青いランが珍しいと思って撮ってきました。すると、面白いいわれがある
ランで、翻訳に時間がかかってしまいました。今日は午前と午後にも市役
所に用事があったので、こんな時間にようやくアップです。
レリア・プルプラタ var ヴェルクハウゼリ 'ブルースター'
Laelia (L.) purpurata var werkhauseri 'Blue star'。
レリア・プルプラタはブラジルの海岸地方の原産で、レリアとしては花が
とても大きく、現在ではカトレア C. に分類されています。
プレートの Warkhauseri はスペル誤記で、海外サイトでは見つかりません。
品種名は発見者 werkhauser 氏の名を採ったもので、このランにまつわる
面白い物語がありました。
1904年に、Karl Werkhauser 氏は今日 L. purpurata var. werkhauseri とし
て知られる2つの個体をブラジルのリオグランデ・ドゥ・スル州で発見し
ました。
1つ目は良くありませんでしたが、2つ目のものは彼が 'Superba' (素晴ら
しい) と叫ぶほどだったそうです。それまで誰も、少し灰色がかったライ
ラックグレイの purpurata を見たことはありませんでした。
ところが Werkhauser 氏はそれを家族やごく一部の親友に見せるだけで、
秘蔵してしまったのです。ほかの人は誰も持っておらず、自分だけが持っ
ているという満足感のためだったのか、その理由について誰も確かなこと
は分かりません。
Karl Werkhauser 氏は1914年に亡くなり、その 'Superba' は娘さんが、
もう一つは息子が相続しました。みんながそれを見たがりましたが、
Werkhauser 一族はそれを7つもの鍵を掛けて秘匿し続けました。いつし
か人々は娘さんへの皮肉を込めて、'Did you see the Witch's jewel yet ?’
もう魔女の宝石を見ましたか ? と言いあうようになりました。
発見から半世紀以上たった1954年以後になって、Werkhauser 夫人はラン
収集家のグループと 'Superba' について交渉することに同意しました。
ラン収集家グループはサンパウロから彼女の住んでいた Rio Grande do
Sul に赴き、昼から話を始めて真夜中にようやく彼女は5つのバルブを
売り渡すことに同意しました。いくらだったかは明らかではありません
が、莫大な金額と引き換えに、です。
そして小切手が用意されたそのとき、なんと彼女は小切手でなく現金で
なければ、と主張しました。夜中の1時にです!! 全く幸運にも、ラン
収集家グループの中に銀行頭取がいて、真夜中にも関わらず自分の銀行
に駆けつけ、現金を取り出して彼女に届けました。彼女は積み上げられ
た現金を数え、満足して、「さあ、この植物を持って行って良いわ」 と
言ったそうです。
その数分後、テレグラフが Rio Grande do Sul からサンパウロに発信され
ました。
"The Witch's jewel's with us!” 「魔女の宝石は我らとともにあり。」
(参考: Orchid Board)
もう一つ、よく似た青色のラン、レリア・プルプラタ var ロクソ ビオ
レタ Laelia (L.) purpurata var roxo violeta 'Schusteriana'。
roxo は「紫色」の、violeta は「すみれ色」の意味だそうです。セパルと
ペタルは白または淡い紫色、リップは鮮明な濃い紫色で、わずかに甘い
香りがあります。
(埼玉県川口市 川口グリーンセンター 2016年5月12日)
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上2枚が Laelia (L.) purpurata var werkhauseri 'Blue star'。
川口グリーンセンター 2016年5月12日。
下3枚は Laelia (L.) purpurata var roxo violeta 'Schusteriana'。
ランで、翻訳に時間がかかってしまいました。今日は午前と午後にも市役
所に用事があったので、こんな時間にようやくアップです。
レリア・プルプラタ var ヴェルクハウゼリ 'ブルースター'
Laelia (L.) purpurata var werkhauseri 'Blue star'。
レリア・プルプラタはブラジルの海岸地方の原産で、レリアとしては花が
とても大きく、現在ではカトレア C. に分類されています。
プレートの Warkhauseri はスペル誤記で、海外サイトでは見つかりません。
品種名は発見者 werkhauser 氏の名を採ったもので、このランにまつわる
面白い物語がありました。
1904年に、Karl Werkhauser 氏は今日 L. purpurata var. werkhauseri とし
て知られる2つの個体をブラジルのリオグランデ・ドゥ・スル州で発見し
ました。
1つ目は良くありませんでしたが、2つ目のものは彼が 'Superba' (素晴ら
しい) と叫ぶほどだったそうです。それまで誰も、少し灰色がかったライ
ラックグレイの purpurata を見たことはありませんでした。
ところが Werkhauser 氏はそれを家族やごく一部の親友に見せるだけで、
秘蔵してしまったのです。ほかの人は誰も持っておらず、自分だけが持っ
ているという満足感のためだったのか、その理由について誰も確かなこと
は分かりません。
Karl Werkhauser 氏は1914年に亡くなり、その 'Superba' は娘さんが、
もう一つは息子が相続しました。みんながそれを見たがりましたが、
Werkhauser 一族はそれを7つもの鍵を掛けて秘匿し続けました。いつし
か人々は娘さんへの皮肉を込めて、'Did you see the Witch's jewel yet ?’
もう魔女の宝石を見ましたか ? と言いあうようになりました。
発見から半世紀以上たった1954年以後になって、Werkhauser 夫人はラン
収集家のグループと 'Superba' について交渉することに同意しました。
ラン収集家グループはサンパウロから彼女の住んでいた Rio Grande do
Sul に赴き、昼から話を始めて真夜中にようやく彼女は5つのバルブを
売り渡すことに同意しました。いくらだったかは明らかではありません
が、莫大な金額と引き換えに、です。
そして小切手が用意されたそのとき、なんと彼女は小切手でなく現金で
なければ、と主張しました。夜中の1時にです!! 全く幸運にも、ラン
収集家グループの中に銀行頭取がいて、真夜中にも関わらず自分の銀行
に駆けつけ、現金を取り出して彼女に届けました。彼女は積み上げられ
た現金を数え、満足して、「さあ、この植物を持って行って良いわ」 と
言ったそうです。
その数分後、テレグラフが Rio Grande do Sul からサンパウロに発信され
ました。
"The Witch's jewel's with us!” 「魔女の宝石は我らとともにあり。」
(参考: Orchid Board)
もう一つ、よく似た青色のラン、レリア・プルプラタ var ロクソ ビオ
レタ Laelia (L.) purpurata var roxo violeta 'Schusteriana'。
roxo は「紫色」の、violeta は「すみれ色」の意味だそうです。セパルと
ペタルは白または淡い紫色、リップは鮮明な濃い紫色で、わずかに甘い
香りがあります。
(埼玉県川口市 川口グリーンセンター 2016年5月12日)
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上2枚が Laelia (L.) purpurata var werkhauseri 'Blue star'。
川口グリーンセンター 2016年5月12日。
下3枚は Laelia (L.) purpurata var roxo violeta 'Schusteriana'。