無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

景気

2016年05月23日 | Weblog
みなさんも良くご記憶の事と思いますが、3年半前(2013年・年初)、安倍首相は「今年の秋には日本全国津々浦々までアベノミクスが浸透し、皆さんが景気回復を実感するでしょう」と明言しました。

安倍首相が景気回復を実感するでしょうといったその秋口に、安倍首相が生出演したテレビ番組で、街の声をインタビューで拾って放映した時、ほとんどの人が「景気回復感なし」と答えていた。

(もう何度目かの登場ですが、分かり易いのでしつこく載せます)


安倍首相はそれを見て、「テレビ局のヤラセだ!」(そのテレビ局が景気回復実感なしとする人々だけを選んで出している!)と断定した。

この発言の「テレビ局への圧力」は別としても、私はこんな日本国民の実情を把握していない首相に日本を任せておいて良いのか?とその時感じたのだが、この件を大きく取り上げたマスメディアは皆無だった。

何故、この時点の世論調査で「アベノミクスによる景気回復を感じていない=79%の国民」だったのに、それを首相にぶつけて「この世間知らずの首相の言葉」を批判するマスメディアが皆無なのか!

先にこれからの話の元になる事なので、今までのアベノミクスに関する世論調査結果を再掲しておく。


世論調査:あなたはアベノミクスによる景気回復を実感していますか?

2013年秋━━━━感じていない 79%

2014年秋━━━━感じていない 84・7%

2015年7月━━━━実感はない 80%

2016年2月━━━━実感していない 82%(読売) 

2016年3月━━━━実感していない 78%(読売)


(注:「読売」と載せたのは、偏向新聞「朝日」の操作された世論調査結果ではない事を言いたかったため)

安倍自民党政権はその後、この日本のマスコミが批判をしないのをいいことに国会でやりたい放題・言いたい放題を続けている。

昨年(2015年)9月、安倍首相は「新・三本の矢」政策を発表した。

上の世論調査のどこを見てもアベノミクス「三本の矢」の成果は見当たらない。

それにも拘わらず、



アベノミクスの果実を活かし・・・

この首相パネルでの上の説明に対し、全く批判せずに受け入れ「ノーコメント」を決め付けているテレビ・大新聞。

「新・三本の矢」の政府説明を垂れ流すのみ。これを賢明な諸氏は「大本営発表」「政府広報」と呼んでいる。

最近でも、国会で「保育園落ちた日本死ね」というブログについて質問された首相は、ウンザリした表情で「実際に起きているか確認しようがない」と切り捨てた。

これが、「落ちたの私だ」「僕だ」のプラカードを持った国会デモのもとになった。(下の様に)



僕だ、私だ、と共に「保育士の待遇改善を!」のプラカードが見て取れるように、保育所をいくら増やしても保育士がいなくては募集育児数は限られてしまう。それが現状だ。

慌てた政府・安倍首相は「保健所」(平仮名がふってなかったので間違えた官僚の文書読み上げ)じゃなかった「保育所は民主党政権の倍のスピードで増やしている」と弁明した。

ここで他人様のブログを参考迄に載せておく。

そもそも「1億総活躍」や「女性が活躍する社会」「女性が輝ける社会」は、安倍内閣の目玉政策だったはずだ。

政府が総力を上げて取り組む政策だったはずである。

なのに、子どもが1歳になり、職場に復帰しようとした女性が「保育園落ちた。」「何だよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。私、活躍出来ねーじゃないか」「日本、死ね」と、ブログに書かざるを得なかったのは、目玉政策がまったく実現していないからだ。

「1億総活躍」や「女性が活躍する社会」だけじゃない。
アベノミクスによる「トリクルダウン」も、「デフレ脱却」も、看板政策は、ことごとく失敗に終わっている。

トリクルダウンどころか、労働者の実質賃金は4年連続のマイナス。

今年(2016)の春闘の要求額からして、昨年(2015)の半額だから話にならない。

なぜ、安倍首相が掲げる政策は、少しも実現しないのか。

それは、庶民生活の実態も知らないくせに、美辞麗句を並べているからだ。

「安倍首相は庶民の暮らしに疎すぎます。主婦のパート代を月収25万円と国会で発言した時は、仰天しました。

なぜ、待機児童が増えているのかも分かっていないと思う。
もちろん、自分の能力を発揮して活躍したいという女性もいるでしょう。
でも、夫の収入だけでは生活が苦しいため、働かざるを得ないという女性も大勢います
なのに、待機児童が増えていることを、安倍首相は『女性の就業者が増えたから無理もない。うれしい悲鳴だ』と国会答弁しているのだから話になりません」(荻原博子氏=前出)

最近、“雇用格差”を解決する切り札だと、安倍首相が得意げに掲げている「同一労働、同一賃金」にしても、肝心の非正規労働者はあまり喜んでいない。
彼らが望んでいることは、正社員と同一賃金にしてもらうことではなく、正社員になることだからだ。
一事が万事、安倍首相のやっていることは、庶民感覚と、ことごとくズレている。


(参考まで)
保育園落ちたブログに対し、山田宏・元次世代の党幹事長「生んだのはあなた。育児は親の責任」と発言・・・産経新聞 3月31日(木)14時13分配信
夏の参院選で自民党から比例代表候補として出馬する山田宏・元次世代の党幹事長は31日、党東京都連の会合で、待機児童問題をめぐる「保育園落ちた日本死ね」ブログを「落書き」としたうえで「私にしてみれば、『生んだのはあなたでしょう。(育児は)親の責任でしょ、まずは』と言いたいところだ」と述べた。
「このようなもの(落書き)をかざして国会で質問しているようでは、野党は駄目だ」とも指摘。親がまず育児の責任をわきまえるよう求めた。(後略)


「日本、死ね」という重要な問題に入ってしまったが、これは、他の回に書く事にする。

この余談その2.景気(アベノミクス)については長くなるので次回に続けます。

今日はここまで、またね。





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