、突如、彗星のように現れた美少女は、
極東の片田舎に暮らす少年だけに衝撃をもたらした訳ではない。
世界が驚き、夢中になったのである。
2012年5月3日
2011年6月11日
※関連記載アリ
不定期イラスト連載第十三弾は“白い妖精”「ナディア・コマネチ」。
「妖精」を辞書で引いてみた。
≪超人間的能力を有し、いたずらで遊び好きなものとして、
西洋の説話・伝説に多く登場する、人間の姿をした精霊。≫
この定義に照らし合わせてみて、
やはり、昭和51年(1976年)の夏季オリンピック、
「カナダ・モントリオール大会」で旋風を巻き起こした女子体操選手、
「ナディア・コマネチ」は「妖精」だったと言える。
妖精の条件①…超人間的能力。
これは、卓抜した体操競技力に他ならない。
史上初のパーフェクトテン・10満点を叩き出したのだから。
7度に亘って。
個人総合を含め、金3、銀1、銅1のメダルを獲得。
他の追随を許さず、異論を寄せ付けない結果と実力である。
妖精の条件②…説話・伝説に多く登場。
上記の大活躍は、人々の記憶に刻まれ、そのまま伝説になる。
折に触れて思い出しては、唇に名前が登るスターだ。
間もなくリオ大会の幕が上がるが、こうしたオリンピック報道の際、
過去の名シーンとして登場する事も珍しくないだろう。
ところで「妖精」は「妖(あやかし)の化身」ともなるのだが、
彼女は、その資格も備えていた。
当時は米ソ冷戦の只中。
鉄のカーテンの向こう側は、謎の世界だった。
東欧の小国・ルーマニアというだけで、充分にミステリアスである。
純白のレオタードに包まれた小柄な体躯は、アスリートらしい硬質な美の結晶。
彫りが深く可愛らしい顔立ち。
高得点の後も笑顔を浮かべた印象が薄く不思議な魅力を湛えていた。
情報の少ない社会主義国から、突如、彗星のように現れた美少女は、
極東の片田舎に暮らす少年だけに衝撃をもたらした訳ではない。
世界が驚き、夢中になったのである。
2012年5月3日
2011年6月11日
※関連記載アリ