フェリーに乗ったのが早かったから、降りるのは一番最後、下船したときは10時を過ぎていて、フェリーポートのトラックが駐車して一夜を明かす巨大な駐車場で一泊した。翌朝すっきり目覚めたら何百台も停まっていたトラックがほとんどいなくなって、大きな空間が広がっていた。バリーから南のブーツのかかとの部分ガリポリまで180km無料の高速道路を通って南下した。バリーからブリンディシュ間ではアドリアテック海の海岸に平行して走る。周囲は巨大なオリーヴの林とその間に黄緑と赤のレタスの若葉が規則正しく植えられていた。アレだけ規則正しいところを見れば相当機械化が進んでいると思われる。
遠くの空に大きな気球のようなものが現れ瞬間に変形するのが面白く、近寄って見ればなんと小鳥の群れが一団になって飛び回っていた。まるで紅海の魚の群れと同じだった。
ガリポリはタラント湾に面した岬の小さな町で、岬までは新市街。岬の突端に橋でつながれた島が旧市街になっている。橋のわきには城砦がでんとそびえているが中は改修工事で入れなかった。小さな島は17-18世紀に作られた教会が14軒もあり、その島とは3倍は広い新市街に3軒の教会があるのとは大変な違いよう。
バイクかミニカーくらいしか入れない狭い中世の街路はまったく迷路で、見るものといえば教会の表示板くらい。何しろ月曜日は博物館も教会も、すべてが閉まっているから厄介だ。
島の周囲は高い石垣が張り巡らされていて、どんな嵐にも負けないだろうと思われる。ギリシャとは一味違うしゃれた色合いの家屋が目に付く。
新市街の歩道は、さすがイタリア、幅広く芸術的な模様がしゃれている。
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