小沢氏関連を書くとアクセスが増え、他の話題だと減る。
しかし、ものの見方・考え方の基本が分かっていないと、人は考え方を間違え、マスメディアの洗脳を正しい考えと錯覚し、あたかも自分の考えであるかのように吹聴するようになる。
自分で考えることを知るためには、他人の考えに触れることが必要だ。
そう、フィロソフィ=「知を愛すること」=哲学が必要なのだ。
もっとも「哲学を馬鹿にするところから哲学は始まる。」のだけれど…。
私は西洋の哲学をくだらないもの、つまらないもの、と受取っている。
その最大の原因は近年まで西洋哲学にとって「神の摂理」が邪魔をし、その時の政治経済体制を擁護する「理屈付け」に過ぎなかったからだ。
「神は死んだ」のニーチェや「実存」のサルトルになって日本人に馴染める思想となった。
又、昔の哲学者は科学者であり、政治思想家であり、文学者であり、と全ての学問に対し博識であったが、その流れを見ていると、その時々の社会(経済体制・政治体制)の正当性の理由付けをしているに過ぎないのが分かる。
つまり、学んでいくと分かるのだが、過去の偉大な西洋の哲学者も、その時々の社会体制の影響を色濃く受けている、ということだ。
ソクラテス「国家の庇護の下でおまえの父母が結婚し、おまえが生まれ、扶養され、教育された。祖国とは、父母や祖先よりも貴く、畏怖され、神聖なものである。」(著書「クリトン」より)
私が何故、こんな哲学の話を持ち出したのかというと、マスメディアに刷り込まれた考えをそのまま受け入れ、自分の意見にしてしまっている硬直した国民の頭を柔らかにさせようと思ったからだ。
ランダムに哲学者の言葉を並べてみる。
※全ての存在は「偶然」であった。
※人は誰も、そこにそうしている“理由”(生まれてきた理由)をもたなかった。
何故、“今”であって過去や未来でなかったのか?
何故、“この場所”であって他の場所でないのか?
※私に与えられた――何の目的も無く与えられた、この人生。
※人間は“死”“悲惨”“無知”を癒すことが出来なかったので、自分を“幸せ”にするために、其等をあえて考えないように工夫した。(パスカル)
※やがて 老齢と経験とが 手をたずさえて
あなたを死へと導いてゆく。 その時 あなたは
悟らされるのだ―――――
あのように長い あのように苦しかった
精進であったのに、自分の生涯は
みんな 間違っていたのだ、と―――
―――ショーペンハウエル―――
※我々は固い地盤と究極の揺ぎなき根柢を得て、その上に無限にそびえ立つ一つの塔を築きたい、と熱望している。
だが、我々のすべての基礎はひび割れ、大地は裂けて深淵となる。―――パスカル
※「自分を出す」だって?!
「自分」は出されている。何かを隠しているのも「自分」である。
すなわち「自分」とは、他人によって作られるものなのだ。
※重要なのは、人が私たちを何者にするか、ではなく、人が作り上げた「私(ワタシ)」を私自身がどうするか、ということだ。
※人間がいる限り、他人がいる限り、人生は妥協である。
※人は生きるために社会(国家)と妥協した。
だからといって、社会(国家)の為に、自己の“生きる権利”を放棄する必要はない。
「自分は知っているんだ」「何を平和ボケした事を言っているんだ」としたり顔(M:顔は見えないが)で、嘲笑的・侮蔑的なコメントを書き込む人達へ―――少しは頭が柔らかくなったかな?
さて、本題に入ろう…?としたのだが、本題について書こうとすると、頭の中に今のマスメディアの虚偽報道振りがあれもこれもと浮かんでくる。(報道しない事柄も含めて)
日本のテレビ・新聞に少しでもジャーナリズム精神が残っていたら、今のような政権交代の末路(=旧支配体制の復活)を見ることは無かっただろうに、との思いに捉われてしまうからだ。
ズ~~っと「戦争への道」について書こうと思っているのだが、マスメディアの「国民の為の政治をやらせてたまるか!」とする国民にとって悪魔的大犯罪行為を国民に何とか分かってほしいので、もう何回も後回しにしている。今日も「最重要な話」は後回しにする。
私が何回も書いている議会制民主主義の根底にある考え方「権力は長期化したり集中すると腐敗する」と、官僚制の欠陥「官僚は自然と肥大化し凡庸化する。予算(国民の税金)はその期の内に何としても使い果たし、次年度により多くの予算を獲得する事が至上命題とする官僚」
60年以上続いた一党独裁・長期政権と、自民党内閣の大臣を「われわれが育てた」と自負する高級官僚(各省の事務・政務次官)による支配が「国民の生活を省みない」既得利権集団を作り上げたのだ。
私の子供の頃も「選挙で野党の知事候補を選んでも中央(自民党政府)から金が回ってこなくなる。だから、自民党の知事候補者に投票するのだ」との声が聞かれた。
中央(自民党政府)の大臣が応援に駆けつけ「○○君が知事に当選したら中央とのパイプが太くなる」と演説をしていた。
余談だが、自民党では自民党候補者が当選するとお祝いにその候補者のマニュフェストの一つだけ、予算を付ける事を慣例としていた。最近でも千葉県知事当選時の「アクアライン通行料金800円」といった例が挙げられる。(アレ!彼は完全無所属だったけ?)
有権者は当選したら直ぐに実行してくれた(街灯をつけてくれた。開かずの踏切に陸橋を造ってくれた、等々)、と次の選挙にもその先生様に投票する。
(更に余談)但し、この先生方は例えば公民館を建てる事はやっても、住民の「公民館が老朽化したので補修したい」といった要望には聞く耳を持たないそうだ。新しく公民館を建てた行為は名が残るが、補修費や建て増しにカネを出しても名が残らないからだ。…余談終わり
余談はさておき、政権交代が無いと、時の権力(自民党政権)の言いなりにならざるを得ない。
岩国市の例がそうだ。自民党政府のやろうとすることに住民投票で反対多数、市長も反対した。それに対し自民党政権は岩国市に付けていた予算30億円を凍結してしまった。市長選で自民党候補の市長が当選すると、その凍結を解除、30億円を出したばかりか、更に追加30億円を岩国市の新市長に与えた。
政権交代が無いと、こういった支配者(自民党政権)の国民を考えない「アメとムチ」の施政が可能となる。
60年間の「選挙でも政権が変わらない」との考えが「我らの地方にカネを出してくれる自民党候補者へ」、との投票行動になり「逆らって野党に入れたら後が恐い」と“長いものには巻かれろ”で今まで続いてきたのだ。
アメリカ国民のように民主主義の根底にある考え方「権力は長期化したり集中すると腐敗する」が浸透していると大統領が共和党・民主党から略半々で出ている事で分かる通り、定期的に政権交代をさせないと自分達(国民)の為にならない、「国民を向いた政治」をやらなくなる、と知っているのだ。
4年間の政権担当で「国民を向いた政治」をしなければ次の選挙で政権の座を下ろされてしまう、という危機意識が政党に無ければ、自分達の利益追求に奔走できる。
略60年間続いた一党独裁国家(海外の日本を見た目)で政官財のあらゆる分野で癒着し、腐敗してしまった日本国。
官僚任せの自民党政権は「官僚支配」を確固たるものにしてしまった。
癒着し腐敗したテレビ・ラジオ・大新聞等マスメディアも旧体制に呼応し、自分達の利益を確保し、悪行を看破されないためにも、今回の政権交代で出来た政治主導をうたう民主党政権をなりふり構わず潰しにかかった。
日本の腐敗したマスメディアを端的に表わしているのが、政権交代時に、私が最初に書いた「権力の長期化・集中化による腐敗」を少しも評論で取り上げていないことだ。いまだにこの観点から論評しているテレビ・新聞は皆無である。
普通の民主主義国であれば、政権交代をした時点で60年続いた自民党政治の「総括」をしても良い、というか「するべき」なのに、それを行なったマスメディアはこれも皆無であった。
権力と癒着し腐敗したテレビ・新聞・ラジオ等マスメディアが報道しなかった「自民党政府の悪政の数々」と、喧伝している「民主党潰し報道の数々」を列記してみる。(済みません、前に書いた事のコピーが大半となります)
(1)民主党が政権交代を果たし、海外から「日本の新しい夜明け」と評された時の日本のマスメディア
■テレビ番組のテーマ「鳩山総理を問う」(“尋問する”のニュアンス)→「鳩山新総理に聞く」だろうが!
■鳩山新首相の就任記者会見で新首相が「日本の歴史が変わるという、身震いするような感激」と心境を語ったのに、記者達の質問は、西松建設事件で鳩山首相がこの春に言った「国策捜査」発言を取り上げたり、故人献金問題でもっと国民に説明しろとといった選挙以前の政権交代潰しを継続させていた。
■※歴史が変った!
※政権交代 ついに 実現!
※これは 明治維新のような 無血革命だ!
※真の民主主義のスタートに全国民が期待とコーフン!(以上、日刊ゲンダイ)
対して、産経新聞見出し
※「鳩山首相」 恍惚と不安
※選挙の次の日の早朝、ラジオで産経新聞の政治部長・乾正人氏が、(民主党のマニフェストは財源無きバラマキであり、無駄使い等では財源は出てこないので)「民主党には全く期待できません」と発言。
政権交代時のテレビでの報道内容・論調
1.民主党は勝ち過ぎた。(独裁が心配)
2.国民は民主党を支持したのではなく、自民党を見放したに過ぎない。(自民に不満、民主に不安。で自民に不満の方が強かったための民主の勝利に過ぎない)
3.民主党の政策実現能力が問われるのはこれからだ。(早急に〇〇しろ!とのマスメディアの要求多い)
4.民主党は小沢支配が進んで、いずれ内部対立が顕在化する。
5.参院では社民、国民新党との連立がなければ過半数を確保できない。(しかし安全保障で意見不一致)
外交・安保政策の党内不一致が致命的となる。
6.民主党の政策は財源根拠乏しく、バラマキである。財源を捻出できるわけが無い。
7.4年前自民圧勝、今回民主圧勝。風に流されブレる国民。
8.前回、多くの小泉チルドレン、今回、多くの小沢チルドレン(小沢レディース)。(頭数だけ揃えて、何が出来る…と批判)
9.狡猾な小沢の選挙戦略(小沢の刺客)
■民主党政権に何が出来るというのでしょうか?
M:政権交代が成った直後からこの調子である。
「政治主導」といっている民主党の主旨、即ち自民党政権時代の癒着腐敗ぶりを検証したり、官僚支配の実態を国民の前に明らかにする、といった国民を向いた報道は皆無であった。
前の日記を見ているとこれももう一度載せておきたい、アレも載せたい、と、止め処なくなり、「方便」発言や「小沢代表時代の政党助成金30億円の使い方。21億円、15億円、政党助成金は国民の金から出ているんですよ」発言。更には昨日のラジオの解説者の話「小沢氏は色々悪いことをやって来ているんですよ。(M:と、2回ほど繰り返し)でも今回の件(小沢氏が検察審査会で強制起訴となり民主党が党員資格停止処分にした件)は『必要がない』と思います」発言。
(M:親小沢派でないことを強調し、党員資格停止処分が間違っているといえば説得力はあるが、態のいい、小沢と民主党の両方潰し発言である)
こういった事を分かりやすく書こうかなと思い、前の日記から貼り付けているうちに気力が減退。
何せ年寄りなので勘弁してほしい。今日はここまで、またね。
追伸:最近、政党支持率で自民党が民主党を上回ったそうだ。
60年一党独裁を続けてきた自民党とまだ政権をとって1年半の民主党は「どちらが政権をとっても同じ」ではないのだ。(M:今の菅民主党政権のやっていることは『第二自民党』と言えるのだが、だからといって「国民生活を省みず、国民の税金で甘い汁を吸い続けてきた旧体制」に戻していい、とは考えないことだ。自民党政権時代に抑えつけられてきた各種訴訟の和解、悪法「障害者自立支援法」の廃止、後期高齢者医療制度の廃止等々、子供手当てもそうなのだが、少しは良いこともやって来ている。)
しかし、ものの見方・考え方の基本が分かっていないと、人は考え方を間違え、マスメディアの洗脳を正しい考えと錯覚し、あたかも自分の考えであるかのように吹聴するようになる。
自分で考えることを知るためには、他人の考えに触れることが必要だ。
そう、フィロソフィ=「知を愛すること」=哲学が必要なのだ。
もっとも「哲学を馬鹿にするところから哲学は始まる。」のだけれど…。
私は西洋の哲学をくだらないもの、つまらないもの、と受取っている。
その最大の原因は近年まで西洋哲学にとって「神の摂理」が邪魔をし、その時の政治経済体制を擁護する「理屈付け」に過ぎなかったからだ。
「神は死んだ」のニーチェや「実存」のサルトルになって日本人に馴染める思想となった。
又、昔の哲学者は科学者であり、政治思想家であり、文学者であり、と全ての学問に対し博識であったが、その流れを見ていると、その時々の社会(経済体制・政治体制)の正当性の理由付けをしているに過ぎないのが分かる。
つまり、学んでいくと分かるのだが、過去の偉大な西洋の哲学者も、その時々の社会体制の影響を色濃く受けている、ということだ。
ソクラテス「国家の庇護の下でおまえの父母が結婚し、おまえが生まれ、扶養され、教育された。祖国とは、父母や祖先よりも貴く、畏怖され、神聖なものである。」(著書「クリトン」より)
私が何故、こんな哲学の話を持ち出したのかというと、マスメディアに刷り込まれた考えをそのまま受け入れ、自分の意見にしてしまっている硬直した国民の頭を柔らかにさせようと思ったからだ。
ランダムに哲学者の言葉を並べてみる。
※全ての存在は「偶然」であった。
※人は誰も、そこにそうしている“理由”(生まれてきた理由)をもたなかった。
何故、“今”であって過去や未来でなかったのか?
何故、“この場所”であって他の場所でないのか?
※私に与えられた――何の目的も無く与えられた、この人生。
※人間は“死”“悲惨”“無知”を癒すことが出来なかったので、自分を“幸せ”にするために、其等をあえて考えないように工夫した。(パスカル)
※やがて 老齢と経験とが 手をたずさえて
あなたを死へと導いてゆく。 その時 あなたは
悟らされるのだ―――――
あのように長い あのように苦しかった
精進であったのに、自分の生涯は
みんな 間違っていたのだ、と―――
―――ショーペンハウエル―――
※我々は固い地盤と究極の揺ぎなき根柢を得て、その上に無限にそびえ立つ一つの塔を築きたい、と熱望している。
だが、我々のすべての基礎はひび割れ、大地は裂けて深淵となる。―――パスカル
※「自分を出す」だって?!
「自分」は出されている。何かを隠しているのも「自分」である。
すなわち「自分」とは、他人によって作られるものなのだ。
※重要なのは、人が私たちを何者にするか、ではなく、人が作り上げた「私(ワタシ)」を私自身がどうするか、ということだ。
※人間がいる限り、他人がいる限り、人生は妥協である。
※人は生きるために社会(国家)と妥協した。
だからといって、社会(国家)の為に、自己の“生きる権利”を放棄する必要はない。
「自分は知っているんだ」「何を平和ボケした事を言っているんだ」としたり顔(M:顔は見えないが)で、嘲笑的・侮蔑的なコメントを書き込む人達へ―――少しは頭が柔らかくなったかな?
さて、本題に入ろう…?としたのだが、本題について書こうとすると、頭の中に今のマスメディアの虚偽報道振りがあれもこれもと浮かんでくる。(報道しない事柄も含めて)
日本のテレビ・新聞に少しでもジャーナリズム精神が残っていたら、今のような政権交代の末路(=旧支配体制の復活)を見ることは無かっただろうに、との思いに捉われてしまうからだ。
ズ~~っと「戦争への道」について書こうと思っているのだが、マスメディアの「国民の為の政治をやらせてたまるか!」とする国民にとって悪魔的大犯罪行為を国民に何とか分かってほしいので、もう何回も後回しにしている。今日も「最重要な話」は後回しにする。
私が何回も書いている議会制民主主義の根底にある考え方「権力は長期化したり集中すると腐敗する」と、官僚制の欠陥「官僚は自然と肥大化し凡庸化する。予算(国民の税金)はその期の内に何としても使い果たし、次年度により多くの予算を獲得する事が至上命題とする官僚」
60年以上続いた一党独裁・長期政権と、自民党内閣の大臣を「われわれが育てた」と自負する高級官僚(各省の事務・政務次官)による支配が「国民の生活を省みない」既得利権集団を作り上げたのだ。
私の子供の頃も「選挙で野党の知事候補を選んでも中央(自民党政府)から金が回ってこなくなる。だから、自民党の知事候補者に投票するのだ」との声が聞かれた。
中央(自民党政府)の大臣が応援に駆けつけ「○○君が知事に当選したら中央とのパイプが太くなる」と演説をしていた。
余談だが、自民党では自民党候補者が当選するとお祝いにその候補者のマニュフェストの一つだけ、予算を付ける事を慣例としていた。最近でも千葉県知事当選時の「アクアライン通行料金800円」といった例が挙げられる。(アレ!彼は完全無所属だったけ?)
有権者は当選したら直ぐに実行してくれた(街灯をつけてくれた。開かずの踏切に陸橋を造ってくれた、等々)、と次の選挙にもその先生様に投票する。
(更に余談)但し、この先生方は例えば公民館を建てる事はやっても、住民の「公民館が老朽化したので補修したい」といった要望には聞く耳を持たないそうだ。新しく公民館を建てた行為は名が残るが、補修費や建て増しにカネを出しても名が残らないからだ。…余談終わり
余談はさておき、政権交代が無いと、時の権力(自民党政権)の言いなりにならざるを得ない。
岩国市の例がそうだ。自民党政府のやろうとすることに住民投票で反対多数、市長も反対した。それに対し自民党政権は岩国市に付けていた予算30億円を凍結してしまった。市長選で自民党候補の市長が当選すると、その凍結を解除、30億円を出したばかりか、更に追加30億円を岩国市の新市長に与えた。
政権交代が無いと、こういった支配者(自民党政権)の国民を考えない「アメとムチ」の施政が可能となる。
60年間の「選挙でも政権が変わらない」との考えが「我らの地方にカネを出してくれる自民党候補者へ」、との投票行動になり「逆らって野党に入れたら後が恐い」と“長いものには巻かれろ”で今まで続いてきたのだ。
アメリカ国民のように民主主義の根底にある考え方「権力は長期化したり集中すると腐敗する」が浸透していると大統領が共和党・民主党から略半々で出ている事で分かる通り、定期的に政権交代をさせないと自分達(国民)の為にならない、「国民を向いた政治」をやらなくなる、と知っているのだ。
4年間の政権担当で「国民を向いた政治」をしなければ次の選挙で政権の座を下ろされてしまう、という危機意識が政党に無ければ、自分達の利益追求に奔走できる。
略60年間続いた一党独裁国家(海外の日本を見た目)で政官財のあらゆる分野で癒着し、腐敗してしまった日本国。
官僚任せの自民党政権は「官僚支配」を確固たるものにしてしまった。
癒着し腐敗したテレビ・ラジオ・大新聞等マスメディアも旧体制に呼応し、自分達の利益を確保し、悪行を看破されないためにも、今回の政権交代で出来た政治主導をうたう民主党政権をなりふり構わず潰しにかかった。
日本の腐敗したマスメディアを端的に表わしているのが、政権交代時に、私が最初に書いた「権力の長期化・集中化による腐敗」を少しも評論で取り上げていないことだ。いまだにこの観点から論評しているテレビ・新聞は皆無である。
普通の民主主義国であれば、政権交代をした時点で60年続いた自民党政治の「総括」をしても良い、というか「するべき」なのに、それを行なったマスメディアはこれも皆無であった。
権力と癒着し腐敗したテレビ・新聞・ラジオ等マスメディアが報道しなかった「自民党政府の悪政の数々」と、喧伝している「民主党潰し報道の数々」を列記してみる。(済みません、前に書いた事のコピーが大半となります)
(1)民主党が政権交代を果たし、海外から「日本の新しい夜明け」と評された時の日本のマスメディア
■テレビ番組のテーマ「鳩山総理を問う」(“尋問する”のニュアンス)→「鳩山新総理に聞く」だろうが!
■鳩山新首相の就任記者会見で新首相が「日本の歴史が変わるという、身震いするような感激」と心境を語ったのに、記者達の質問は、西松建設事件で鳩山首相がこの春に言った「国策捜査」発言を取り上げたり、故人献金問題でもっと国民に説明しろとといった選挙以前の政権交代潰しを継続させていた。
■※歴史が変った!
※政権交代 ついに 実現!
※これは 明治維新のような 無血革命だ!
※真の民主主義のスタートに全国民が期待とコーフン!(以上、日刊ゲンダイ)
対して、産経新聞見出し
※「鳩山首相」 恍惚と不安
※選挙の次の日の早朝、ラジオで産経新聞の政治部長・乾正人氏が、(民主党のマニフェストは財源無きバラマキであり、無駄使い等では財源は出てこないので)「民主党には全く期待できません」と発言。
政権交代時のテレビでの報道内容・論調
1.民主党は勝ち過ぎた。(独裁が心配)
2.国民は民主党を支持したのではなく、自民党を見放したに過ぎない。(自民に不満、民主に不安。で自民に不満の方が強かったための民主の勝利に過ぎない)
3.民主党の政策実現能力が問われるのはこれからだ。(早急に〇〇しろ!とのマスメディアの要求多い)
4.民主党は小沢支配が進んで、いずれ内部対立が顕在化する。
5.参院では社民、国民新党との連立がなければ過半数を確保できない。(しかし安全保障で意見不一致)
外交・安保政策の党内不一致が致命的となる。
6.民主党の政策は財源根拠乏しく、バラマキである。財源を捻出できるわけが無い。
7.4年前自民圧勝、今回民主圧勝。風に流されブレる国民。
8.前回、多くの小泉チルドレン、今回、多くの小沢チルドレン(小沢レディース)。(頭数だけ揃えて、何が出来る…と批判)
9.狡猾な小沢の選挙戦略(小沢の刺客)
■民主党政権に何が出来るというのでしょうか?
M:政権交代が成った直後からこの調子である。
「政治主導」といっている民主党の主旨、即ち自民党政権時代の癒着腐敗ぶりを検証したり、官僚支配の実態を国民の前に明らかにする、といった国民を向いた報道は皆無であった。
前の日記を見ているとこれももう一度載せておきたい、アレも載せたい、と、止め処なくなり、「方便」発言や「小沢代表時代の政党助成金30億円の使い方。21億円、15億円、政党助成金は国民の金から出ているんですよ」発言。更には昨日のラジオの解説者の話「小沢氏は色々悪いことをやって来ているんですよ。(M:と、2回ほど繰り返し)でも今回の件(小沢氏が検察審査会で強制起訴となり民主党が党員資格停止処分にした件)は『必要がない』と思います」発言。
(M:親小沢派でないことを強調し、党員資格停止処分が間違っているといえば説得力はあるが、態のいい、小沢と民主党の両方潰し発言である)
こういった事を分かりやすく書こうかなと思い、前の日記から貼り付けているうちに気力が減退。
何せ年寄りなので勘弁してほしい。今日はここまで、またね。
追伸:最近、政党支持率で自民党が民主党を上回ったそうだ。
60年一党独裁を続けてきた自民党とまだ政権をとって1年半の民主党は「どちらが政権をとっても同じ」ではないのだ。(M:今の菅民主党政権のやっていることは『第二自民党』と言えるのだが、だからといって「国民生活を省みず、国民の税金で甘い汁を吸い続けてきた旧体制」に戻していい、とは考えないことだ。自民党政権時代に抑えつけられてきた各種訴訟の和解、悪法「障害者自立支援法」の廃止、後期高齢者医療制度の廃止等々、子供手当てもそうなのだが、少しは良いこともやって来ている。)