Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

東ヨーロッパの旅 3 カルパッチのワング教会

2011-08-30 13:34:52 | 東ヨーロッパの旅 2011



2泊したイレニア・グーラのキャンプサイトを去る朝、英語の片言を話す受付嬢がここから15km南西に木製の古い教会があるという。たったの15kmくらいならと早速行くことにした。
今まで通ってきた畑の田舎道は地平線までまっすぐなほどの平野だったがこのカルパッチ(Karpacz)の辺りから高い山脈が延びチェコとの自然の国境を作っている。

カルパッチの町は山沿いの坂道の両側にとっても大きな家々の並ぶにぎやかな一本道で、一日10ズロティ(2.5ポンド)の駐車場に停めて料金を支払った。
これらの木組みの家々は屋根の傾斜も鋭いところからこのあたりは雪が多いに違いない。この建築物を見ていると日本の合掌造りを思い出してしまった。なんとなく似ているような気がする。











まだ新しそうなこの教会は目的とはずいぶん違うし、お土産屋さんの絵葉書でワング教会の写真を見つけてどこかと聞くと、2Kmもっと上、とのこと。やっと見つけたインフォメーションで聞くと6km山を登ったところという。







たった10分の駐車で10ズロティはずいぶん高いが、仕方が無い。九十九折の道をやっと教会にたどりついた。細長くて高い石の塔と竜の飾りを屋根につけた木製の教会はとっても小さい。

この教会はもともとが19世紀半ばノルウエーから贈られたものだとのこと。確かに北欧にはこのような木製教会が多いし、ポーランドもバルト海を越えれば北欧だから北欧の影響を受けているらしい。この教会は日本の地球の歩き方のガイドブックにはもちろん載っていないが、スロバキアとの国境近くの木造教会群は世界遺産に指定されている。













教会墓地の変わった墓石などを写真に取っていたら、ポーランド人の老夫婦がよっぽどうれしかったらしく、ポーランド語で、この墓に入っている人はポーランドでは一番有名なマリオネットの劇場の人だという。身振り手振りに推測でやっと判ったらとっても喜んでくれた。




コメント
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