Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

キャンプ旅行 ミデルト(Midelt)へ

2012-01-10 11:26:53 | モロッコキャンピング 2012年




昨日は私たちも入れて4台の英国キャンパーが停まっていた。まだ30代のカップルは昨日このサイトを去り、今朝8時過ぎには2台のキャンパーも行ってしまった。
私たちが出発したのは9時過ぎで、今日は北に向かいミデルト(Midelt)をめざす。



今朝も砂漠は晴天で遠くにはうす雲が見える。50km先のリッサニ(Rissani)の町は、露天市が立つのか、あちこちのわき道から地元民を満載にした馬やロバの引く荷車が町の中心めがけてやってくる。黒のベールをかむった女性たちはカメラを向けるとあわててベールをすっぽりかぶってしまう。彼女たちは自分の周囲のこと意外は何も知らずに年老いていくのだろう。黒装束で身を隠してしか外出できぬように洗脳してしまった宗教とは何と恐ろしいものだろう。




エルフード周辺のメインロードには巨大な城砦と見間違うようなホテルがいたるところにあり今もなお工事進行中のもある。世界中からの団体旅行客は観光バスでこのようなホテルに宿泊し、オプションとしてラクダツアーや、4輪駆動の1日ツアーを取りノーマッド(砂漠の遊牧民)のテントでミンツティーを飲まされ、お土産店によって行くのが通常。

皆大砂丘を見たくて来るのだろうが、この辺りから大砂丘までは70kmも離れている。旅行会社もこのようなホテルと契約しているから砂丘から遠く離れていても、観光客には砂丘の隣で一泊するなどの選択はないだろう。土産屋だって行きたくなくても連れて行かれるのが常である。





村や町が高い壁で囲まれたものはクサルと呼ばれ、このエルフードからエル・ラシディア一帯の広大なオアシス地帯に散在している。特に国道脇には新築のクサルが見かけられる。



エル・ラシデイアを過ぎると右手に大きな湖が広がり、こんな砂漠にと驚いたが、オアシスの地下水はこの湖から流れているに違いない。この湖から渓谷を北に上って行くところはズィズ渓谷と呼ばれズィズ河に細い流れが見える。



私たちのオアシスのイメージは砂漠の中に小さな湧き水と数本の椰子の木なのだが、ここのオアシスの広大さは想像を絶する。リッサニからエルラシディアにいたる100km近い道路わきには椰子林が生い茂っている。



ズィズ渓谷のあちこちに岩山の一部のような同色の村が散在する。そして渓谷の川の両側にも椰子林がびっしりと生い茂っている。ナツメヤシの実(デイツ)が主食で有ればこれらの木は植林されたものに他ならない。



リッチ(Rich)を過ぎた頃から、道路の近くまでうっすらと雪が積もって、とっても寒い。砂漠の朝と違って雲が低く空を覆って雨が降りそうだ。
ミデルトへ行く前の山越えで、つづら折りの道端にコカコーラのビンを3本ずつ立てて売っている人たちが居た。皆寒そうで,一体あんなところでどうしてコカコーラを売っているのか判らない。もしかして内容はオリーブオイルか何か別物かも知れない。






ミデルトのキャンプサイトで落ち着いてすぐ、砂漠で一緒だった3台の英国車が集まってきた。何と申し合わせたようではないかとみんなで笑いあった。。
町をすこし散歩してみたがにぎやかな割には見ものは無く、久しぶりの雨が降って来たので急いでキャンパーに戻った。雨が降ったら日干し煉瓦の村の家はどうなるのだろう。

コメント
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