懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

有馬記念

2012-12-23 15:22:44 | Weblog
【レース前】ルーラーシップは来ないんじゃないか、と思ってるんですが。
パドックでは、いい馬ですな。

久しぶりにテイオーと、オグリキャップのレース映像を見た。
岡部幸雄が今日も出ていて嬉しい。
クリスマスは、競馬場に来るかこないか。さて。

【レース後】今日のサンタは、白かった。
ゴールドシップ優勝。

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【祝・羽生結弦 全日本 戴冠】 闘う君、祈る私

2012-12-23 01:41:48 | Weblog
羽生結弦さん、全日本選手権、優勝おめでとう

今日、君が滑る時、私もTVで観戦しながら、自然に両手を組んでいた。
そのまま、天に祈った。どうか、羽生選手の全身にエナジーを!と。

驚くほどしっかりしていて、わたしたちのような、にわかファンの応援を必要としないかのように、いつも強い君だけど。

それでも、君が氷上で闘う時、なにかせずにはいられない、今日はそんな日だった。
神は存在するのか、私は知らない。
祈ることに意味があるのか、私は知らない。

でも、迷わなかった。
もしも何の役にも立たなくても、それでも祈らずにはいられない。
君のために。全身全霊で、闘う君のために。

ジャンプのたび、両手を堅く組んで天に祈った。息をつめて、君の闘いを見守った。
最後のジャンプが決まっても、天に祈り続けた。最後まで、気が抜けない緊張感。
どうか、いい演技が出来ますように!

全てのジャンプを跳び、難度の高い変容系スピンも決め・・・、最後まで彼は、破綻なく見事に滑りきった。この、ハードなプログラムを。

見届けて、涙が流れた。

結果は。
祈りが天に通じたわけじゃなく、羽生結弦が、今日も氷上で、羽生結弦でいただけだ。
また、底力を見せてくれた。一見謙虚な勝利コメントが、彼の夢の大きさを物語る。

そう、これは通過点。最終到達点まで、まだ、これから。

演技後、挨拶の前に、4回転サルコゥの着地場所?で何かを確認しているようだった。
次のことを考えているのね。君は、私たちの熱い想いに対し、真の勝利に向かって冷静な様子を見せていた。

お疲れ様。ゆっくり休んでくださいね、ってその背を見ながら思った。
追う幸せ。

今日は、彼の底力を見た。
でも、「本番」オリンピックでは。
99%は実力努力でも、1%は運もあるのでは?って、思いもある。

私ひとりの祈りでは雀の涙でも、世界中の羽生選手のファン、大好きな人も、ちょっと好きな人も、それぞれが、それぞれの地平で、彼のフリー演技の時、ここぞという瞬間に、羽生選手のために、演技の成功を祈ったら、と夢想した。

天の神様も、少しは反応するかも。(?)

もし羽生結弦がオリンピックに出たら、私は彼のために祈る。
彼のファンの皆様、もし、よろしかったら、ご一緒に。
みなで、応援しましょう

晴れの日も、雨の日も。
君が絶好調の時も、絶不調の時も。
想える僥倖。
「心配」って書くと、相手に不安を与えるかもしれないけど、好きな相手とか、気にいってる対象の身を案じられるのって、幸せや快楽の範疇だと思う。

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(以下、私的独断による分析。敬称略。)

最終滑走、羽生結弦。

その前が、前日のSP3位の、小塚崇彦で、その演技が、ジャンプに陰り。
それで、私にも状況が読めた気がした。

最終結果で3位に入った無良崇人は、直近のGPファイナルには、出場していない。
私が思うに、連投の上位選手の一部は、身体の疲れがとれきれてないのでは?と。

最近の男子シングルは、トップクラスは4回転ジャンプが主流になり、4回転を、2回以上 FSで跳ぶことが、必須条件らしい。世界選手権レベルなら、複数種類が望ましいらしい。

高度になりすぎて、上位選手にはかなり体力的に負担が掛かる。

そんな中、26歳・高橋大輔が、不完全ながら大崩れなくFSまで滑りきったのも、一つには、彼のジャンプをTV番組で解説してた言葉を借りれば、「体力の消耗を押さえた4回転ジャンプ」である為もあろうと考えれば、選手たちの現象に合理的な説明がつく。
(高橋選手の場合は、キャリアや、日本のトップの意地のなまなかでない思い、も、他の選手に抜きん出たものはあるとは思うんだけど。気持ちの強さなら抜けてる。ただ、ジャンプにフォーカスして見ると、小塚選手以降の世代の方が、眼に響く。)

ベテランで、かつ怪我を乗り越えた身体を持つ高橋選手に向いた、「省エネ系ジャンプ」を採用してる高橋選手は持ったけど、それ以外の選手、バリバリの若者路線の4回転チャレンジャーたちは、連戦の疲れも限界に来てるのでは?と。これが私の推論。

(高橋選手もまた、ショートを完璧に決められた時も直近の試合ではあったけど、今回はSPもFSでも、決め技のジャンプ、同じような箇所で、ちょっとミスを出している。連戦の疲れは、表に出してはないけど、あったのでは?と思う。

他の選手ほど崩れなかったのは、元々のプログラム構成と、4回転ジャンプを体力消耗しすぎないように工夫してることも、ちょっと関係あるのでは?と。

逆に、復調途上の小塚選手は、真っ向勝負で、そして敗れた。手の表情の滑らかさに、気合入ったことは伺えた。自分の限界位の事は、やってたんじゃないかと思ってみた。
どう戦うか、は戦略なのだけど。

一方、羽生選手は、不調でも結果を出す為に何が必要か、巧みに計算していたかもしれない。大したバランス感覚だと思う。)

そして、羽生。
前日のSP。気になっていたけれど、ブログには書かない気でいた。

羽生選手らしい、「気力」「精神力」で、いつものようにばっちりカバーできてるけれど、体調、万全ではないよね。顔色僅かに青いし、って。でも、それは言ってはいけないと思った。
一晩寝たら治るかな、と私は期待した。しかしFS当日。

FSでは、もっと悪そうな??感じ。(いや、私の気のせいかも、ということにしといてください、と今は言えるけど)試合前、マスクしてたり、6分間練習で、4回転ジャンプしようとして、転んでたかも。いや、きっと今のは私の目の錯覚よね、と今は冗談言えるけど。

元世界王者のチャン選手が、「ジャンパー」と呼んでた羽生選手は、解説者が「簡単に跳んでる」と驚くほど、他の選手が苦労している4回転ジャンプをあっけなく跳ぶ。
彼のは回転速度が高速で、私の動体視力では、早すぎていつも捉えきれない。みな体力消耗する後半に、トリプルアクセルを、コンビネーションも含め、複数入れられるほど、力がある。

「得意のトリプルアクセル」って実況・解説が言ってたけど、ホント、他の選手からみたら、垂涎なんだろうな、って、苦笑していつも見てた。トリプルアクセル、難しいですから。得意、ですか~、そ~ですか~。は~、どんだけ~~~。ってな。

そんな、呆れ感心するほど、強かった羽生結弦。
ファンになるには、憎たらしいほど強かったひと。

試合直前の6分間練習では、何度かあっけなく鮮やかに4回転ジャンプを披露する姿が、記憶に残ってる。ここで転倒、またやっても完璧じゃない光景って、あまり見なかった気が。これがあの、ぶっとびフェルナンデスならば、なんの心配もしないのに。

(フェル氏は、GPファイナルFSで、4回転を3回決めた時の6分間練習でも、調子悪そうだったんだそうで。試合と練習は比例しないらしいから。)

そして最終グループの試合に。
高橋大輔の演技は、決めるべき4回転ジャンプが決まらず、内容が万全とは言い難かった。率直に言ってみていて感動はなかったが、良くも悪くも観客に助けられた。
ただ、良くても悪くても、ジャンプ等の度、観客が「きゃ~!」という感じで、違和感を覚えた。多少は良いけど、今日は、内容に比べて大げさすぎた。良くても悪くても同じように「きゃ~!」というのは、アイドルコンサートのノリで、競技会とは違う。

審査員には冷静さも必要だ。会場の雰囲気にのまれないでほしい。

前回、羽生選手が1位に輝いたNHK杯では、2位に甘んじた高橋大輔のFSの演技に感動した私だが、今回は違った。二度と、彼の演技に感動することはないだろうと思った。
路線が違う。町田選手の演技と比べると良く分かる。

こればっかりは好みの問題で、私は、本心はかっこいい男性とか言うものに、興味のない人間なので、ステージで自分を見せて、自己アピールに終始するステージングよりも、町田樹選手(ジャンプ不調)の見せた「火の鳥」のように、表現内容がはっきりある、自分以外のものを見せるあり方の方が、好きなんだと思う。

ステージで男がかっこいい自分を見せて、それに女たちが、きゃ~、といって、という構造が、自分は根本的にダメなのかも。

(町田選手は、スケートの競技選手としては、決め技が崩れ、ダメダメだった訳だけど、一方、個人的には、マリインスキーバレエの「火の鳥」よりも、もっとストラビンスキー作曲の「火の鳥」を感じされてくれて、その一点には、心から感謝してる。いわゆる、「顔を作る」とか、そういうことを言ってるんじゃなくて、音楽を表現していたし、内から湧き出るものもあったし。内容があるのは、見てて楽しい。ただ、どの選手にも言えるけど、競技は芸術ではなく、スポーツだから、表現を少し抜いた方がジャンプを跳び易いならば、それもアリ、とも思う。)

さて、羽生選手。
その前に滑った小塚選手が、意外なミスを出して、3位から転落し、改めて、現在男子の最高峰の技術を追う若者たちの体の負担の問題に気づいた私は、羽生選手も、冒頭と次の2種の4回転ジャンプで失敗するのでは?と、勝手な思い込みを抱いて最終滑走者の時間を迎えた。

ところが。
果たせるかな、羽生結弦。

事前には、どうみても体調万全には見えなかったのに。直前の練習では、不安の残る内容だった4回転ジャンプ。最初のトゥループを着地までこらえ、後のサルコゥも、長い脚をたくみに折り曲げてまとめた。これが、これが羽生結弦の矜持!

なんて人だろう!
直前の様子や、まして小塚選手の様子を見れば、今、ここまで羽生選手がふつうにやれるコンディションには、全く思えなかった。
あながち素人の私の穿った見方でもなさそうなことは、いつもくるくると表情を変え、感性豊かな羽生選手が、今日はほとんど表情を変えなかったことにも、見て取れた。
GPファイナル後の体調不良で、筋力少し落ちたっていってたのに。他の選手ほどのミスは出さないのは、一つには素の実力が高いからでもあろうけど、でも、筋力落ちたのよね????それで、ここまでできるって・・・。相変わらずの精神力。

跳ぶ時だけは、獲物を射るような鋭い眼をした。

気力、矜持、目標意識で、ここまで、きっちりやる人。

今日は今日で、また、「すごい羽生結弦」を見せてもらったんだと思う。
でも、今日はずっと祈ってみてたから、録画をみて、やっとゆっくり、その演技のきれいさを、味わうことが出来た。

今日は、文句なしの完全勝利!と、凡人の私は思うけど、あなたはきっと、自分にダメ出ししていることでしょう。目線が高いから。

凡人なりに、ひっそり応援していきます。
私よりずっと羽生結弦を愛し応援してるガチファンのブロガー様たち、情報や熱い感想、とっても参考になりまして、ありがとうございますです。

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