青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
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速記掲示板 その千百八

2023年06月20日 20時01分15秒 | 投稿


商工会議所の屋内にこの広さの一・三倍、深さこの程度との池があった。
この池が造形されていた、階数えにくしであるこの施設の九階は、電灯が入口界隈のみにしか無かった。
電灯の明かりは池の全貌を明らかにしない。
真っ暗闇が濃く潜むこの階、この池の奥には何も無いかのように、入口から見えた。
階段を上がり、扉を開き、この階、この池に出会った人数は百三十人以下だった。
この階の入口は、商工会議所の運営に於けるいたたまれない話題、少人数参画の場となっていく。
そうした噂を耳にする者が現れた。
この人間が、追い立てられしは、何と、護摩行の手配だった。
奈良、五條市から高野山眷属の僧侶を招聘する。
この噂を耳にする者が追い立てられし企画の噂は、その噂と、連綿は次々と続いていく。
この池はがらくたの捨て場と化す。
人魚の銅像、二・四米の高さの天狗像、八咫烏顔の行者像、能面を被った山師像がこの池に、所狭しと満ちていく。
訪れし者は戦慄を覚える。

な、何だこの階の様相は・・・。
この階と縁を持ちし商工会議所への納入業者、大勢は恐怖に襲われていった。
しつらえを問う相手は居ない。
その理由は、この階への到達条件たる、業者による落ち度認め意識にあった。
曰くがはびこっていく。
畏怖を、かき集めいく。
納入業者は、馬鹿になっていく。
池の前に置かれし賽銭箱へ、溶けかけしバニラアイスを流し込むべし、を実践していく。
ここへいざなわれし、落ち度を認める仕草を、外界表明する人間たれ。
ここで、何も、諭しを受けずのまま、虚ろならぬ克明営為を、秒の燃料として燃やし、お時間殿を、上座にお通しすべし。
ここで、自然と思い付きし、蟄居ちっきょ、上の祝詞の峻厳さに、自ら秘かに、精神から打ち震える恥を、そう捉えずべし。
賽銭箱の中は、溶けし飴玉だらけと成り果てる。
池の石像、代五期、斜めに立つも威厳と憤怒をまだほざく仁王像、翼を生やした鴉天狗像、恵比寿像、韋駄天像は、ただ漆黒と荘厳に沈んでいる。
賽銭箱には、和歌山降臨種、異界語、“己の影、指の甲を摘まみ触れる技を思い付こうとする勿れ”。
意味は、“全身全霊にて、己の至らなさへ思いを馳せる時間を、恥じる勿れ”。
訪れし納入業者、及び商工会議所の頭取は、魂が打ち震える。
“な・・・何と言う業をこの施設は歴史長らく・・・・・・。
何と言う、非対等交換経理を・・・・・・。
何と言う、侮辱を、稚児の無垢な理性へ・・・・・・。
この施設は何と言う、贖われぬ大罪、猛禽推手を・・・・・・。
先達の頭取がひた隠せし、難波との大型取引との相関性は克明。
この階こそが・・・商工会議所、真の第一頸椎。
生きて、全力にて昇華すべし業の在りか。”
頭取は取引模様、暗澹たる酒蔵の主と成り果てる。
この階へは、何も打つ手は無かった。
二十四階の執務室で額と瞑目を抱えての、骨の髄へ籠る沈痛ごとへ。
“難波政経に対し、沈積していきし、非対等交換履歴が根源”と頭取は、九階を捉えていた。

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