怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

日本光電の製品が使われていることに深く感銘

2017年05月04日 | カテゴリー分けするのに飽き
友人に誘われて彼女の子供の病院に付き添うことになった。
そうでもしないとお互い逢う機会がなく、疎遠になってしまうからだ。
待合室にて。9歳のL子ちゃんはお母さんの母語のスペイン語もある程度マスター。
スペイン語で話しかけるお母さんに、ドイツ語で返事をする、というよくある現象。家庭の方針、子ども自身の性格や能力により、母語習得はいろいろな様子だ。

やってきた医師に案内されて検査室へ案内された。こうしたどうでもいい仕事は医師ではなく、他のスタッフがやるものと思っていた。東京で大学病院勤務を始めた同級生も患者の案内業をやるらしい。
 
子供の診察・検査に親の友人が同行するなんて、日本ではあまりありえないだろう。いや、ある?
大らかなドイツをありがたく思うのはこういうときだ。(一度だけ、義母が入院中に見舞いに行った時、スタッフに「あなたは彼女とどんな関係ですか」と関係者以外の立ち入りを拒むような質問をされたことがあったな。人種で区別された経験かな)
小児科とは自分が子供のだった時代以来、まったく足を運んだことがない。

彼は神経科医。L子ちゃんの脚の問題を検査中。
ふと、脇にあるテーブルに置かれた分厚い冊子を見るとそこには「NIHON KOHDEN」とあった。
う?日本の会社?
パラパラとめくると(一応、気付かれないようにそうっと)目の前にある機器の取扱説明書と知った。
日本語は一文字もなかったが「NIHON」を表現する物事はやはり「日本」しかないだろう。
隣に座っている友人に「先生が使っている機器はおそらく日本の会社のものです」と言った。
彼女は「自分の国の製品がこうして世界で使われていることに誇りを持つでしょう?」と尋ねてきた。
いや、この会社とは縁もゆかりもないのだから、誇りを持つほどの物事ではない・・・・と謙遜して答えたけれど、本音を言うと、やっぱ、得意な気分だ。
外国住まいをするとこんな感覚になってくるものだ。
日本光電のますますの発展を願っている。