10月に入り、散歩中に一段と見かける花といえば…風に揺れる「コスモス」。
「今日の一枚」は、本津幡駅近くで撮影した。
その名前は、ギリシャ語の「秩序」や「美しい」という意味の言葉に由来。
花言葉は「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」。
確かに、ピンクや白、赤の花びらが整然と並んで咲き誇る様子は、
美しい女性の立ち姿を思わせる。
一方、和名は「秋桜(アキザクラ)」。
秋に桜のような形をした花が咲くから命名された。
このコスモス、メキシコの高原が故郷で日本への渡来は明治時代。
比較的新しい外来種だが、すっかり秋の風景の中に溶け込んでいる。
これは【景観植物】として栽培されてきた歴史が関係しているらしい。
土地を選ばず、特別な肥料や土地調整をしなくても、種を撒くだけで芽吹く。
一度種を撒くと、自然と落ちた種が、春になると自然に発芽。
手間がかからず美しく咲いてくれるから、各地で重宝されてきた。
ここ津幡町も例外ではない。 庭先や耕地、道路脇にもよく見かける。
秋風にゆらゆらと揺れる様子は短歌や俳句にも謳われてきた。
例えば、明治の歌人・「水原秋桜子(しゅうおうし)」の一句。
『コスモスを離れし蝶に谷深し』
微かな風に揺れる群生したコスモスの上を、ひらひらと飛んでいた蝶が、
やがて花から遠ざかり、深い谷の空間へと舞い飛んで行きました。
コスモスの上を飛ぶ優しいイメージに比べ、
同じ蝶が深い谷の間を、風に煽られながら飛ぶのは荒々しく力強いイメージ。
一見弱々しく思える蝶の魂の激しさが読みとれる。
また、谷を隔てて連なる峰々と、そこに儚げに咲くコスモスの色合いなど、
たった17文字の中に色んな情景を思い浮かべてしまう。
俳号の「秋桜」・「コスモス」からも、花への並々ならない思い入れが伺える。
花に美しさを感じて、鑑賞し、インスピレーションを得る動物は、地球上で人間だけ。
今日の昼間…ラジオで聞いた「山口百恵」の「秋桜」も良かった。
可憐さの中に芯の強さを感じるシンガー「山口百恵」。
そして「コスモス」も見た目の繊細さとは裏腹に、逞しい花。
秋の台風などでたとえ倒されても、茎の途中から根を出して立ち上がり、
新しく花を咲かせる野性的な一面もある。
秋とコスモス。 百恵ちゃんとコスモス。
どちらもイメージが重なる。
「今日の一枚」は、本津幡駅近くで撮影した。
その名前は、ギリシャ語の「秩序」や「美しい」という意味の言葉に由来。
花言葉は「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」。
確かに、ピンクや白、赤の花びらが整然と並んで咲き誇る様子は、
美しい女性の立ち姿を思わせる。
一方、和名は「秋桜(アキザクラ)」。
秋に桜のような形をした花が咲くから命名された。
このコスモス、メキシコの高原が故郷で日本への渡来は明治時代。
比較的新しい外来種だが、すっかり秋の風景の中に溶け込んでいる。
これは【景観植物】として栽培されてきた歴史が関係しているらしい。
土地を選ばず、特別な肥料や土地調整をしなくても、種を撒くだけで芽吹く。
一度種を撒くと、自然と落ちた種が、春になると自然に発芽。
手間がかからず美しく咲いてくれるから、各地で重宝されてきた。
ここ津幡町も例外ではない。 庭先や耕地、道路脇にもよく見かける。
秋風にゆらゆらと揺れる様子は短歌や俳句にも謳われてきた。
例えば、明治の歌人・「水原秋桜子(しゅうおうし)」の一句。
『コスモスを離れし蝶に谷深し』
微かな風に揺れる群生したコスモスの上を、ひらひらと飛んでいた蝶が、
やがて花から遠ざかり、深い谷の空間へと舞い飛んで行きました。
コスモスの上を飛ぶ優しいイメージに比べ、
同じ蝶が深い谷の間を、風に煽られながら飛ぶのは荒々しく力強いイメージ。
一見弱々しく思える蝶の魂の激しさが読みとれる。
また、谷を隔てて連なる峰々と、そこに儚げに咲くコスモスの色合いなど、
たった17文字の中に色んな情景を思い浮かべてしまう。
俳号の「秋桜」・「コスモス」からも、花への並々ならない思い入れが伺える。
花に美しさを感じて、鑑賞し、インスピレーションを得る動物は、地球上で人間だけ。
今日の昼間…ラジオで聞いた「山口百恵」の「秋桜」も良かった。
可憐さの中に芯の強さを感じるシンガー「山口百恵」。
そして「コスモス」も見た目の繊細さとは裏腹に、逞しい花。
秋の台風などでたとえ倒されても、茎の途中から根を出して立ち上がり、
新しく花を咲かせる野性的な一面もある。
秋とコスモス。 百恵ちゃんとコスモス。
どちらもイメージが重なる。