オルヴェラからロンダまでは山間の道を走って一時間で着く。ここは2年前にも来て3泊したところだけれどもどうしても見たい(写真を撮りたい)ところが有ったのに行けなかった。
今回は高い石橋を谷間から撮る為に同じキャンプサイトに一泊することにした。ロンダの周辺には3箇所のキャンプサイトがあるが、このサイトが町から一番近く歩いて2Kmほどで旧市街に着く、そして一番値段の高いサイトでもあるわけだ。一泊23.5ユーロもする。
午後1時頃にキャンプサイトに落ち着くと2時には町へ向かって歩いていた。谷間に下りてゆくから亭主には観光案内所の前で会う約束をして城門の手前で石畳の細道を左に折れた。
この石畳がことのほか歩きにくい。こんな時には底の厚いスポーツシューズが一番いいが、今回の旅では持ってこなかった。
曲がりくねってどんどん急坂を下りてゆくと、スペイン人のおじさんがこの坂道を駆け上るトレーニングをしている。見下ろす私から見るとまるでよたよた歩いているようで、どんな年寄りかと思ったら、まだ30代の若い人だった。
誰も居ない道をどんどん下ってやっとオリーヴ畑の間にロンダの一番有名な石橋が見えて来た。この写真は当地の絵葉書と変わらないであろう。この辺りから谷間を覗ける崖縁まで歩いて写真をとりまくった。その崖の上10メーターのところに低い石塀が見えるがその上がどうなっているかわからないからまた同じ道をたどって、あのランナーのように息も絶え絶え城門にたどり着いた。
石橋の上から見るこの谷間も素晴らしい。このニューブリッジは18世紀に造られた。写真を撮りながら観光案内所まで行くも亭主の姿が見えず、近くの見晴台へ行った。
ここで素晴らしいカップルがハープとギターで演奏、女性が歌っていた。彼女の澄んできれいな歌声に魅了されとうとうCDを一枚買ってしまった。そのCDには良く知っている曲がたくさん入っていて、中のアニーズ・ソングをリクエストしたら彼女の歌声に合わせ、彼のほうはパン・パイプで伴奏やっぱり知っている曲はなじみがいい。二組の男女が寄ってきて一緒に聞いて皆で盛大な拍手をした。
ここロンダは有名な観光地であり日本人団体客も多い。皆ぞろぞろ列を作ってゆくが、この素晴らしい演奏にカメラを向けても立ち止まって歌を聴こうとする人など一人もいない。
観光案内所の近くにハルタ・ミキさんという日本人画家の記念碑が立っていた。
このハルタさんは1925年から1995年の人でよほどこの地に縁があったか、この地で亡くなったか、でもこの観光一等地に記念碑があるということはきっと有名な人に違いない。
さて亭主と出会って旧ブリッジへ行こうと通りを行くとここも急坂、そこで太鼓や笛の鼓笛隊と幼稚園児が仮装した一団に出くわした。皆キリストを慕う牧夫や尼の姿で、子供たちがかわいい。
急坂で数珠つながりの自家用車が立ち往生をしていて、事故が起きなければ良いがと心配した。
旧ブリッジは11世紀に建設されアラブ・ブリッジと呼ばれる。この橋の近くにアラブの風呂跡があり外から写真を写してゆっくりキャンプサイトへ帰ってきた。
サイトの玄関の石の絵が面白いからストーリーがあるのかを聞いたら、この地域には昔ロビンフッドのような義賊が多くていろいろなストーリーがあるという。それで自分の父母と祖母をモデルにして絵にしてもらったとサイトのオーナーが話してくれた。
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