スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

時代小説作家 (宇江佐真理)

2014年07月01日 | 雑感
いいですねえ!  時代劇は。 BSでよく観たものです。

へたな現代劇より 実に いい。 時代ものにロマンを感じるのは 私だけですか?

    

   長七郎・着流しと殺陣になんともいえぬ美しさが  勝新の演技と居合の魅力はやはり絶品ですね

         

   酒好きの魅力と人情味ある大岡裁きかな    池波さんの味のある犯科帳 先代吉衛門が随一


テレビもしかりですが、小説は 藤沢周平の時代ものなんかが いいですね。

≪蝉しぐれ≫や≪海鳴り≫などは時代ものとはいえ、現代人の抱える心の琴線に触れる見事な作品。

       (≪海鳴り≫は道ならぬ恋を題材とした「市井もの」といわれ、いわゆるチャンバラものとは区別)

藤沢亡き後、その「市井もの」で是非がんばって欲しい作家がいる。 その名は 宇江佐真理(うえざまり)。

『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞受賞。
『髪結い伊三次捕物余話シリーズ 余寒の雪』(テレビでも放映された)で第7回中山義秀文学賞受賞。
『雷桜』 蒼井優 主演で映画化もされたり、、、と めざましい活躍をしているのですが、

残念ながら毎回直木賞候補にはあがるのですが、今一歩受賞には至っていない女流作家だ。

私の同級生でもあるので、いつも≪期待≫ しているのですが、、、。

時代ものといえば、やはり藤澤周平ものと比べてしまうのですが、やはりまだ どこかが 違う。

以前道新のコラムで、宇江佐真理お薦めの一冊として藤沢周平著『海鳴り』への記事が掲載されておりました。

『 この人がいらっしゃらなかったら、私は時代小説を書いていなかったかもしれません 』 、、と。
                                
藤沢文学にあって自分に無いものがなにか、、、すでに解っているはずです。
                        (まあ 偉そうなこと言って 申し訳ないですが、、、)
 
『深川恋物語』(短編集)や『雷桜』は私も好きな作品です。

いつの日か 『 海鳴り 』に負けない作品を 今一度 読んでみたいものです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿