怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

街の生活

2009年04月17日 | ここの生活
市民大学のドイツ語講座に通っているのだが(強制ドイツ語講座ではない)
クラスメイトに台湾人がいて、誘われるままに彼女の家を訪れた。

町の中心まで歩いていける距離に住む彼女のことが私はうらやましい。
日本語で「マンション」「アパート」「フラット」などと呼ばれている集合住宅だ。
一棟に8世帯くらいあるようだった。
外観を撮影するのを忘れたのが悔しい~!

さて、家の中に入って、しばらくして気づいたこと。

隣近所との距離が狭いのだ。
1歳半の次女を抱いた彼女に誘われ、ベランダに出ると、目の前と両脇に隣の住民が・・・
当然のことだろうが、田舎生活1年半の間に私の住居感覚はすでに田舎になってしまったのだ!


ベランダの東から南へ撮影した風景。日本で言う2階だ。
彼女は(そうだな、劉さん、と名付けておこう)・・・劉さんは左斜め下1階住民のおじさんに気軽に挨拶する。
「こんにちは、ご機嫌いかが?」
ひええぇぇ~
こんなに隣近所と距離が近いと、大変ではないか?
以前、義父が言っていたな。
「街の生活では庭で屁もできない」
本当にそうである。このベランダで音のするガス漏れをしたら、近所中に響き渡るだろうな。


ベランダの西から南へ撮影。
目の前の家にはりんごの木。
劉さんいわく、「前の家の家族はりんごを山のようにくれるのよ」
まあ、目の前に住んでいれば、近隣住民に分け与えなければならないだろうな、向かいの人。
りんごの収穫を、去年経験しているからその大変さを知っている私。
ナメクジ、ハエ、蜂、ミミズ、さまざまな虫とご対面しなくてはならないのだぞ。
何もしないで収穫済みのを分けてもらうのはラクでうらやましい・・・



テーブルに座り、ジュースを飲みながら、ふとガラス越しに向こうを見ると・・・
げ、隣の家・・・
劉さんの家、レースのカーテンもなしだから、夜など、お隣に丸見えなのではないかしら。
う~ん・・・

街の生活、よい面と悪い面が交錯するけど、私自身が関東の人口密集地で育った分際である。
街中生活が恋しい。
家にいても、近隣住民を少々意識しながら生活するのは慣れているのだ。

いまの住まいの周辺住民の顔をいまだにほとんど知らないのは、
住宅一軒一軒が大きすぎて、あまり顔を合わせないから、という物理的な理由もあるのだ。

さて、劉さんちを後にして、街中へ向かうわたし。
途中で桜を見つけた。

どうも、レストランのようだ。
桜の木の下で食事、なんて、いい感じではないか!
日本人にとっては。


対抗するのはうちの庭のマグノリア。
これ、単純におおげさに美しい。
わかりやすい。
桜の美は、日本人向けかな。