月の料理冊子が難波に転送され、料理人の手によりどうにか味の正解再現、強弁気味確信を、大勢がご参加の試食会がご発行したらしかった。
ブイヨンやらは月から難波の庫に。
味は焦げ味が混じるミネストローネで、それとは、月曰くの正解だった。
具はアスパラガスと似る月伝来の野菜、菜の花の茎、キュウリ、キャベツの茎、唐イモ、人参、胡椒、白菜の葉のみ。
胡椒はポルトガル産で、スペイン商船、難波経由。
料理、“そひりひひにうぬぉうあはいぃ・・・ぃ”は難波の高級旅館の一菜単だった。
客は上海の政経人と政治家が専らで、加えてここから福州にかけての政治家だった。
日本人が料理と出会う場合は極めて稀で、尾張の通商担当役人が二十五年に四度程度。
透明のフタが覆い被さる。
フタはPau地下製で、大鍋は金星製。
箸立ての中で、箸の先端が木のフタを被っている。
様相は使い捨て用、と仄めかしている。
九糎の正方形を含む深さ七糎を呑む台形、堅く、つややかな紙が皿。
“すふふぬふぅんくぅ・・・ふぬす・・・”、は月の料理冊子が難波に転送され、。
味は薄いコンソメ。
具はジャガイモ、ニンジン、玉ねぎが三分の一大に潰れ、かつ棒状なる月伝来の玉ねぎ、ポルト産胡椒、赤穂産の荒塩とニガリ、赤子の皮膚の裏に満ちる油。
生後四カ月の赤子は難波産で、娼婦が産んだら濡れ布を鼻に当て殺すつもりだったと企画せし文盲への強き啓明への挙手、明晰企画者が難波の食用赤子業界。
常に人油が用いられるとは限らなかったこの料理は、難波の高級旅館の一菜単だった。
清の上海、温州、難波の商人が客として料理の眼前に座っている。
笑徳事態として、徐州の政治家の徒弟が難波政経に救いを求め、料理を食しているが、味にて、具を断じ、ここでの会議結果を全て床にこぼしてしまっている。
狂乱政経から脱しいくべくの義理で参加した会議の傍、徐州の旅館で出されし料理の光景を思い出し。
これの七分の六量が、鏡餅よりやや柔く、中に餡子がある餅の上に覆い被さっている。
ネギやらは乗っておらず、マグロは苫小牧揚がり、餅の材料は秋田産、餅は中京の菓子工場製。
寿司ではないが、甘味にさっさと出会うなら、無言でぶつかるべし、堅さがこれ、との教え明かしと出会わずのまま、とにかく舌が舐めるべし箪笥の取っ手順がこれら、らしい。
堅さの次には餡子が待つ。
人生とは、かくなるものでしょう。
甘味なる、名士の礼装をお見掛けするとして、到達への試練が有り、超えるならば、まずは日常が親しむ甘味が。
そういうもの、ではないでしょうか。
あなたは、何を、お口が頬張る味の奥、配剤意思により、仄めかされているのでしょうか。
“京四郎”に出てくる台詞価値か・・・何で、しょうなあ果たして、はて。
ねおの料理人は、実に長い配剤意思を、言語にて、克明に述べる。
御客はネギトロを、餡子より、優先しゆく政経判断を、人生に多く残しいくべくの、判断視野を、非意図的に嗜好しゆく筈。
かくなる侮蔑的指摘を、お知りにならずのまま。
そういった、人生軌道に、ご乗船頂くべくには、ねおにて、やおら、かくなる座技、ネギトロすだれかかりなる鏡餅の受けをお選び頂くが、一手。
縦四・五、横三糎、でおうとつは皆無。
難波の倉庫へ大量転送物。
出自は月と地球の間、二星が紡ぎし文明認識が開闢せし、無人の工場が林立する異空間。
岡山産シャインマスカット、種無し、一粒の大きさは、画像の上に三つ並びの、真ん中から下に一つ目が、小皿に乗っている。
二十四皿、机に並ぶとして、四十分以内に完売だった。
原産地に接近、これは戦闘行為を意味した。
絶対に、選ばずべし。
国境を越え甚大広域にて永く常識であるこの評価が、激昂で時折、ずれたのが上海の政治家、金融業だった。
何だ、この甘味は。
どこに、生っているのかこの実は。
瞑目し、常識、型を思い出す。
すると、政経上思考との、堅い枝、の折り重なりの先端、頭部が突如、未知なる、開花功利により、舐め回されいき、侮辱されいく時が訪れる。
正式選択である一事業として、江戸方面との交流機会を開拓す。
上海政経、現在渇望なる、非倫理視野、興奮対象化女体はこれの筈。
異なる所属楽団同士が、初見にて背中を合わせての舞踊を講評する者の嗜好が、瞬時すら歪さを感じずとの、市の重大指標が長く満足されいくべくの術を、異国にて着想するに至るとは。
堅き枝の内部の管を、樹の頂点へと、駆け上がりいく美味を認める頭部の存在、かくなる成文の存在を、認めず続けであった者が。
