”ねた”が勝負との事を耳にする。
辞書には“ねた”とは(種)を逆さまにした
”隠語”と出ていると。面白いですね。
作家の吉行淳之介氏はこんな事をいっています。
「地面の下に種があって茎が出てそれから花が咲くような物で
その花を文章に例えれば、根と茎の問題がかたずか無くては
花は存在できないわけである」と。
私達はとかく花に目がいきがち。茎の根元、ましてや地中の根っこに
想像が及ぶ事はまれです。
でも、なんといっても種が大切です。種を育て大輪の花をさかせる。
其処までの耐える四季を通リ過ぎるかで
心打つ文が書けるのでしょう。