無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

ショートコメント③・・・政治家の第一の使命は戦争を防ぐこと

2012年10月03日 | Weblog
やはり、今の日本国民に一番分かっていてもらいたい事は昨日も冒頭に載せた下記証言内容だ。(だから皆に分かってもらえるまで毎日でも載せたい。よく吟味してほしい。)



第二次世界大戦の敗戦国ドイツを裁いたニュールンベルグ裁判で「なぜドイツ国民はあのような無謀な戦争を始めたのか」との質問に対しヒトラーの右腕であったヘルマン・ゲーリング元帥は、次の様に証言した。


もちろん国民は戦争など望んでいません。

でも実は戦争を起すことは簡単なのです。

一般国民に向かっては「我々は攻撃されかかっているのだ」と危機をあおり、

そして戦争に反対する平和主義者に対しては「愛国心が欠けている」と非難すればよいのです。

これを繰り返せば、国家など簡単に戦争に向かいます。

これはドイツだけの話ではありません。

このやりかたはどんな国でも有効です。



今日のショートコメントとは関係ないが、昨日の日記を投稿して帰りがてら駅の売店で売っている「夕刊フジ」の一面大見出しをみたら、そこには昨日の投稿に加えたかった、下記の見出しが目に入ったので追加して載せておく。

中国軍 尖閣強奪へ 11月 攻撃 準備

中見出しに「国有化は宣戦布告だ」とある。

敢えて説明すると、これは「日本が20億5000万円も出して尖閣を国有化したことは、中国に対する宣戦布告と同じだ」ということで、やはり今回の騒動に火をつけたのは日本だという事実を物語っている。


さて今日のショートコメントに入ろう。

国民が政治に参加出来るのは、選挙における1票の投票行動によってである。

記者クラブに所属するテレビ・大新聞の手によって作られた世論操作の結果、次回の比例代表区の選挙での国民の政党支持率は・・・。

≪最新の日テレの世論調査≫

● あなたは、いま衆議院選挙で投票するとしたら、比例代表選挙ではどの政党に投票しますか?

(1) 民主党      18.9 %
(2) 自民党      39.7 %
(3) 国民の生活が第一 0.6 %
(4) 公明党      2.8 %
(5) 共産党      3.1 %
(6) 社民党       1.1 %
(7) みんなの党 2.5 %
(以下略)

マスコミが自民党総裁選の時、すでに決めつけていたように「今回選出された自民党総裁が次期総理大臣になる」。

つまり、こんどの選挙後、安倍総理による安倍第二次内閣が誕生し、第一党の与党自民党の幹事長は石破氏となるのだ。

マスコミは政局しか報道せず、この政権担当者(になるであろう)の政策・方針を全く語らない。せいぜい伝わってくるのは安倍氏は日本を「美しい国」にしたいと思っている事のみで「美しい国とはどのような国なのか」「どのようにして美しい国にするのか」といった必要な部分が欠落している。(無風注:成長経済政策とか、強い国作りとは話が違う)

安倍晋三氏は明確に「美しい日本」を作るために敗戦によりアメリカから押し付けられた屈辱的な今の憲法を改正し自主憲法を制定して自衛隊を正式な軍隊(防衛軍だとかは言葉の遊びに過ぎない)とし、集団的自衛権でアメリカの戦争に海外の国との戦争に参画し、自国で核を持ち、敵基地先制攻撃が出来る=つまりは「戦争する国」造りを目指している。
その為、国民に「国防の責務」=明治憲法時の「兵役の義務」を負わせ、従わないもの(戦争に反対し平和を唱えるもの)は軍法会議で「敵前逃亡者」として処罰しようとしている。(自民党憲法改正草案)

安倍晋三氏語録

・「小型なら原子爆弾の保有も問題ない」
・「北朝鮮など核攻撃で焦土にしてペンペン草1本生えないようにしてやる」
・「私は、今、この国の権力の頂点にいる」(総理就任時)
・「私は君たちの(自衛隊の)最高司令官である」(自衛隊の某式典にて)
・「私、内閣総理大臣は、自衛隊の最高指揮官であり、それこそ軍民の統制の象徴であります」(同上)

日本は国民主権の国で、自分は国民の附託で(政治)権力をあたえられているという自覚(国民を向いた目線)が欠けている。

それは安倍氏の強烈な応援団、元航空幕僚長・田母神俊雄氏の発言にも現れている。

・「人権救済法案が閣議決定されました。弱者が権力を握ろうとしています。国をつくってきたのは権力者と金持ち。言葉は悪いが貧乏人はおすそ分けにあずかって生きてきた」


それと、自民党幹事長の石破氏については略すが、皆んなが(自分でも)認めている軍事戦争オタクである。


上の政党支持では出てきていないが、今度の選挙で100議席取るのではないか(最近の予想では失速し、それでも53議席予想)と言われている橋下新党の橋下氏も、

・「日本は憲法を変えて核兵器を保有すべきだ」と主張し続けている。

・「男子皆兵制の復活」を唱えている。

・「なんで『国民のために、お国のために』なんてケツの穴がかゆくなるようなことばかりいうんだ?政治家を志すっちゅうのは、権力欲・名誉欲の最高峰だよ。
自分の権力欲を達成する手段として、嫌々国民のため・お国のために奉仕しなければいけないわけよ。(略)
ウソをつけない奴は政治家と弁護士にはなれないよ!」橋下徹著『まっとう勝負!』小学館より・・・無風注:今の日本の政治・社会の風潮(現状)なので正直と言えば正直だが、考え方は完全に間違っている。

・選挙で勝てば(多数の力で)独裁も可とする独裁的英雄待望論者である。(橋下批判より)


この様な人達・政党が政治権力を握ったら、憲法改正法案が多数で可決され、マスコミに誘導された国民の手によって「現実から乖離した今の押し付けられた屈辱的憲法」が改正されてしまう日は、あなたが思っている以上に近づいている。

安倍新総裁誕生前から「夕刊フジ」は安倍氏の意見を連載し、総裁選後も「中国が脅威に思う新総裁」「安倍総裁の対中戦略--防衛力の強化」等々の後押しをし、「中国 卑劣工作」(3日発売の夕刊フジ)と国民の中国に対する敵愾心をあおり国民を戦争に駆り立てている。


マスコミの「国民の生活」「国民や子供たちの将来」について全く語らない、国民を傍観者に置いた報道に付き合って、野田がどうの、小沢がどうの、安倍がどうの、自民党がどうの、民主党がどうの、と考えるより、あなたは「侵略され自分の親兄弟・恋人が殺されようとしているのに戦わないのか!」と責められる日が近づいていることに早く気が付くべきだ。

あなたがこれを読んで「何と大げさな」と思っていたら、日本はお終いだ。

私は年寄だからどうでも良いことだが、このまま進めば、子供たち、というより孫たちが可哀想だ。

今日はここまで、またね。




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