オノリーヌ・ドゥ・ブラバンは、デザイナー？

いまバラ図鑑第2集の掲載品種のピックアップ作業をしていますが、当初は出版されている数種の図鑑のリストを参照して選ぶつもりでした。しかし自分のアーカイブで良く撮れている品種とあまり一致しないことが分かりましたので、自分の写真を中心にすることにしました。それと、1967年以降をポストモダンに分類するため、一般の 「モダン」 カテゴリーのものを区分する必要が生じました。

それで原種やオールドローズを含め、すべてのアーカイブを整理しなおすことにしました。昨日ようやく 「あ行」 の 3800枚が終わりましたが、これではいつ第2集ができるのか・・・
5－6月に補充撮影したい品種もあるので、6－7月に第2集、9月頃に第3集というペースになるかもしれません。

アーカイブを整理していて、まだアップしていない品種から。
ライトピンクかカーマインに紫の縦じまが入るバラ、オノリーヌ　
ドゥ ブラバン 　Honorine de Brabant　(Bourbon) 。

強香性で、まれに返り咲きます。

ベルギーのブラバン公爵家は、現在はベルギー王室の王位継承
順位1位の人に公爵の称号が与えられます。しかし公爵家一族
の女性には Honorine という方はどうも見あたらないので、こ
の品種名が誰の名を採ったものか、よく分かっていません。

HMFの referenceに、"A Raise Eyebrow for Striped Roses", by
Darrell g.h. Schramm, pp. 13-18]　からの引用で、
「古いストライプローズとしては世界で最も人気のあるバラ。
品種名はあるいはベルギーのファッションデザイナーで 『北の
ココ・シャネル』 と呼ばれた Honorine Deschrijver (1877.5.5-
1977.9.14) かもしれない。彼女は1915にブリュッセルでクチュ
ールショップを開店したが、ブリュッセルはもとブラバン公国
領だ。」　とあります。
命名が1916ではやや早すぎる気もしますが、彼女のショップ
は第１次大戦中すでに成功を収めたらしいですから、あり得る
ことかもしれません。発見・作出より命名・販売が遅れるの
も普通のことですが、当時の正確なことは分かりません。

ドゥを付けて貴族を気取ったバルザックの例もあり、ハク付け
のために ドゥ ブラバンと命名した可能性はありますね。

発見者　フランス　Rémi Tanne 1916年。
　　　　　　Commandant Beaurepaire　の枝変りで発見。
　　　　　　　　
　　　(千葉県佐倉市　佐倉草笛の丘　　2018年5月21日、
　　　　　　　　　　　　　　　　同　2014年5月30日)
　　　(埼玉県上尾市　BARAFAN= 転出済　2009年5月23日)

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上2枚は　佐倉草笛の丘　2018年5月21日。

下2枚は　同　2014年5月30日。




これは　BARAFAN= 転出済　2009年5月23日。