青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
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二百七面目   花柄の筆箱を包む物は その六 こ

2018年07月23日 10時00分00秒 | 投稿

御苑での二者の出会いから二カ月半後が、御苑の南一帯、烏丸通と堀川通の間を選んでの、機器の案出結果の披露状態、“新たな刺激へのいざないは今これが非淫乱にして明けの明星、洗練の光”の時を過ごすべくへの、金星人側からの提案の姿勢が現れ出した時期です。
機器の披露が始まった直後、月人、金星人が頻度高く往来する場であった御苑で、郭とは知己(ちき)の関係に無かった五名の金星人女性が郭との立ち話に臨む機があり、挨拶深部の日常会話の後に機器の紹介を過ぎます。(知己、知り合い)
郭は始終、左右の肩一つずつ、顎を下へ揺らすなる、ゴム素材の玉が地に落ちての跳ね返りの振幅が収束しゆく様の再現仕草にあり、これを通じた霧散の的とは、初対面の相手側の肉体に沸かせてしまう、本来は明朗なその人物の社交性にそぐわない緊張感でした。
日本語を通じ、以下の意味が両者間で交錯します。
“ご機嫌いかがでしょうか御令嬢方。”
“実は見えざる知的鋭利の取り計らいが満つとのご主張による、実は、の真の感慨の砂地踏みたる、即座その意味喰い捉えの歩みにより、意識を真剣な知的急がされの時にお包み頂いている最中にある他の星の者でございます。
今、この種の機器の眩さを皆様に御紹介する際の光により、公正ないざないの姿勢に律されての美を伝う、光栄の日々を過ごしているところでございます。”


“The Matrix Revolutions” (Copyright 2003 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.)

“これは素晴らしい働きを厚く抱える盤卓(ばんたく)ですね。”(盤卓、知見事、状況も含め、板状なる思考支援文物)
郭とは欲望による理性の排撃により、科学機器全般については鋭利さを一時的に認めたとしても、長く執心する人間性質に立つ者ではなく、機器はその場の質問応答を通じて郭に刺激渇望意欲の満足を与えただけに終わり、郭は以降終生、機器と力を思い出す事はありませんでした。
機器の紹介状況とは、金星から京方面への直接の来訪航路にあった、この時期の京往来金星人が帯びていった行動の方向性が、“今回はこれを紹介すべし、そう認めて良しとする関係相手”なる評価標高を帯びていった後の事でした。
そして評価標高への到達推移に広がる透明な問診項目とは、京の日常景色に関する無言歩行時の累積評価、見聞終了後の自身の声色といった誰も言語指摘はせずなる非言語象限領域との属性指摘が可能ですが、一度切りの時間推移に於いて、この象限領域を堂々と経て、評価標高を容易に超越せしめた、つまり機器の紹介状況を呼び込みし条件、力との指摘に立つ、言語指摘を浴びる固形動態とは、他ならぬ郭自身によるかつての青空狂言舞台が該当します。
機器の披露開始時期の初期とは、三名から五名の人数を行動単位とする十八から二十の年齢にある、学校通いの女子大生、星際武器商社の高時給のバイト営業役担わしめられ、いや“あたしらの方が結構乗り気”、が機器の表紙シールでした。
初期の披露相手は年齢二十六から二十九の、要所なる物流の関所を統べる、小道具の概念の品質への目利き役、希少文法の操作役です。
彼らの上司に累積していく、外星人との関係の景気具合の風評は次に正統姓名の公家の耳を駆け抜け、“濁”の好奇心を激烈に刺激し、これにとって人生稀なる時を与える事になります。
機器の流通開始から三カ月が過ぎた、西暦千六百三十一年の四月の事です。
以降の三カ月間が、“濁”が文、電話を通じ、機器の性能に期待事が乗る依頼に従おうとして起立してくる案出文を配下の公家に捉えさせていった期間です。
電話を利用するとなると二分後との、自己の意思に対する機器の即応性、深い満足を得し“濁”とはところで長らく、掌握せし力に細目名や、しおりを与えずとの思考の有り様の者でした。
神経密度の濃密化感慨の時から二カ月後、“濁”は郭から放言を浴びます。
「いいみなけ。」
“お前の力で鎮圧してしまうべき、忌むべき、我が意にまつろわぬ者共への言及必要性の風がこの場に吹くとは”。(まつろわぬ、遠間での刺の意を隠した歩み)
話題が偶然、清に及んだ際の、“忌むべき者などさっさと討ってしまえばよいのだ”との郭の深謀伴わずのままの言い放ちを“濁”、この時の真剣理性は開戦指示と捉えます。
“濁”は三日後、現在の自身の力への一侍従たる機器の即応状態を全く思い起こさずのまま、清との交際態度の完全冷却措置を電話を用いて部下に指示していきます。
西暦千六百三十一年九月の事です。
“濁”への放言から二カ月が過ぎた頃、郭は日常的な交際経路を通じて、清に対する京の態度の様が耳を通り過ぎますが、何の感想も抱きません。
郭は京の態度に関し、指示者を知らず、また捉えようともせず、“濁”よりの予報事、“甚大なる打撃への警戒、慄然、畏怖の振る舞い無指向なるままへ囲まれゆきての己が業の霧中、手のひら量の貧しき理性、指遊びの自由の味を貪りゆきての品性の下劣化とは不可避の障子破れにございます”も忘れています。
また“濁”によってしつらえられし、清との面会に臨みゆく郭は、“濁”による被律動の相にあります。
郭は放言の前に、機器の即応性の確信を得たとの“濁”を把握してはおらず、また放言をせしめてきたる、これ無かりせば放言不存在の条件とは、日々の交際を通じ流入してくる情報の色合い、会話相手の声色が伝える京の力標高の上昇でした。
この様が描く非統御、放漫なる放物線の相とは、ねお外部の京中そこらでの臨時の漫遊計画、即座の実行が常であった金星人の吐息の後の雲から降雨せし液状興奮、京各階層の人間いざなわれし異星人風貌との間の会話頻度と相似を成しています。
金星から京の中央へ流通してきた機器の、披露回数の、着陸地は七十七回が西京区大枝沓掛町(おおえくつかけちょう)、二十六回が賀茂川(かもがわ)上流の北区上賀茂神山(かみがもこうやま)、二十一回は先行者が口伝で宇宙船の着陸可能性を伝えてきた、滞在予定の宿へ近隣なる複数の山間部でした。



御苑での銃見せの仕草の前に郭が捉えていた金星人に関する緒元とは、“近傍の星よりの民”、“女性色との社会革命の主導色彩の影響色濃い歴史と共の現在の歩み”、“京での滞在人数例、訪問頻度、一訪問時の見聞先の数”のみでした。
郭は、髪の色と顔立ち各所の主張華やかなる外星人との交際事の初陣の後の暫くは、文を通じて流入してくる公家の動向情報の太しまりや、流入に加わり出した金星人の滞在先の宿の名、見聞先といった動態情報に満足する以外、注文事はありません。
郭は御苑へ臨みゆくという、欲望へ真剣態度の時、自身の拙さ何らかを理由として相手へ与え得る不快感や警戒感を恐れたり、この累積の先の怒りを警戒しようとはしませんでした。
そうせしめてくる人生資源とは一切無縁の時長きであった人間が正対相手に選んだものとは、自身が相対からは逃げられぬ欲望への作法であった為、両手という意識随一の侍従には銃が乗る仕草が居座る事となったようです。
京を自由に歩き続ける金星人が機器を披露し始める条件とは、遂に彼女達にとって一定量以上との判定を得たる、外星文化圏の奥座敷へのいざない感であり、これを満たしたのは郭にとっては一度目であった対面時に郭が醸し出してきた問答無用の執行力でした。
郭の銃見せの仕草が無ければ、金星人は機器を披露し始めませんでしたが、京での歩行距離、頻度からして彼女達は郭の好奇の目、対面希望を浴びるのは不可避でした。
銃見せの仕草を一度受けるだけで、機器の披露を決定、招来し得る金星の高次の声色音波帯者が郭の前に居らずとも、京に対する金星の声色の次第な変調の先の機器の披露状態とは、郭により別の仕草群を受けゆくであろう人数の累積によりいずれ露出を見ゆく段階でした。
郭は“濁”が行動項目算定装置鋭きとの報告電話を伝えてくる前に、酔狂衝動の満足、交際事の練習として御苑で金星人に対し銃見せの仕草と同象限、効果の仕草を向けており、御苑や商工会議所の広間といった金星人の出没地に於ける金星人の階位を無視した仕草の連射とは、いずれ機器披露の許容状態を呼んでいたであろう事とは両者の、非統御の是非を問わぬままの時長きの欲望、その文化的高度標高芳香により確定的であった一推移でした。
ちなみに、郭にとっての金星人の立ち位置に最もふさわしい属性とは月人ですが、既に経過数十年の政治的動乱の最中にあった彼らの京での足取りは六軒の高級旅館とその周囲のみに収まっておりその結果、足取りは郭の目には長くは止まっていません。
上京区の外星人御用達(ごようたし)旅館、ねおへ延びる給仕品目物流が放つ、統御出来ぬなる非概念の空気とは公家の思考時の言語文を無理矢理気味に走らせようとする、言わば苛立ちですが、これを呼ぼうとする方向性、振る舞いの中核星籍とはねお以外の滞在予定旅館数多き様、歩行範囲、滞在日数を意に介さぬ様明瞭に示す毛髪の色であった、金星でした。
京を行き交う概念区分群を所掌する公家達は、肝心、本気の本業である概念把握への思考時、癒されぬ苛つきを溜めゆく属性の推察の放浪癖、把握事の完了時の憤慨色の句読点傾向、即ち憤慨思考、当公家変質への推移を走りゆきます。
こうした統計件数の累積が、神社間の連絡役を引き連れる事になる、“濁”系統の公家の登壇を招来してきた背景であり、堅牢、衒学思考、人生のこの系統とはまた、現代の企業間の統合腕力が旨の経営者の匂いなる非忌避人、赤黒くたぎる薪(まき)無限の衝動人たる郭による引き連れを待っていました。
ねお外部を歩き過ぎる事への許容決定を遂に経る事は無かった金星人に、京での無思考のままの座り込みをいつぞやかに許容していた条件とは、日本語音韻の純朴さ、もろさの印象、京人の礼儀正しさ、転じて大人しさ、苦労の強いられ状況を天秤片方で浮かせ続ける、公家の知的素養高密度傾向でした。
注入事を受けていった京は常日頃、祭祀、上納されゆく情報、知恵、民度の源、恩の念を喰う鬼の生業、振る舞い霧状なる郭一派をいつぞやから頭上に宿し出す事になります。
郭は非理性的専心事に包まれる日々に於ける神酒(みき)呑み行為、小さき器操作に要する理性量へ、“力の源、祭祀への飽く無き欲望”を肉体から放つ事で、自身を指し示す資料の閲覧者に理性の混濁、理性以前の全、何らか結託の霧状に囲まれての相を非意図的に強いてきます。
清の特諜職員の資料閲覧権能者、六名の理性はまだ辿り着いてはいません。

五万千百八百十五青字

清京論争

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