無風老人の日記

価値観が多様化し、自分の価値判断を見失った人たちへ
正しい判断や行動をするための「ものの見方・考え方」を身につけよう。

権力は怖い

2007年10月31日 | Weblog
高知の白バイとスクールバスの事故のことで、色々なことを書きたいと思う。

まず、最初にテレビや新聞の報道の仕方の問題である。

■報道の仕方

「3日午後2時半ごろ、吾川郡春野町弘岡中の国道56号で、県警交通機動隊の吉岡力巡査長(26)= 高知市布師田=が運転する白バイが道路左側のレストラン駐車場から出てきた吾川郡仁淀川町の仁淀中学校のスクールバスと衝突。吉岡巡査長は胸を強く打ち、高知市内の病院に運ばれたが胸部大動脈破裂で約1時間後に死亡した。
バスに乗っていた同中3年生22人と教員3人にけがはなかった。土佐署はバスを運転していた仁淀川町森のタクシー運転手、片岡晴彦容疑者(52)を業務上過失傷害で現行犯逮捕。
業務上過失致死容疑に切り替えて調べている。同容疑者は「バイクは全然見えていなかった」と言っているという。
現場は荒倉トンネルの南約300メートルの片側2車線の見通しの良い直線。吉岡巡査長の白バイは高知市方面に向け通常走行していたとみられる。バスは土佐市方面へ向かうためレストラン駐車場から対向車線へ入ろうとしていたという。
白バイはバスの右前部に衝突しており、吉岡巡査長はバスをよけようと右側にハンドルを切ったが、よけ切れなかったのではないかとみられ、同署が詳しい事故状況を調べている。」

この事件を始めて上の報道で見た人は、どう思うだろうか? この報道の仕方では「バイクは全然見えていなかった」という言葉を「運転手の不注意」と受け取る人が多いのではないか。
さて、次のブログを見て下さい。全て読み、見られた方はイメージが変わるはずです。

冤罪事件進行中(高知の白バイとスクールバスの事故) http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737

「雑談日記」~10月30日http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2007/10/post_e82c.html

「きっこの日記」http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=200710

この中のKSB瀬戸内海放送の特集番組1~5のVTRを順番に全部見て下さい。

マスメディアに関することが出ているブログから、先に紹介します。

「世に棲む日々」http://critic3.exblog.jp/7638832/#7638832_1

どうしても言わなくてはいけないことが二点ある。一つは瀬戸内海放送の検証報道の素晴らしさである。これは実際に放送内容を見ていただきたいが、ジャーナリズムとして奮闘しているテレビ局の姿を久しぶりに見て感激した。瀬戸内海放送に大きな拍手を送りたい。
それともう一つは高知新聞が対照的な姿を見せている点で、これは一体どういうことだろう。権力ではなく人民の側に立つ自由民権の伝統の新聞だったが、変わったのだろうか。
なぜ高知放送やテレビ高知ではなくて、他県(高松)の瀬戸内海放送なのだろう。バスに乗っていた生徒たちが、全員、虚偽の証言をしているとでも言うのだろうか。理解できない。


「Good By! よらしむべし、知らしむべからず」http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2007/04/post_379.html

事故があった高知県のメディアがだんまりを決め込んでいたが、よその県の岡山・香川の放送局が連続して報道している。実に奇妙な事態になっている。
不可解な動きがある。その一つがもっとも重要なスリップ痕のことを8ヶ月も告げなかったことである。また事故発生時から一時間、片岡氏を現場から連れ去り実況見分に立ち合わせなかったことである。(その後の実況検分も車の中から…これは、おかしい!)
警察はなにをやろうとしていたのか?なにをやったのか? 大きな疑問がある。

ここのブログ「60km走行では衝突を回避できた 高知県警白バイ事故」http://c3plamo.slyip.com/blog/ も、有罪率99.9% こんな裁判所はいらない! 元凶の最高裁(同4月14日ブログ)も見て下さい。http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2007/04/post_379.html

次に、この「事件」を私なりに纏めて見ました。

(1)事故の状況(検察側と弁護側)http://blogs.yahoo.co.jp/littlemonky737/651900.html

■警察・検察の問題(事故の状況について)

検察主張
1, バスの運転手(以下運転手)はレストラン駐車場より国道進入直前に一旦停止(A地点)をしたが、右方向をちらっと見ただけで反対車線を右折するために、国道に進入した。
2, 6.5m進行したところで、バスの右側面前部が白バイと衝突(B地点)。それと同時に衝撃に驚いた運転手は急ブレーキをかけた。
3, 3m白バイを引きずりバスは、右折車線、中央分離帯付近に停車した(C地点)。
4, 衝突時のバスの速度は、目撃者の証言と現場に残されたスリップ痕より測定すると時速10kmである。

 
弁護側主張
◎ 運転手の言い分、これは私が運転手や同乗していた人から聞いた話です。以下同文
1,バスは左右を十分に確認してから国道に進入
2,'''C地点'''にて停車し、土佐市方面へ向かう車の流れを確認している所で衝撃を感じた。

補足説明
 事故現場は片側2車線の国道の変則交差点で右折用の車線があります。歩道より第1車線まで3.5m 第2車線まで7m、右折車線までが10m。路側帯1m
横断歩道と点滅信号があります。バスはグローバルバイキングの駐車場(写真右手)から土佐市方面(写真下)へ向かうため交差点に進入を始めた。
 
 争点は・・・
 検察はバスが走行中に白バイに衝突、運転手は停車中に衝突されたと主張。これにつきると思う。
 車道前で一旦停止したと言うことは検察も冒頭陳述ではっきりと言っている
 真実はいずこ?。

(2)証言

検察側の証人:(片岡さん=被告の話)

一人目の方は、別の白バイ隊員の方で、亡くなられた隊員(Aさん)の対向車線を走行中に目撃した事を述べていました。
その白バイ隊員の証言によると、私のバスとAさん運転の白バイとを同時に確認したと言うことでした。(これは本当はありえないことです)
私のバスが5キロ~10キロの速度で、白バイの速度が60キロで、バスが国道に進入している時に、6m50cmのところで衝突し、2m90cm白バイを引き摺り停止した、という証言です。
その白バイ隊員は、私のバスとAさんの白バイが衝突する直前に、バスの運転手はどうして気がついてくれないのか、止まってくれ止まってくれと思った、と証言していました。
しかし、この白バイ隊員が走行していた場所というのは、私の大きなバスの姿さえ全く見えない位置なのです。
この方もまた、組織の中で無理な証言をさせられている犠牲者の一人だと思います。

二人目の方は、実況見分調書を作成した方です。
弁護士から、どうして(私を)逮捕したのか、と聞かれ、通常の逮捕理由には、証拠隠滅の恐れがある場合と、死亡事故の場合がある、と、そのような答えでした。
弁護士から、「今回は証拠隠滅の恐れはありませんね」と聞かれ「ハイありません」、「そしたら死亡事故だったからですか」と聞かれ「ハイそうです」と答えていました。
弁護士はさりげなく質問を変えて、判決の決め手になった、一番の争点のブレーキ痕の写真に移りました。
おたまじゃくしみたいブレーキ痕の写真を見せて、先端の濃い部分を指して、「これはどうしてできたのですか」と質問をしたところ、証言者は答えに窮してしまいました。
すると裁判官が、「バスを止めていた部分のタイヤの下に何かの液体がしみこんでいて、バスを移動してから、しばらくして乾いたんでしょうね」と、証言者に助け舟を出しました。
すべての流れが検察サイドに傾いているように思いました。

弁護側の証人:(控訴審では弁護側が提出しようとした証拠・証人を裁判官はその必要は無いと全て却下したこともあり、瀬戸内海放送での色んな証言・疑問点を載せます)…30分で即日結審

*白バイは時速60Kmで走行。

 ・自分の車でバスの後ろについていた校長の話「バスは停まっていた、こんなスリップ痕が付く訳がない」「白バイは時速100Km以上」

 ・近所の人の話、「白バイの訓練場所となっており、赤色灯やサイレンを鳴らさずに100Km~150Km/hの猛スピードで走っていて、危ないな、いつか事故が起こるのでは、と思っていた。」他の人は「100Km以上で頻繁にやられていた。」と話している。

 ・バスの破損状態を写真で見た自動車の板金塗装業の方の証言:「事故のバスの破損状態を見ると、時速60kmでは絶対にありえません。いくら白バイが重いとはいえ、せいぜい270kgがいいとこでしょう。
私の考えでは、時速100km以上でないと、あれだけ潰すのは不可能だと思います。
トラックやバスを直している修理屋にあの事故写真を見せて、大型バイクが時速60kmで衝突したものだと言ったら、どの修理工も全否定すると思います。」

 ・第三者が事故の直近に白バイが100Km以上の猛スピードで自分の車を追い越していったと証言。

 同報道では、この捏造疑惑には、その直近に本庁から「5年間で白バイ隊員が10人死亡、91人が怪我をしているので『事故を起こさないように』」との指示・通達が出ていたことと関連があるのでは?としている。

*バスは白バイに気が付かずに10Km/hで動いていて、ぶつかってから急ブレーキをかけ、白バイを3m近く引き摺って中央付近で停止、そこに証拠のブレーキ痕が1メートル~1.2メートルついている。

・私は車道に出る前に一旦停止した(これは検察側も認めている)バスが右折しようとして道を横切るときに出るスピードで急ブレーキをかけたとして、1メートル以上のブレーキ痕がつくとはとても思えないのですが、同報道での実証実験でも、30cmでほとんど痕がついていない。中に乗っていた人は前に大きくつんのめった。

*中に乗っていた中学生たちの証言

 ・「停止していたブレーキは感じなかった」「中央分離帯のところで停まったので写真を撮った」「反対車線の車をみていて、そろそろいけるかな、と思っていた時にぶつかった。」

 ・バスに乗っていた中学生がその日、家に帰り親に事故のことを話した、その親は子供の話と翌日の報道をみて「全く聞いた話と違う別の事故」と感じた。

*中学生の行動

当時、中学3年生だったバスの「お別れ会」のメンバーは、今は別れた高校の2年生になっているが、運転手の人が、一審で1年4ヶ月の禁固刑(執行猶予なし)が言い渡されたのを聞き「僕らが体験したことが真実だと思うので」と当時22人の同乗していた生徒のうち20名が集まり、愛媛県警 仙波敏郎氏の講演会場前で「私たちは急ブレーキなど体感していない」といった運転手の冤罪を訴えたビラを配った。

仙波氏は現役の警察官なのですが、次の様に言っています。

「子供たちがここに来る(集まってビラを配る)ということが、ある程度の真実を語っている、と思う。
もし、運転手の人が無謀な運転をしてぶつかった、にも拘らず、自分(その運転手)が非を認めない、と言うことであれば、彼らは来ないんじゃないか(集まってビラくばりはしないのではないか)と思う。

続けてこういっています。…明日に続きます。

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