青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
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二百七面目   花柄の筆箱を包む物は その六 き

2018年07月23日 10時00分00秒 | 投稿

七月初頭、皇帝と紫禁城は到着せし事態により凍りつく事になります。
改装工事向けの資材搬入経路を通じて郵送されてきた、一見普通外装の、大型郵送貨物用の梱包材の中には大人の象の死体が入っていました。
尻尾と鼻は根本で切断されており、四本の足は辛うじて繋がっているべく、肩から内側に向かって深い切り込みがあります。
左耳は三カ所、右耳は四カ所が切られており、両の眼球は喪失しています。
腹部分は意図的な開腹措置の印象隠さぬ長い切創により臓物(ぞうもつ)を漏らし気味で、体中の所々には深い刺し傷があります。
同封物は切断された尻尾部分と、一頭の子象のものと思われる右足の膝下部分です。
死後硬直を経ている切創の断面に於ける、皮膚と肉それぞれの断面成分の健全、純粋度主張せしめられの相とは、用いられし利器の性能たるや持ち手の意識に操作上の真剣さを呼ばぬまま目的画像を与えゆきたる、つまりは異常鋭利にして、一様な切創の回数は振り回しの中期段階にあるべき、仕事の終了を見やりつつの疲労への慰安、休みがちの相、利器の重量任せの振り回し状態を否定する事で、利器の異常軽量さを示しています。
内耳道(ないじどう)のみに集中していた火傷は一切の薬品を介しておらず、発火実現速度高速にして火の勢い異常長期維持なる、つまりは通常学識関知せずの常識外部を空中遊泳する利器を、柄(つか)の候補物としてすがる他は無いと検分は結論付けます。
含意、“遂に見咎め役に挙手せしは、お前に内在せし、異常興奮主義の肉体生理が不謹慎に声をかけていた論外属性のちんぴら異星人、技術だそうだが、こうした五行相克(ごぎょうそうこく)時の喝、空中からの突然の箸(はし)とはどうするべきか分からぬ事ぐらいは、この機に遂に飲むに至ったか、迷惑な間抜け知性、田舎者のでか物よ”との火の上なる木の間抜けの凶相に大勢は無言で慄然します。
昆明(クンミン)市周辺の物流領域の指標の鋭角化が帯びし義憤が発せし、近隣に於ける使役動物への果断措置指令、ミャンマーが統計的に抱える、疾患中ながらも被搾取労働中かつ慰安の阿片注射対象の象、重度の意識混濁判定、ミャンマー潜伏中の月人の仕事人への依頼、郵送貨物は馬車で東へ向かい、広州(コウシュウ)市から北上しての暫くの留置先たる北京の房山(ボウサン)区の次は紫禁城。
侍従達は色濃い緊迫の表情を漏らしながら、立ったままの密談へせわしく動き回る一方、政治家の秘書達と特別警察職権は重さ四十キロの携帯電話で香港と上海近隣三都市、清各地へ通話を試みると、流入しゆく類似の異常事象情報が状況の深刻さを増さしめてきます。
“恐らくは生きたまま利器で翼を無理矢理もがれたトキの死体”、“恐らくは死んだ後にクチバシをノコで切断され、異星人技術成分濃厚なる接着剤で切断面を繋がれたガンの死体”、“清の下層階級印象を歌う十才前後の少女の裸の精巧な人形”、“生きたまま利器で甲羅をもがれた海亀の死体”が清各地の官民共用の競(せ)り場、証券取引場、役所、幇の長やその愛人の居宅に一週間以内に郵送されていたとの事実情報が、携帯電話や会話中の行間文化を詰問資源に選んでの消費を経て北京当局に集まっていきます。
“そしてこの情報集約、都合の色への対価として、中央と地方同時繁茂の認識の的、民生の源たる無償の微笑、融通意識、金以上の貯蓄事への意欲が向こう十数年分は消えた事となった、またはなりゆくべく。
葉の上のてんとう虫眺むる機とは、もろきにして無言が常だ。
倭人曰くのはかなき、いとあわれの観念を歌う詩何ぞは思い出す気にはならん。
そうだ、断じていた。
無力也。
松の葉への降雪、痛みへは為すがまま、を眺め、詩を編まんとする縁側(えんがわ)の頭、自ら閉じようとする様を知りゆくのみの透明ガラスの戸也。”
最高主権自覚者は官房職権達と共に紫禁城の一室を会議場ならぬ、市政擁せし諜報、密殺神経の起動指数自らの好き勝手な流入場に仕立てる事で、脳とは吸う空気の質を知らずのままこれを求める様との強欲さを走らせ出します。
“香港の格闘賭博場(とばくじょう)の長が篭絡(ろうらく)している月人の武器商人への電話回線の機嫌はボケて立禅(りつぜん)耽りなる、拳打被害の阿片キセルか”。(立禅、拳法の鍛練法)
“金星人が河源(コウゲン)市北の山地のコンクリ建築倉庫に残した化学繊維の生地(きじ)を使えば、京の公家の深みの動向とは今なら朝方と夕闇にどの程度好き勝手に探れるだろうか”。(生地、非文学的概念なる、貸し、強気量)
“交際の仲にある高麗の王族の男と月人の上流階級の女がかつて漏らし示してしまった痴話喧嘩の質たる、両者の政治的立脚資源の絶望的貧弱さに対して今回必ず及び得る危険性を排除するとの口実で、王族の船をお借りして京へ赴き、御苑の本心を探る際ご頭上の満月で御苑のお視線を固める詩は無いだろうか”。
官民相互にとって代替不可、共有の政治資源を保護する立ち回りに立つ何者かの笑み、政治資源頭上での強力な爆竹使用後での力強き、の維持力は高い自己中心的相補性を示しゆく事になります。
このような話題の方向性の議題を扱えば、鋭利な異星人技術の使用指示を何者かが発しなくとも、鋭利技術周辺の非言語概念が激しく揺り動かされる生理に冠する漢字学理の存在事実を経て、まずは鋭利技術の実際使用の結実六割が顕現しゆく過程が始まります。
ある段階を待ち、上の話題へ笑徳を差し込めば、話題使用の法的、精神的疲労は立ち消え、また六割とは八割へいずれの増しゆきへ走り出し、ある段階を選び、増しゆき推移への本心の満足を理性的に描画出来たとなると八は実質、十の価値を声高に主張し出す事を方々は知っていましたが、この知りの流れ溶けへの止めは誰もが確信していました。
知り事への対価とは、“京の最上流階級の公家の女子子息の本心からの歓心を買っていたであろう、水墨画と詩の文化人の交際腕力の根源たる清の物流、治安維持意識”にして、つまり知りが冠したるは長きの投資、高い値の買い物との把握でした。
“これで諜報上の防衛意識、否、防衛結実の実現期待値は暫くは最高度まで維持される。
今はこの策の展開の他は不可能な段階にある。
京だ。
口論事を抱える相手である京しかない。
次はどう出る。
異星人技術の露出を厭わぬ、日雇いのちんぴら異星人からの挑発、ひいては女の希少品目神経、そは二十代後半の化粧の質の目利き役の電話の声色だ、これの平坦化、つまり絶望状態との憶測希望を各地に放送せしめられる状態となると、京はいちいち外交の大型船を寄越して来ずとも、京のいずれ何らかの願望表明時の、三日月すぐさま満月化なる高速満願事象の根たる、女の真の生理、化粧品の質の容易回復の機を見ての無私、爆裂の欲望により、自明。
陽を西に追い落とすが如くの月、有り。
知っている。
京は織機(しょっき)へ差し入る色白の細腕、高速なる公家の娘、黒髪の顔朗らかの日々こそが真に自慢する無敵の腕力、非詩編、非大型船、非概念にして、そは願望、嫉妬への繁茂命令力と満願屏風(びょうぶ)の即座の提供者。
女、かくありなん。
ところで、だ。
何を、どれだけ喰ってそこに鶴は降りとるんか。”
京都駅八条口から眼前の、室町通入口の東側一帯には地下一階、地上三階立ての広大な面積の建物が立っています。
“まわいりさ”という名の、現在の高級旅館の受付前の広間の雰囲気の待ち合い機能施設です。
現代存在の帝国ホテル大阪のロビーの明かりが壁から照らす、アマン東京のラウンジの雰囲気の広間に、京随一の家具職人が人生状況、意識状態から謹製なる机、椅子が数多く奔放さを主張しつつ並ぶ“まわいりさ”の歓談場は夕方六時までは皇族及び、近似階級との捉えへの否定水紋を周囲へ及ぶ迷惑と知る鶴の細足のみが浮き世から押し込められる形で通い行く歓談場です。



帝国ホテル大阪


アマン東京

言語差を無視した演技意味の伝達を主眼とする、常時、何時開演やを誰も知らぬ演劇舞台、映画館の巨大画面、天井の青、紫、銀、薄い黄色の光を放つ回転式光球が、普段は無言のまま京の特殊階級者の為替(かわせ)操作銘柄として飛び交うべく無言のまま佇んでいます。
自販機状の無料の高級飲料給水器に並ぶ、とつ(ボタン)が階級者へ即座に表示する価値とは、銘柄による脳の透明高速疾走範囲の表示です。
とつの含意とは、“あなた様不当然な事にお飲みにならなかった高貴思考への意欲との銘柄のとつを以降暫く、意識内で押されたままとしゆく、何かが飲まれゆくとの当然性、清純性高密度、緻恵(ちえ)、一流卸屋裏手口からお通しのあなた様ご査問の的たる、今期一等の茶の銘柄検分に立ちし目利き役の声色(内心、貴人は当然性の最奥にこれを欲しがっている)そのものたる、あなた様の押下待ちの物”を意味します。
一杯四万円の価値の月伝来の炭酸飲料を指す字に初めて出会う者には不明である、コーラと瓜二つの味の飲料のとつ、その他スプライト酷似の味の一杯一万九千円の価値のフランス地下伝来の炭酸飲料、一杯九万円の価値の月伝来の苦めのコーラ、そしてとつの表示からして皇族のみ押下(おうか)可能と伝えてくる人足到達困難の立山連峰(たてやまれんぽう)湧出(ゆうしゅつ)の銘水が選択可能です。
日本料理の手練の包丁捌きが、他者を応接せんとする際に毎度、間抜けな事に非意図的に湧かせてしまう手練さたる“まわいり”、非言及が当然の常識外部の上流饗応指数がここではあなた様方の御為(おため)に、遂に文字化の恥を厭(いと)わず大急ぎで顕現し、包丁振り込むも無痛のまな板に、普段の無饗応状態をお捉えしての手早い殺害を実現する場との文字での触れ込みならぬ、地下含意がこの待ち合い施設です。(“まわいり”の一字は学者の造語、歓談施設、との直接言及、鷲掴みとは創設者達が嫌った模様)
郭による施設方々の味の舐め尽くしを律動せしめた力とは、本人をも問い掛けを許さぬ者と捉えてくる、肉体由来の霧状の欲望への無言でした。
郭には清の代表団との面会に先んじての“濁”への電話を経て既に組んでいた予定がありました。
面会から三日後に、“まわいりさ”で随一の腹心である“濁”と会う事です。
告げられていた曖昧な面会時刻帯に先んじた起立待機を十四時十分から始める事にした“濁”と、離れた位置の部下の二名がそのままの姿勢で自然と五十分を飲んだ頃、郭が一人で到着してきます。
不機嫌にはなくとも、常日頃ぶっきらぼうな無表情が固まって乗り続ける郭に、“濁”は破顔の笑顔を灯しつつは軽快にすり寄ります。
“潔白さそのままが常日頃お日持ちな事、不思議無きあなた様とのこうした砕けた場での面会を頂ける喜びとは、既に予定への深き刻印事であったこの日への長き渇望の待ちそのものの足取りを、自ら鶴の喜びの歩み、交尾恥じぬ様に変え、私とはその歩みに連れられるままの間抜けにして、こたびは無罪、何故ならあなた様の潔白さの光への染まりとの告白答弁の時”。
「かしこみお待ち申し上げておりました。
“襟(みいしいひみにくさ)”。」
“襟”の定義とは、文明へ常に最強に振る舞う執行法力何らかを結果的にまとい続ける漆黒色の襟、者であり、被呼称時の力を即座に否定し、今の我が力は既に先よりも上としゆく、“襟”と呼ばれたとして、“襟”の定義を毎秒更新しゆく者が、恐らく一秒前の社会体面を経て、“襟”との被呼称を、ふざけず受けたがる者みたいです。
世の表からは深く遠きを行き交う言語表記以前の、特殊な音韻(おんいん)、貴人のみが常に解釈権を下品に貪りゆくのみ、は世の万象の状況描写役に立つべくの役へ刺さりゆきます。
学者が始めざるを得なかった音韻の降雨を原因として、日常会話を通じて特殊階級者の腹圧からにじみ漏れゆく特殊な音韻は、価値貨幣刻印の描画役に立つべくの浅ましく、せわしい挙手努力の日々という同類の生業にある者による非意図的、鋭敏な察知に会っていくという霧の染色現象が起きていきます。
こうした特殊階級者は挙手努力の日々の自覚故、近隣での同業者の往来を大いに厭(いや)がる一方、対面を選ぶとなると、相手からの流入があれば喜ぶものとは挙手努力容易化の源、何らかです。(厭、嫌の捉えを文学的に嫌にしてきた、いやさ、への言語による必死なびんた抵抗表現)
この源何らかとは、世を流通する通常価値の向こうの、価値の重みにとっての源たる、世の真の基軸通貨と等しい関係に立ちます。
特殊階級者、音韻充満の日々にある者とは、漏れ聞く会話から、その人物の属性を強固に憶測する能力を非意図的に行使してしまいます。
特殊階級者と断定済みの相手が特殊音韻の言語を用いてのへりくだり表現を選んでこずとも、敬礼の挨拶での遇しを得る、通常言語での謝罪言質(げんち)を得る、相手本心からの知的感心状態を見るといった心地好い待遇や時間帯があれば、特殊階級者は真の基軸通貨、その法力を得ていく事を特殊階級者達は各々の捉えで確信しています。
相手の減り、こちらの増えの推移です。
郭なる京文明への最強執行法力何らかにより日々無償の浴び事にある者とは、京を流通するあらゆる洗練文物が析出(せきしゅつ)させる知見、洗練人脈二者からの精髄質量の搾り取り推移を一切、一顧だにせずに良しとの自覚にある“濁”であり、居宅の庵(あん)での自由な思惟(しい)時の“濁”の額です。
組織規律に従う形での労働時間の上納に気を病む時間とは無縁な“濁”は、郭の傍に在る事で、文明人としては言語の帯びゆきは常に追い付かぬ、多大な実益、それも固形、いや液体以前の空気状、高密度の日々を歩んでいるようです。

二百七面目   花柄の筆箱を包む物は その六 く

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