★2009年3月、スズキのことを朝日新聞が特集した時に
読み返してみたが、今も全くその通りだと思っている。
30代のころからずっと注目していた。
同じ業界で同じ会議で同席したことも、モーターショーなどご一緒する機会は、いっぱいあったのに、
『一度も直接お話ししたことはない』のである。 誰とでも気軽に話をする私をご存じの方は、不思議に思われるかも知れぬが、運動部育ちは年上の人には何歩も下がってしまうのである。
年下の方なら、その方の職位がどんなに立派でも気軽に声が掛けられる。総理大臣の野田さんでも大丈夫だと思うのだが・・・。
鈴木修さん、確か3つほど年上なのである。
本田宗一郎さんとも同席した機会も何度もあったのに、残念ながら一度も直接お話しした』ことはない。
今朝このブログを書いているのは、
ご存じのように新聞報道など、スズキとワーゲンの話、いっぱいである。
記事を読んでみて、『ぶれないスズキ』の面目躍如だと拍手喝采したい心境である。
★最近ずっと思っているのは、日本の経営者にはなかなか『プロが育たないな』と言う感を強く持っている。
それは、個人の資質の問題ではなくて、ベースにある仕組みの問題であるように思う。
大企業になればなるほど、何年間かの腰掛経営者なのである。 担当期間の間だけ無事に企業経営をと言うスタンスにどうしてもなってしまうのである。
その点、鈴木修さんなどは、私が気がついた頃は、既にスズキの社長さんであった。
その経営スタイルはユニークで、「鈴木=鈴木おさむさん」であった。
途中で出会ったスズキの方にも、親しい方がいっぱいおられるが、その人たちの『鈴木おさむ観』は常に同じものであった。
今回のワーゲンとの話がどんなことであったかはよく知らない。
然し、『スズキは常に対等』で、『自らの道』を自分で歩むというスタンスは、如何にも鈴木修さんらしくていい。
こんな発想は、かってまだそんなに大きくはなかった本田宗一郎さん率いるホンダが持っていたし、当時はまだ赤字事業部であったカワサキのメンバー達も大きな影響を受けたはずである。
それは二輪業界にずっと引き継がれてきたように思うのだが、今その先頭に立っておられるのが、鈴木修さんである。
こんなブログも発信されていて、このワーゲン問題でもその所信を書かれていた。
★企業経営も、政治の世界も、日本の中だけではなく、世界と常に対面しなければならなくなってきた。
今までの日本独特の仕組みではもう対応できないようになっているように思えてならない。
4年ごとに代わってしまう企業の社長、
4年どころか、ころころ変わる日本の総理、
世界にそんな国は珍しい。
どこも長年の経験のある、理念のある、プロが担当しているのである。
御神輿経営とかと称される、上に担がれていれば何とかなったリーダーの時代は、もう過去のモノにしないと、日本もダメになってしまうような気がする。
★NPO The Good Times のホ―ムページです。
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