Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ーカンブリルス

2013-12-03 16:23:28 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

  

朝目が覚めてブラインドを開けて驚いたのなんの。昨夜は寒くて電気ストーヴをつけっぱなしで寝たけど暗い空は星でいっぱいだった。それなのにあたり一面真っ白、明け方にしっかり降ったに違いない。キャンパーの周りは泥濘のようになっているから雪は積もっていない。

  

 

今日はまた西に向かって次のナショナルパークへ行く予定だった。でもキャンパーの前輪があまり良くなくて、雪道で動けなくなっては大変と計画変更することになった。

 

 

中央部スペインには冬の間開いているキャンプサイトが少ない。それに比して海岸線はほとんどが開いていて、どこのキャンプサイトでも数か月滞在する北欧からドイツ、オランダ人がみかけられる。

昨夜泊まったキャンプサイトからまっすぐ南の海岸線はタラゴーナ(Taragona)でその南の町カンブリルス(Cambrils)にキャンプサイトがあるのを見つけそこにカーナビをセットする。

 

キャンプサイトを去って20Kmほど行くともう雪は消え、時々追い越してゆく車の屋根の雪が舞い落ちキャンパーの屋根雪がフロントウインドウに滑り落ちてくる。

これなら西へ行ければよかったのにとぼやいてみたけれど、本当は行かなくて良かったのだ。というのはその翌日からバルセローナを中心に居座っていた低気圧が北スペインからピレニー山脈に多大な雪をもたらしたから。

  

雪の朝は冷たくきりっとした空気がすがすがしい。青空が広がり南へ行けば行くほど暑さを感じキャンパーの窓を開けたり服も半袖になったり100km南でこの違いよう。 

 

山がなくなってくるとあたり一面の農耕地帯、こんなに広々とした土地を持っていながらこの国は経済困難、夏が暑すぎるからに違いない。

 

午後2時ころにはラリョッサ(Lallosa)キャンプサイトへ着いた。さっそくお昼を食べようと準備中にキャンパーの向うを行く人に見覚えがあった。

なんと昨年ポルトガルのオルニャオで隣同士だったダンカン・ロズ夫妻だった。

全くの奇遇に喜び合い、彼らがこのサイトに一週間もいて明日出発することや、10月初めからイギリスを出てドイツ、オーストリア、イタリア、フランスを回ってゆっくりポルトガルへ行くことなどを知った。

カンブリルスは港町で夕方漁船が帰ってくると魚を買えるというから是非行こうと話し合う。

 

  

夕方5時ごろに漁船が戻ってくるのをめがけて海岸のプロムナードを歩く。漁船がカモメに囲まれて港へ向かっている。魚を選り分けて漁業組合に収めている人たちや、まだ帰ったばかり大小の魚が山積みの漁船もある。バケツを持った人やビニール袋を持った人たちは、この土地の人たち。欲しくても勇気も入れ物もないからあきらめ、後からやってきたダンカン夫妻と合流してプロムナードを歩き、ワインレストランで再会を祝った。

 

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越冬キャンプ旅行ースペインのナショナルパークへ

2013-12-03 12:33:06 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

 

亭主の出血がひどかったから退院後もアンドラのキャンプサイトに留まり、ちょうど1週間後にスペインへ向かった。

 

 

 

 

この日も素晴らしい青空でアンドラの山を南に向かって下り途中から西に折れて最初の田舎道を北へ向かう。まるでアンドラと平行にピレニー山脈へ向かって曲がりくねった山道を登って行った。娘婿がサイクリングに熱中していて、激しい坂道ほど闘志を燃やす。彼がこの道を見たら大喜びするのに・・・・と言ったものだ。

 遠くに雪山が見える盆地や谷間の小さな村を通り過ぎる。あたりの景色はどこをとっても絵になりそう。

 

道路を群れて走ってくる馬は足が短く,胴が大きく太いから農作業に使う馬かしらと思ったのに、たぶん闘牛士が乗って牛を殺すための馬じゃないかと亭主がいう。確かに今の時代トラクターがあるのだもの馬はもう作業をしなくなっただろう。

 

  

とうとう激しいジグザグ道の胸突き坂を上ったところが2027M、山頂は晴天にもかかわらず風が強く真冬の寒さ。近くの山々はうっすら雪化粧。

この辺りはスペインのスキー場メッカらしい。山頂から急斜面のジグザグのあちこちにスキーリフトが設置されて物好きな観光客3人が寒そうに歩き回っていた。

  

 

 

 

山の中腹からはホテル群とスキーリフトでこの辺りはピレネー山脈の懐に入った谷間らしい。まだスキーには早くあたりに人影も見えないが、シーズン中は大いに賑わうのだろう。時々真っ黄色に黄葉した林やまだグリーンの芝生の村のスクエアーなどを見ながら谷間を下りまたひと山越えて南へ向かった。その間に2か所のキャンプサイトを訪れたが、本では開いていると書いてあるのに閉まっていて、そろそろ夕方少しづつ焦りが出てきた。

 

やっと小さな寂れたキャンプ場を見つけ一泊することに・・本当に有り難かった。

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