無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

景気・・・続き

2016年05月24日 | Weblog
私の日記は日記ではなく、基本的なモノの考え方・見方を書いている。
皆さんに分かってもらうために同じ事を少し表現を変えたり、文脈を変えたりして手を変え品を変えて書いているので、新しく読まれる方は「検索」欄に例えば「憲法」とか「安保法制」とか入力して、その項目を見て欲しいと思っている。
今日は前回の余談その2.景気(アベノミクス)の続きを書いて行きたい。

その前に、今の報道の仕方について最近のニュース(見出し)の例を挙げて批判しておく。(MSNより)



(批判的コメント)
四半期のデータは通常、「前年同期比」で比較するものだ。
昇給月・夏冬の賞与月等があるため「前期比」では消費・生産等、景気動向の比較にならないからだ。

このニュース見出しの「前期」=2015年10月~12月期はこれも前期比で▲0・4%だったから、2016年1月~3月期が、それと比較して+0・4%だったからと言って、2015年7月~9月期の景気低迷状態に戻っただけで決してアベノミクスの効果が現れてきたわけでも、景気が回復して来た訳でもない。

前年同期比(2015年1~3月期との比較)でみると、完全にマイナスであり、景気後退を示している。



(批判的コメント)
こういう見出しも中身をよく読んで判断する必要があるのだ。これだけ読んだ国民は「景気は回復しつつあるのだな」の印象を持つ。

しかし、内容を読むと安倍首相が言う様に「アベノミクス効果で景気は7割回復してきている」等と楽観できるものではない。

(見出し内容)

1~3月期実質GDPは年率+1.7%、実勢小幅プラスで回復力弱く・・・ロイター(2016・05・18配信)

これだけ読んでも読者には理解出来ない様になっている見出しの書き様である。
見出しだけ見て記事を読むのをスルーしてしまった読者は「年率+1・7%なんだから景気は上向きになってきたのだな」と思い込み「実勢小幅のプラス」の意味を理解しないまま「景気は回復しつつある」と頭の中に入り込む。

(記事内容)
内閣府が18日に発表した2016年1─3月期実質国内総生産(GDP)1次速報値は、前期比プラス0.4%、年率換算でプラス1.7%となった。

うるう年による押し上げ効果を除くと実勢は年率0.5%前後の小幅プラスにとどまり、10─12月期のマイナス成長からの反発力は非常に弱かった

ちなみに、2016年10~12月期(前期)の実質国内総生産(GDP)は年率換算でマイナス1.4%であり、2016年1~3月期が年率0.5%前後の小幅プラスでは景気回復には程遠い。

無風注:それとこの数字は「一次速報値」ということも頭に入れておいて欲しい。前も速報値は「プラスに転じた」と発表され「景気は好転してきた」と政府マスコミが大々的に報道し、結局、最終確定値はマイナスだったからで、それを政府マスコミは国民にわからない程度に小さく報道した事があったからだ。

(記事内容続き)

停滞は4─6月期も続く公算>

…(前略)…この結果、15年度は前年度比プラス0.8%と1%に届かない低成長となった。消費増税後1年たっても停滞から抜け出せないことを物語っている。

4─6月期も、熊本地震の影響により生産への影響や、レジャーの自粛、消費マインドの悪化などが懸念されている。
成長率が急速に回復するという期待は薄い。

あなたもこの見出しと記事内容の差に気がついて欲しい。(下記にまとめ)

見出し━━━━2016年1─3月期実質国内総生産(GDP)1次速報値は、年率換算でプラス1.7%

記事内容━━━━この停滞は4~6月期も続く公算

細切れ掲載で申し訳ないが、今日はここまで、またね。

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