うめ蓮久と牧水歌碑

百草園の中央に、紅梅 蓮久 (れんきゅう) の大木があり、明るい
ピンクの花が満開になっています。
ちょうど階段の上にあり、ほとんど真下から見上げるようです。
裏山に上がってみると、大きなわら葺屋根の右手に見えているのが
この蓮久の大木でした。

百草園は歌人若山牧水がたびたび訪れたそうで、歌碑が2つ立てられ
ています。
蓮久より下の段にある、古びた歌碑がいいですね。
「牧水詠　旅人書」　とあるその碑にはこうありました。

　　　　　小鳥よりさらに身かろくうつくしく　　
　　　　　　　　　　　かなしく春の木の間ゆく君

木の間とはおそらく梅の木でしょう。
若山牧水には詳しくありませんが、恋人と二人連れなのに理由もなく
別れを予感した、みずみずしくも悲しい青春の歌と思いました。
なお旅人とは牧水の長男の方だそうです。
　　　　　(東京都日野市　百草園　080301)

　　　　　　　　　　　若き日のかなしき春にめぐりあう　　　rocky
　　　　　

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裏山から見下ろした百草園の中央部。　
やや右手のピンクが蓮久です。
わら葺屋根の向こうには、晴れていれば新宿の高層ビル群が見えるそうです。


牧水の歌碑。