負けないバクチの木

10～15cmほどの花柄に円錐花序をなす面白い花、セイヨウバクチノキ　
(西洋博打の木)。

これがなんとバラ科サクラ属だというから驚きです。　サクラ亜属バクチ
ノキ節、学名　Prunus laurocerasus Linn.
黒海周辺の、イラン北部、トルコなどからブルガリア、セルビアなど東南
ヨーロッパ地方原産の常緑樹。英語名をチェリー・ローレル cherry-laurel。

近縁種の国産のバクチノキは幹が太くなると樹皮が剥げ落ち、剥げ跡が
赤くて林の中で異様な雰囲気になるそうで、博打に負けて身ぐるみ剥が
された状態を例えた名前です。その外国種として 「西洋」 を付け加えた
ものですが、セイヨウバクチノキの樹皮は剥げ落ちないので、
　　「負けないバクチノキ」
ということになりそうです。勝負事には縁起がいいかもしれませんね。

また、葉に釘などで字を書くとやがて書いた部分が黒くなり、字が浮き
上がってくるが、セイヨウバクチノキでは裏に書いても表まで黒くなり、
表の字は逆文字になっておもしろいそうです。
　　　(参考： 岡山理科大学 植物生態研究室（波田研）HP)

　　　　　(埼玉県川口市　川口グリーンセンター　　2016年5月16日、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2014年4月17日)
　　　　　(新潟市秋葉区　新津植物園　2011年5月2日)


　　　　　　　　なんとまあ　負けない博打の木があった　　rocky


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上２枚は　川口グリーンセンター　2016年5月16日、品種名 オットー・ライケン。

下２枚は　同　2014年4月17日。みごとな樹形です。品種名のチェックを
忘れましたが、別の場所で花期も違うので、別品種でしょう。




これは　新津植物園　2011年5月2日。品種名 マウントバーノン。