速記掲示板 その五百五十一

遅れて現場に参ぜしとの幸運なる二、腰椎による詰問は続く。
うなだれるままの一人と女性。
ユタの恐竜動物園の総工費は十億四千万ドル。
十一年かかりし、大土木事業。
労働者は現場が寝泊まり先だった大勢のブラジル人。
目隠しされつつの帰国頻度は二年に一度。
彼らは、北米どこぞの山の斜面に穴を開け、洞窟を横に進んでの、社会実験場、農場と都市段階間の憧れが刺激されながらの倫理感覚の平衛化意欲に関する調査場だと思っていた。
そして一方、彼方南、ニューメキシコ地下に現在も存在する恐竜園に生息する、縦が五から十五米もの長さのゾウガメは、古生代期にある遠くの星の生理が出自だった。
二百万年前は民度段階、爆裂花火との大成功文明。
ファプルァウファス星。
ついでに言うと科学もぶっ飛び。
ここすげー。
何も敵わんよ地球。
今は文明は土に還っとって何もなか。
草食恐竜系のエサ星。
人間は滅びた、他星に移民した、のではなく少数が地下で細々と暮らしたい、との時期。
天井はかなり高い恐竜園の地面の上空から、ゾウガメ達は薄緑、薄紫、薄黄色を光らせる輪郭からゆっくりと具現しながら降下していった。
睡眠中ではなく、起きとる。
血流から全てが硬直中。
この死後科、転送命令は、この世界では人間には適用出来ない。
原型は地獄にある。
魔工場で魔労働中にあるアホ、坂田健二が居るとして、魔工場の魔商品が邪魔、の魔が過ぎると、上位階級の芸能人に魔判断されたなら、坂田はすぐさ魔、消える。
砂漠で、全裸放浪を始める坂田。
魔労働の記憶は、無い。
何やこれ。
魂の価値、生前人生七十五年があったとして、百七十万円なら、こうなる。
人間、坂田健二ここに在り。