無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

色眼鏡をかけてテレビを見よう!

2009年07月15日 | Weblog
最近、外国で眼鏡をかけて観る映画(3D映画=立体映画)がブームになっているという。

昔の赤・青のセロハンを左右に貼りつけた眼鏡からは、格段に進歩している眼鏡のようである。

前に私が見た3D映画(「注文の多い料理店」等)では、眼鏡をかけると「本物のように」見えてしまった。

矢が自分に向かって飛んでくると思わず体がそれをかわそうと動いてしまうし、蝶々が目の前に飛んで来たり、食べ物が目の前まで来ると思わず捕まえよう・食べようと手を出してしまう、等々。

今日、私が言いたいのは、その逆で

「本物・真実のように見える」テレビから目に入ってくる映像・耳に入ってくる言葉をそのまま信じ込むのではなく、色眼鏡をかけ「本物」かどうか、疑ってかかる習慣をつけよう!

ということ。


テレビ報道と事実のギャップを知る一つの例としてブログ「雑談日記」さんが今でも掲載してくれている「麻生邸を見に行こう」事件のテレビ報道とビデオ画像が挙げられる。

それを観て頂けたら一目瞭然なのだが、典型的なテレビ報道の仕方なので、ニュース内容を全文書いておく。


①画面タイトル:

                   麻生宅 見に行こう

                “無届デモ”の3人逮捕


②アナウンサー:



「『麻生首相の自宅を見に行こう』とインターネット上で呼びかけ、東京渋谷区の繁華街で無届けでデモ行進をおこなっていたグループの男3人が、警察官に暴力を振るうなどして現行犯逮捕されました。」


③映像:
現場のカメラが揺れ動き(乱闘騒ぎのように見える)どうなっているのか分からない騒動=逮捕シーンの映像を流す。

その右下のタイトルは「現行犯逮捕 氏名不詳の男3人」他に「男3人 無届けでデモを行い、警察官に暴力をふるい取り押さえられる」

④アナウンサー:

「逮捕された氏名不詳の男3人は、午後3時50分ごろ、渋谷区和田川町の路上で無届けデモを行なったり、警察官に暴力を振るったとして、公務執行妨害と東京都の公安条例違反で、警戒にあたっていた警察官にとりおさえられました。」

「3人はインターネット上で麻生総理の自宅を見に行こうとの呼びかけで集まった30人程のグループのメンバーで、渋谷駅前に集まり、麻生総理の自宅へ行く途中、無届デモを中止するようにとの再三の警告を無視してデモを行なっていました。」


私もそうだが、このテレビを見た国民は「法を犯し警官に暴力をふるった悪人が捕まった」としか思わないのではないか。

「再三の警告を無視して無届デモを行ない、警察官に暴力を振るえば『公務執行妨害』で取り押さえられるのは当たり前だ」と…。
ブログで他のビデオ映像を見ていない多くの国民は当然そう思う。

これが、洗脳なのである。サブリミナル効果の狙いもある。津久井進弁護士が言うように、国民の民主主義行動の萎縮にも繋がってくる。

たとえ、ある意図を持った「麻生邸見学ツアー」であったとしても、この程度の行動でも起こすと、権力者に盾つく者として逮捕され10日以上も拘留されてしまう。「デモなど出来ない、クワバラクワバラ」と国民は萎縮してしまうのだ。


ブログの他のビデオ映像を見てもらうと分かるのだが、警察官との事前打ち合わせをしている場面には「再三の警告」など微塵もない。それどころか「この程度ならデモ行進として届け出ることはないでしょう」との警察官の同意らしき言葉も入っている。「ただし、正式なデモでないので車道を歩かないように、歩道を歩く様にして下さい」と注意が聞き取れる。

信号が青になり歩き出したところをその「歩道上で」待ち構えていた公安・警察に逮捕された。

これは、「それ!」という合図の声、次の瞬間(警官とのもみ合いになるような時間差もないうちに)「公防だ!」「公防だ!」(公務執行妨害だ)と警官に取り押さえを指示している音声映像で明らかである。

「ただ歩いていたら、いきなり大勢の警官にねじ伏せられ逮捕された」が参加者のコメントであり、それが実感(現場の真実)なのだと思われる。


国連人権委員会の意見書

当委員会は、日本国で表現の自由と選挙運動の自由が不合理に制約されていることを危惧する。

例えば、公職選挙法は戸別訪問を禁止し公示前のビラの枚数や種類に制限を加えているが問題である。

また、政治活動家や公務員が民家の郵便受けにビラをまいたことで、住居侵入や国家公務員法違反で逮捕され、起訴されたことも問題である。

日本政府は、表現の自由や選挙運動の自由に対する不合理な法的制約を撤廃し、また自由人権規約19条及び25条で保障されている政治活動やそのほかの活動を警察、検察、裁判所が不正に制限することのないようにしなければならない。



日本人は日本国内で「再三の警告を無視した無届デモを決行し、警察官に暴力を振るったとして逮捕」といったニュース報道に洗脳されているため、こんなにも国民の人権が侵害されていることに気が付いていない。
ついでに言うと、日本政府はこの国連の意見書を完全に無視している。報道もされない。

日本国民は北朝鮮の国民と大差ない「権力者」「報道」に接しているのだ。

こんなことを言うと「お前がそれを言えるのも自由の国日本だからであり、お前は北朝鮮でそんなことを言えるのか」という決まりきった反論が上がる。考える基本が出来ていない人の考え方、言動はワンパターンである。

「北朝鮮が日本に核ミサイルを発射してきた時に、それに向かって『日本国憲法!』と唱えて国が守れるのか!」といった類の意見?である。

「麻生邸見学ツアー」について書いたので、ついでに、下記の様な典型ブログをのせておく。

(引用開始)
今年の正月前後、派遣村ってのがあったけど、あの主宰者って、麻生邸を見に行こうと主催した人たちと同じなのよね。
派遣村の細いメガネの兄ちゃん見てみて!(映像あり)→麻生邸を見に行く説明している細いメガネのにいちゃんと同じ。(その映像もあり)
不当逮捕だと怒って、ブログを立ち上げているのですが、文化人の賛同者みて「あっ・・・やっぱり、、なるほど」と思ってしまった。
とっても有名な方たちの名が連なっている。ご自身の目でご確認ください。(不当逮捕救援会のブログあり)

M注:その文化人賛同者を載せ、次の様に言っている。

福島瑞穂は説明する必要ないと思うけど、森本卓郎氏に注目。

貧乏臭い生活をテレビで勧めまくって、何を言っちゃってくれているの?と思っていた。
やはりというか、日本を弱体化させる目的で頑張っていた気がしてならない。
他にもコリア系の賛同がめちゃ多い。


こちら、派遣村の工作議員の皆さん。(画像あり)

「麻生内閣は、失業した人たちのために、ハローワークへ行けば部屋を用意する」っていうのをなぜ報道せず、(テレビは)こればっか報道していたんだろうね。
絵になるからと言っても、貧乏基準に目線あわすのおよしなさい。

総務省の坂本哲志政務官が、「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのかという気もした」と述べて問題発言だと吊るし上げられていたけど、見た感じそうだったんじゃないの?

金は使わないと経済がまわらない。
テレビ番組で、やたらと節約とか貧困とか取り上げるようになったな・・・と思っていたら、日本経済を弱体化させて共産主義路線に転向させようとしていたんじゃないの?

日本人を巻き込まないでいただきたいものだわ。

人権と平和を叫ぶなら、北朝鮮で核のことをいいなさい。中国でチベットの人権を言いなさい。

資本主義社会がお嫌なら、地上の楽園で楽しく生きたらいいんじゃないの?

(アンチ小泉でうかつにも民主党を支持したが)民主党は、旧社会党、知れば知るほど激ヤバな党だった。

日本の経済を立て直し、日本人としてまともな生活をしたければ、自民党を支えるしかないと思う!(引用終り)


このブロガーは「在日コリアンたちの本格的な日本侵略が始まっていることに気づいてください。」といったブログも書いている。「在日の嘘を暴く」「在日がいう歴史の嘘」「日本が中国になるのを阻止せよ」「民主党の支持母体、とっても怖い『日教組』」「朝日新聞がつくった『南京事件』」「朝日新聞が作った『慰安婦問題』」「日本をおとしめる反日議員」「憲法9条はいらない」等々、他のネトウヨに共通する深みのない「反日」「在日」「偏向新聞・朝日」「左翼自虐史観教育で日本をだめにした日教組」という言葉が綴られている。

そこには「人としてどうあるべきか」「人としてどう生きるか」といった視点はない。戦争自体を否定する立場から大東亜戦争も否定している人に対して、日教組の自虐史観で育った平和ボケの「反日」と言い、「中国の手先」「北朝鮮の工作員」といっていればいいのである。


横道にそれたが、いま色眼鏡を掛けてテレビを見てほしい第一の報道は「選挙」であり「鳩山代表の故人献金」である。勿論、その他の「民主党攻撃の言動」報道もではあるが…。

誰かが「自民党議員には波及しない」と断言(今となっては、この言葉がピッタリ来る)した通り、14日の西松建設の公判内容はテレビで報道見出しには載ったものの報道されずに終わった。(今日のニュースの項目に出ていたので、どんな報道内容だろうと最後まで順番を待って見ていた私は唖然とした。そのテレビ局は、この項目だけ抜かして終わらせてしまったのだ。)

どんな内容だろうと新聞記事を探すと、次のような内容だった。

二階派パーティー券購入、西松元社長認める (読売新聞2009年7月14日)

西松建設が自民党二階派の政治団体「新しい波」のパーティー券をダミー団体名義で購入したとして、政治資金規正法違反(他人名義でのパーティー券購入)の罪に問われた同社元社長・国沢幹雄被告(70)の公判が14日、東京地裁であった。

国沢被告は起訴事実を認め、検察側は小沢一郎・前民主党代表側への違法献金事件などと合わせ、前回の求刑と同じ禁固1年6月を改めて求刑した。判決は17日に言い渡される。

国沢被告は2004年以降、二階経産相の秘書の依頼に応じて、新しい波のパーティー券を購入していたが、西松建設や関連会社名義での購入は収支報告書に記載されない1社あたり20万円にとどめ、総額844万円分をダミー団体の名義で購入した、と主張した。(M:途中や後を略している)


二階経産相「何ら問題ない」 パーティー券購入問題 (朝日新聞2009年7月14日)

西松建設がダミーの政治団体経由で自民党二階派のパーティー券を購入していたとされる問題で、同派会長の二階経済産業相は14日の会見で「政治資金規正法に基づいてきちっと報告をしている。何ら私どもの方には、問題はないと信じている」と述べ、改めて疑惑を否定した。

 
きっこさんではないが「オイ!オーイ!」と言いたくなる新聞記事だ。

「民主党小沢代表の秘書の『虚偽記載』の時にあれだけ毎日毎日騒いでおいて、自民党の大臣に対しては、これだけかい?」とは思いませんか?


小沢氏の秘書の『虚偽記載』の時に「政治資金規正法に基きキチッと報告している」といって40分近く記者の質問に答えた小沢代表(当時)にアレだけ「説明責任を果たしていない」と責めたてた新聞が、自民党の大臣に対しては上記記事で終わらせている。

読売の「検察側は小沢一郎・前民主党代表側への違法献金事件などと合わせ」という『虚偽記載』も指摘しておかなければならない。

小沢氏の秘書が起訴されている容疑は『虚偽記載』である。西松側から見た事件なのに、今までの新聞記事の書き方から、読者に小沢氏=“悪者”が伝わってくる。

鳩山代表の故人献金のことも続けて書きたかったのだが、次回に回す。

きょうはここまで、またね。

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