前回、私がめったに使わない“陰謀”という言葉を使ったら、すぐに私は「陰謀論者」にされてしまった。
マスメディアの洗脳報道の成果はいたるところで現れている。
政治の世界は権謀術数の世界であり、権力闘争の策略・謀略(悪く言えば陰謀)が当たり前の世界なのに、善良な国民は政治の世界でもそんなことは有り得ない、と思わされている。
このマスメディアに操作された国民感情は、戦前「戦争反対」と平和を唱える人を「アカ」(共産主義者)と決め付け「不穏分子」「非国民」「国賊」とした、その時代に非常に類似している。
このことについては、別の機会に一つのタイトルにまとめて書くので今回は省く。
ただ気になっているので、余談として書いておくが、最近自民党議員中心に言われ始めた「社会主義だ」と、あたかも小泉・竹中ラインが押し進めた資本主義の自由競争が“善”で、社会主義は“悪”といったイメージを旧権力やマスメディアが国民に植付けようとしていることである。
アメリカでは、レッド・パージの時でさえ、平和を唱える学識者は「私はアカ(共産主義者)ではない。社会主義者だ。」と主張して難を逃れた。
アメリカでは、その当時でも今でも「社会主義」は善の思想であり続けている。
考えても見るがいい。野放図の資本主義は格差社会を生み、資本の集中が起こる。日本国は、そのため「独占禁止法」を作った。これは、国が自由主義経済に介入した事を意味し「社会主義」を取り入れたことになる。
この様な資本主義経済に歯止めをかける社会主義を取り入れた『修正資本主義』を各国が採用しているにも拘らず、『世界が100人の村だったら』で、“世界の富の60%を6人の人が所有している。その6人ともアメリカ人である。”と指摘されているように、資本主義経済の欠陥=富の集中が起こっている。
(M:余談の余談。日本が“新自由主義だ”“市場原理主義だ”とか言って規制緩和・三角合併等していけば、日本国の資産=国民の財産が全てアメリカに流れていってしまうのは目に見えている。)
昔の企業に対する公害規制、今で言えば企業に対する環境規制、これらは全て資本主義(自由主義経済)に国が法的規制をかけたもので「社会主義」そのものなのだ。
今の「鳩山首相の考えは社会主義だ」と野党自民党議員が言い、さも社会主義が悪いもののように、それをそのまま垂れ流すマスコミ(テレビ・ラジオ・新聞)には“いつか来た道”を髣髴とさせ、怖いものを感じる。
話を元に戻そう。
マスメディアの小沢民主党・鳩山内閣追い落とし作戦は日増しに露骨になってきた。それに気付かない国民は、もうマスメディアの情報操作・世論誘導にマインドコントロールされているのだ。
日刊ゲンダイの1月7日の見出し
「民主政権つぶしに動き出した旧勢力」(M:旧勢力の中で、マスメディアが先頭に立って動いているのだ。)
少し、例を挙げておこう。
(1)直近の藤井大臣の辞任について
日刊ゲンダイの記事には、「こんな報道ばかり」として、各紙の見出しを掲載している。
A紙・・・財務相辞任へ 強まる小沢支配 閣内勢力に対抗勢力『皆無』
B紙・・・小沢氏と確執?政権痛手
C紙・・・「疲れた」理由それだけ? 小沢氏とぎくしゃく
<記事の内容>
どうしても民主党政権を潰したいと・・・旧勢力が最後の悪あがきをしている。5日の藤井財務大臣辞任をめぐる報道をみても、それは歴然としている。
どの大マスコミも「通常国会を控え鳩山政権に打撃」と紋切り型の解説を流している。・・・鳩山政権が追い詰められるような印象を(国民に)与えている。
・・・(略:「今回の辞任は政治主導を勧める上で、鳩山政権にとってプラスですよ」といった意見もあるのに)・・・
それなのに大マスコミは横並びで「政権に打撃」と伝え、後任人事をめぐり「調整は難航」と、必要以上にマイナスイメージを強調している。
<次の2面の見出し>
「最初に“小沢潰し”ありきの検察捜査」(この部分は略)
「55年体制に戻したい旧勢力の悪あがき」(この見出しについての記事を次に載せる)
せっかくの政権交代・変革の機運を台無しにするような動きの背景には、旧勢力の組織防衛、既得権益保持の思惑がアリアリだ。
政治評論家の本澤二郎氏がこう嘆く。
「自民党や官僚、大マスコミといった政官財癒着構造の55年体制の下で好きなようにやってきた旧勢力は、官僚支配打倒を基本戦略に掲げる小沢・鳩山の民主党政権を潰したくて仕方がない。トップ2人を潰せば、官僚組織や人事に手を突っ込まれずに済む。
再び官僚主導の昔の体制に戻せると思い込んでいるのです。・・・大マスコミが国民に“小沢はダーティ”というマイナスイメージを植付ければ、内閣支持率が下がる。政権を危機に追いやろうという旧勢力の意図がうかがえます。」
政治評論家:山口朝雄氏
「一連の報道があっても鳩山内閣は支持率がまだ50%前後ある。有権者(国民)は自分達が(60年にして初めて)成し遂げた政権交代への期待感をまだ抱いているのです。…(後略)」
国民も旧勢力の悪あがき(特に大マスコミの報道)に騙されてはいけない。
こんなことで政治が逆戻りしたら、日本はどん底に突き落とされてしまう。(日刊ゲンダイの記事引用終り)
本当に日本は危ないところまで来ていたのである。
マインドコントロールされた国民の意見として「憲法を改正して自衛隊を正式に認めてあげなければ、国の為を思って自衛隊に入った人達がかわいそう」とか「自民党も今回の衆院選大敗で懲りたでしょう。今度の参院選は自民党に入れてあげなければ自民党の人達がかわいそう。2大政党で民主党の独裁を阻止する必要もあるし・・・」と言ったものがある。
旧勢力(大マスコミの報道)の思う壺である。
こういった人達は、マスメディアの洗脳によって、日刊ゲンダイが言う「日本はどん底に突き落とされてしまう」を理解することが出来ない。
政権交代が無く、旧政権が継続していたら、国民は「塗炭の苦しみ」を味わうことになっていたのだ。
昔、子供の頃はNHKのニュースや解説、大新聞の記事は国民に「真実」を伝えるものだった。
今でもそう思ってみききしている国民も多いのだろう。
なくなった妻が生前「朝日新聞の購読、もう止めようか」と言った時に「昔は“天声人語”は正に天の声だったのにね(国民の側に立ち、国民を啓蒙する、目を開かせる記事だったのに)」と言って“朝日新聞の劣化”を嘆いていたが、今は大マスコミの報道を騙されないように見聞きする必要がある。
M:また余談だが、今朝の“天声人語”には「鳩山首相がブログ「鳩cafe」をネット上に開設した」として、
▼ネットで発信し、国民との距離を縮めたいそうだ。だが・・・首相の発信は公の色を帯びる。これで本心は語れまい。
・・・面白くもない言葉が並ぶだけだろう。
▼側近と相談して発するつぶやきに、政治の近さを感じる国民がどれほどいようか。
自民党の加藤紘一氏は「そんな暇があったら普天間をどうするか、じっと悩んで考えてほしい。日本中でツイッターを一番やっちゃいけないのが総理」と手厳しい。
▼首相がつぶやいている間に、体調が思わしくない藤井財務相が辞表を出した。・・・閣外に別の首相がいるような現状に嫌気がさした、との説もある。
▼通常国会が迫る。・・・開かれた官邸もいいが、先にやるべきことが多すぎる。
まずは、政権内の主導権を握ることだ。
気楽なカフェは「退職後」がふさわしい。…朝日新聞“天声人語”抜粋引用終り
私も鳩山首相がブログを開設したことには批判的である。
しかし「天気の良い朝には公邸の庭でウォーキングをすることにしました」といった首相のブログ内容に対し、目くじら立てて“天の声を人の言葉に変えて語り”批判する必要があることだろうか?
旧勢力(自民党の加藤紘一氏)の「そんな暇があったら普天間をどうするか、じっと悩んで考えてほしい。」を載せ、
曰く、「首相がつぶやいている間に藤井財務相が辞表を出した」
曰く、「閣外に別の首相がいるような現状に嫌気がさした、との説もある。」
曰く、「開かれた官邸もいいが、先にやるべきことが多すぎる。」
曰く、「まずは、政権内の主導権を握ることだ。」
これでは、産経新聞の「主張」と変わらないではないか。
昔の“天声人語”は良く大学入試問題に出された。それほどためになる、格調高い内容だった。
それが、重箱の隅をつつくような批判記事を載せるとは、他の三流紙の社説より劣る。
話は、どんどん違った方向に進んでしまう。毎回、言いたいことを書く前にエンスト状態になってしまう。それだけ、マスメディアの報道が何もかも狂っている証でもあるのだが…。
国民はテレビ・ラジオ・新聞を信じて自滅の方向に向かっている。
それは鳩山内閣支持率の低下に表れている。
今日は、例(1)だけで終わってしまった。さわりだけになったが、ここまで投稿して、次回にそのまま続きます。またね。
マスメディアの洗脳報道の成果はいたるところで現れている。
政治の世界は権謀術数の世界であり、権力闘争の策略・謀略(悪く言えば陰謀)が当たり前の世界なのに、善良な国民は政治の世界でもそんなことは有り得ない、と思わされている。
このマスメディアに操作された国民感情は、戦前「戦争反対」と平和を唱える人を「アカ」(共産主義者)と決め付け「不穏分子」「非国民」「国賊」とした、その時代に非常に類似している。
このことについては、別の機会に一つのタイトルにまとめて書くので今回は省く。
ただ気になっているので、余談として書いておくが、最近自民党議員中心に言われ始めた「社会主義だ」と、あたかも小泉・竹中ラインが押し進めた資本主義の自由競争が“善”で、社会主義は“悪”といったイメージを旧権力やマスメディアが国民に植付けようとしていることである。
アメリカでは、レッド・パージの時でさえ、平和を唱える学識者は「私はアカ(共産主義者)ではない。社会主義者だ。」と主張して難を逃れた。
アメリカでは、その当時でも今でも「社会主義」は善の思想であり続けている。
考えても見るがいい。野放図の資本主義は格差社会を生み、資本の集中が起こる。日本国は、そのため「独占禁止法」を作った。これは、国が自由主義経済に介入した事を意味し「社会主義」を取り入れたことになる。
この様な資本主義経済に歯止めをかける社会主義を取り入れた『修正資本主義』を各国が採用しているにも拘らず、『世界が100人の村だったら』で、“世界の富の60%を6人の人が所有している。その6人ともアメリカ人である。”と指摘されているように、資本主義経済の欠陥=富の集中が起こっている。
(M:余談の余談。日本が“新自由主義だ”“市場原理主義だ”とか言って規制緩和・三角合併等していけば、日本国の資産=国民の財産が全てアメリカに流れていってしまうのは目に見えている。)
昔の企業に対する公害規制、今で言えば企業に対する環境規制、これらは全て資本主義(自由主義経済)に国が法的規制をかけたもので「社会主義」そのものなのだ。
今の「鳩山首相の考えは社会主義だ」と野党自民党議員が言い、さも社会主義が悪いもののように、それをそのまま垂れ流すマスコミ(テレビ・ラジオ・新聞)には“いつか来た道”を髣髴とさせ、怖いものを感じる。
話を元に戻そう。
マスメディアの小沢民主党・鳩山内閣追い落とし作戦は日増しに露骨になってきた。それに気付かない国民は、もうマスメディアの情報操作・世論誘導にマインドコントロールされているのだ。
日刊ゲンダイの1月7日の見出し
「民主政権つぶしに動き出した旧勢力」(M:旧勢力の中で、マスメディアが先頭に立って動いているのだ。)
少し、例を挙げておこう。
(1)直近の藤井大臣の辞任について
日刊ゲンダイの記事には、「こんな報道ばかり」として、各紙の見出しを掲載している。
A紙・・・財務相辞任へ 強まる小沢支配 閣内勢力に対抗勢力『皆無』
B紙・・・小沢氏と確執?政権痛手
C紙・・・「疲れた」理由それだけ? 小沢氏とぎくしゃく
<記事の内容>
どうしても民主党政権を潰したいと・・・旧勢力が最後の悪あがきをしている。5日の藤井財務大臣辞任をめぐる報道をみても、それは歴然としている。
どの大マスコミも「通常国会を控え鳩山政権に打撃」と紋切り型の解説を流している。・・・鳩山政権が追い詰められるような印象を(国民に)与えている。
・・・(略:「今回の辞任は政治主導を勧める上で、鳩山政権にとってプラスですよ」といった意見もあるのに)・・・
それなのに大マスコミは横並びで「政権に打撃」と伝え、後任人事をめぐり「調整は難航」と、必要以上にマイナスイメージを強調している。
<次の2面の見出し>
「最初に“小沢潰し”ありきの検察捜査」(この部分は略)
「55年体制に戻したい旧勢力の悪あがき」(この見出しについての記事を次に載せる)
せっかくの政権交代・変革の機運を台無しにするような動きの背景には、旧勢力の組織防衛、既得権益保持の思惑がアリアリだ。
政治評論家の本澤二郎氏がこう嘆く。
「自民党や官僚、大マスコミといった政官財癒着構造の55年体制の下で好きなようにやってきた旧勢力は、官僚支配打倒を基本戦略に掲げる小沢・鳩山の民主党政権を潰したくて仕方がない。トップ2人を潰せば、官僚組織や人事に手を突っ込まれずに済む。
再び官僚主導の昔の体制に戻せると思い込んでいるのです。・・・大マスコミが国民に“小沢はダーティ”というマイナスイメージを植付ければ、内閣支持率が下がる。政権を危機に追いやろうという旧勢力の意図がうかがえます。」
政治評論家:山口朝雄氏
「一連の報道があっても鳩山内閣は支持率がまだ50%前後ある。有権者(国民)は自分達が(60年にして初めて)成し遂げた政権交代への期待感をまだ抱いているのです。…(後略)」
国民も旧勢力の悪あがき(特に大マスコミの報道)に騙されてはいけない。
こんなことで政治が逆戻りしたら、日本はどん底に突き落とされてしまう。(日刊ゲンダイの記事引用終り)
本当に日本は危ないところまで来ていたのである。
マインドコントロールされた国民の意見として「憲法を改正して自衛隊を正式に認めてあげなければ、国の為を思って自衛隊に入った人達がかわいそう」とか「自民党も今回の衆院選大敗で懲りたでしょう。今度の参院選は自民党に入れてあげなければ自民党の人達がかわいそう。2大政党で民主党の独裁を阻止する必要もあるし・・・」と言ったものがある。
旧勢力(大マスコミの報道)の思う壺である。
こういった人達は、マスメディアの洗脳によって、日刊ゲンダイが言う「日本はどん底に突き落とされてしまう」を理解することが出来ない。
政権交代が無く、旧政権が継続していたら、国民は「塗炭の苦しみ」を味わうことになっていたのだ。
昔、子供の頃はNHKのニュースや解説、大新聞の記事は国民に「真実」を伝えるものだった。
今でもそう思ってみききしている国民も多いのだろう。
なくなった妻が生前「朝日新聞の購読、もう止めようか」と言った時に「昔は“天声人語”は正に天の声だったのにね(国民の側に立ち、国民を啓蒙する、目を開かせる記事だったのに)」と言って“朝日新聞の劣化”を嘆いていたが、今は大マスコミの報道を騙されないように見聞きする必要がある。
M:また余談だが、今朝の“天声人語”には「鳩山首相がブログ「鳩cafe」をネット上に開設した」として、
▼ネットで発信し、国民との距離を縮めたいそうだ。だが・・・首相の発信は公の色を帯びる。これで本心は語れまい。
・・・面白くもない言葉が並ぶだけだろう。
▼側近と相談して発するつぶやきに、政治の近さを感じる国民がどれほどいようか。
自民党の加藤紘一氏は「そんな暇があったら普天間をどうするか、じっと悩んで考えてほしい。日本中でツイッターを一番やっちゃいけないのが総理」と手厳しい。
▼首相がつぶやいている間に、体調が思わしくない藤井財務相が辞表を出した。・・・閣外に別の首相がいるような現状に嫌気がさした、との説もある。
▼通常国会が迫る。・・・開かれた官邸もいいが、先にやるべきことが多すぎる。
まずは、政権内の主導権を握ることだ。
気楽なカフェは「退職後」がふさわしい。…朝日新聞“天声人語”抜粋引用終り
私も鳩山首相がブログを開設したことには批判的である。
しかし「天気の良い朝には公邸の庭でウォーキングをすることにしました」といった首相のブログ内容に対し、目くじら立てて“天の声を人の言葉に変えて語り”批判する必要があることだろうか?
旧勢力(自民党の加藤紘一氏)の「そんな暇があったら普天間をどうするか、じっと悩んで考えてほしい。」を載せ、
曰く、「首相がつぶやいている間に藤井財務相が辞表を出した」
曰く、「閣外に別の首相がいるような現状に嫌気がさした、との説もある。」
曰く、「開かれた官邸もいいが、先にやるべきことが多すぎる。」
曰く、「まずは、政権内の主導権を握ることだ。」
これでは、産経新聞の「主張」と変わらないではないか。
昔の“天声人語”は良く大学入試問題に出された。それほどためになる、格調高い内容だった。
それが、重箱の隅をつつくような批判記事を載せるとは、他の三流紙の社説より劣る。
話は、どんどん違った方向に進んでしまう。毎回、言いたいことを書く前にエンスト状態になってしまう。それだけ、マスメディアの報道が何もかも狂っている証でもあるのだが…。
国民はテレビ・ラジオ・新聞を信じて自滅の方向に向かっている。
それは鳩山内閣支持率の低下に表れている。
今日は、例(1)だけで終わってしまった。さわりだけになったが、ここまで投稿して、次回にそのまま続きます。またね。
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