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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

夏の津幡町で感じた、大和撫子の美。

2012年07月24日 23時22分58秒 | 草花
ここ数日、散歩中にむせ返るほどに甘い香りを感じる事がある。
その正体は「今日の一枚」…「百合の花」だ。

昔から「美しい日本女性」を指す表現として
【立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花】という。
3つのシチュエーションは次のとおりだ。

①【立てば芍薬】
 「芍薬(しゃくやく)」は、アジア原産の花。
 地面から直接伸びた茎の先端に、牡丹のような美しい花を咲かせる。
 フランスでは、しなやかで爽やかな香りのするワインを、
 「芍薬のような香り」と言うそうですから、
 まさにスラッとした「美しい女性の立ち姿」なのかもしれない。
②【座れば牡丹】
 草である「芍薬」に対し「牡丹」は樹木。
 枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、木の正面から眺めると、
 まるで正座しているかのように見えることから、こう言われるようだ。
③【歩く姿は百合の花】
 百合は、茎の先にややうつむき加減に花が咲く。
 風をうけて揺れる様子が、優雅に歩く女性のよう。
 また、離れていても感じる甘い香りが、
 女性らしさをよりアピールしている。

…ことわざの由来は、おおむね、そんなところからいているらしい。

この3つの花は、季節的につながって見頃が訪れる。
「牡丹」は、4月末から5月の初めごろ。
「芍薬」が、5月中旬から6月末にかけて。
「百合」の盛りは、初夏から盛夏。
つまり…座っている女性(牡丹)が、立ち上がって(芍薬)、歩き出す(百合)。
美しい一連の所作につながる自然のリレーなのだ。

そして、日本女性の美しさを1つの花に例えるならば…やはり【大和撫子】。
時計の短い針が文字盤の上を2回りし、更に長い針が90°向きを変えれば、
遠くロンドンの地で「なでしこジャパン」の戦いが始まる。
メダルは兎も角、そのプレイを通じ、是非、大輪の花を咲かせて欲しい。
ガンバレ!
コメント
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