Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

渡り鳥の旅 グーゲンハイム美術館 ビルバオ

2013-05-03 20:30:36 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013

 

キャンピング・プラッツから乗ったバスは30分以上も岡の周辺を登り降りしてやっと町の中心部へ近づいていった。グーゲンハイム美術館がどこにあるか知らないからバスの中の隣の乗客に聞いたところ、ここで降りて向こうの方角だと言う。大体スペイン人は自分が知らなくても絶対知らないとは言わないそうだ。それで全く正反対の方向を教えられ、二人で町のあちこちを歩き回っているうちに、やっと道路標識を見つけた。
歩いているおじいさんに聞いてもキョトンとしている。英語のできる若い学生らしい人がこの道をずーとたどれば、20分ほどで着くという。ビルバオの町の中はどこを見てもモダンな建物ばかりで今まで行ったスペインのどんな町とも格段にちがう。


 

グーゲンハイム美術館は1997年完成されたウルトラモダンな建築物で、西暦2000年祭の前後ヨーロッパ各地で競ってモダン建築物がつくられたが、たぶんこの建物が一番有名だと思う。ガラスとティタニアム、ライムストンの建物はカナダ・アメリカ人の設計士の作品で年間100万人以上の人々が訪れると言う。


 


 


ここは私の嫌いなモダンアートの美術館で展示されている絵画や彫刻を見ても特に感激するようなものは全然無かった。たぶんロンドンのテート・モダンを連携しているらしく、以前にテートで見たことのある絵が何枚かあった。テートの常設展示物は無料だがここでは入場料が高く65歳以上割引でも一人5ユーロする。
何でも経験してみなければわからないと急いで歩き回ったが地階の広大な部屋に常設されている巨大な鉄壁のオブジェだけは面白いと思った。中に入ったり隙間を通ったり大人も子供たちも結構賑やかに楽しんでいるが、一人渦巻状の壁の中に入っていくと軽い閉所恐怖に襲われた。
2階の観覧所から見下ろしても壁の中に入っている人達が一人も見えない。


  

ネルヴィオン河に面した川沿いの遊歩道には数年前ロンドンのテートモダンのターバインルームに展示されていた巨大な鉄の蜘蛛の像が置かれてあった。こういうのが芸術だとか美術だとか言うのがわからない。私が年寄りだからなのか?一体どれだけの人がこの巨大蜘蛛を見てわー素晴らしいと叫ぶだろうか?


 


美術館の対岸には古式ゆかしい?古い建築物があり、このビルバオはウルトラモダンばかりじゃないのだとなんとなくほっとした。
キャンピングプラッツに戻り岡の上から望遠で覗くと素晴らしくカラフルな屋根のフラット(アパート)が並んでいるのが一番印象的だった。

 


望遠でもグーゲンハイムは際立って見える。





この日夕暮れにまで時間があるからとスペイン・フランスの国境近くの町サン・セバスチャンのキャンプ場に入り、インターネットでドーバー・カレー間のフェリーを予約し、3日間でフランスを縦断、3月18日まだまだ真冬に近い英国にたどりついた。

もう一月ポルトガルに居たならばこんな寒い目に会わなかったのにと二人で嘆いたほど、今年の英国の冬は長かった。4月27日の娘の結婚式の為しかたなしに早々に帰国したもの。

次回は英国の結婚式の話です。

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