カクタス・へんてこりーな

奇妙なサボテンにまつわるあれやこれやを、あるいは我が家の周りの自然についてとりとめもなく

指の形のフライレア

2007-06-29 15:13:11 | フライレア
写真手前 Frailea afilanensis  奥 Frailea lepida

どちらも5月のクラブの見学ツアーで、長浜市の廣仙園にて購入したものです。それまでは球形のフライレアばかりで”指状”のものを持っていませんでした。他にもhorstiiと magnifica、それに紫雲殿も買いました。
当初は蕾ではなく実だとばかり思っていたのですが、ここ2,3日で急に膨らみだし、蕾だったんだと判りました。紫雲殿の花は撮りそこねたので今回はラッキーでした。
フライレアは閉花受精するので、花を広げて花粉を媒介してもらう必要がないためか、開花することが少ないようです。たまに開花するのは、自家受粉ばかりしていると”血が濃く”なりすぎるので、ほかの遺伝子を取り込むためでしょうか。



葦毛(いもう)湿原

2007-06-28 19:55:50 | あれこれ
仕事で豊橋の葦毛湿原の近くへ行ったついでに、寄ってみました。この時期は花の少ないときらしく、モウセンゴケくらいしか見られませんでした。モウセンゴケは1cmもないくらいの小さな花が10cmの花茎の頭部にちょこんと付く可憐な花です。日当たりのよい開けたところに群生してました。

駐車場から湿原までの樹木のトンネルはひんやりとしていて、今日の暑さをいっとき忘れさせてくれました。

アロハドア実生 途中経過

2007-06-27 19:50:54 | アロハドア
画像は Arrojadoa rosenbergiana

アロハドア属の実生の途中経過です。


ケーレスより入手 4月28日播種
Arrojadoa dinae HU 399   9/24 (24粒中9株生存)
Arrojadoa  heimenii   7/27
Arrojadoa  horstiorum   5/10 
Arrojadoa  nana HU 578   17/27
Arrojadoa  penicillata  12/27
Arrojadoa  〃 v. spinosior  18/26
Arrojadoa  reflexa   9/25
Arrojadoa  rosenbergiana  16/20
Pierebraunia bahiensis  10/22

サクシードより入手 5月29日播種
Arrojadoa dinae HU 399   9/28
Arrojadoa  heimenii  3/30
Arrojadoa  horstiorum  5/10 
Arrojadoa  nana HU 578   7/30
Arrojadoa  penicillata   7/31
Arrojadoa  〃 v. spinosior   5/48
Arrojadoa  reflexa   16/24
Arrojadoa  aureispina   24/26
Pierebraunia bahiensis HU 1550   5/26

ケーレスの種子が半月経過時点では発芽しなかったため、急いでサクシードより購入したんですが、結局は動き出しがゆっくりしてただけみたいでした。4月28日に播いたものがいまだに、発芽しています。5月29日組もあと一月もすれば、発芽率が向上してると思います。
PierebrauniaはArrojadoaの近縁のものらしいので、一緒に播いてみました。
種名の後の地域ナンバーが同じところをみると、ケーレスとサクシードは種の入手ルートは同じみたいです。

 

笹ゆり

2007-06-25 19:30:39 | あれこれ
野生の笹ゆりです。
仕事で山道を走っていて見つけました。茎も葉も笹のようなので、花が付いていなければ見逃してしまいます。この地方の山間部には、昔たくさん自生していたらしいのですが、可憐な姿ゆえ盗掘にあい、また猪や猿にも食べられ、めっきり減ってしまいました。私も自生しているのを見るのは初めてです。


この笹ゆりは道路沿いの、簡単に採れそうなところに生えているので、こころない人に持っていかれないか心配です。

最近は栽培品もあることだし、欲しい人はそちらを買えばいいのに。

明日は地元の地酒”笹ゆりの里”で一杯やろうかな。

アロハドア属の赤ちゃんたち

2007-06-23 15:10:17 | アロハドア
今とても興味を持っているサボテンのひとつが、アロハドア(Arrojadoa)属です。
学名Arrojadoaのラテン語の発音は知らないので、スペイン語風のアロハドアで通します。アロハドアの故郷はブラジルです。ちなみに私が勉強中のブラジル・ポルトガル語では、アホジャドーアと発音します。

アロハドアは小型柱サボテンの仲間で、高さはせいぜい人の背丈までで、20センチくらいのものもあります。太さも2~3センチで鉛筆くらいのもあります。penicilataという種類もあるくらいです。実生から5年でてっぺんの偽花座に花をつけます。花が終わると偽花座から新芽を出します。何回か花を付けたものはウィンナーソーセージのつなぎ目にひげをつけた感じです。

実際の画像をご覧になりたい方は、私がアロハドアに引かれるきっかけとなったブラジルの”THE PARADISE”というサイトを見てください。英語版とポルトガル語版があります。

THE PARADISE  http://www.cactos.com.br/us/

今年、初めてケーレス(ドイツ)、サクシード(スウェーデン)という業者より種を取り寄せ、実生(種まきのこと)しました。残念ながら国内には取り扱っているところはありません。
5月の連休に播いたものが、やっと画像の大きさになりました。順調に行けば5年後に花が見られます。
興味のある方はそれまでお付き合い願います。


姫の子の種

2007-06-22 22:52:56 | フライレア
フライレア属姫の子の種が採れました。ひとつの実から100以上の種が採れますから、画像の3株からはきっと1000粒以上になると思います。今までは、タニサボさんのタニサボ実生倶楽部に提供していたのですが、欲しい人にはどうやら行き渡ったらしく、最新の交換会では人気がありませんでした。フライレア属は採り播き(採集したら間を置かずにすぐに播くこと)が良いのですが、次回の交換会は9月になるとのこと。さて、この種たちを全部播いてしまう訳にもいかないし。

そこで、希望者にお分けしたいと思います。
開設して間もないこのブログに来てくださる方は30人にもなりませんので、どれだけの方にもらっていただけるかは、わかりませんが、無駄にしてしまうよりは良いでしょう。
わたしも、諸先達の方のご好意を受けてきましたので、お返しのつもりで。

ご希望の方、まずはコメントをお願いします。

ブログを始めて、コメントを頂くのが、これほどうれしいものと実感しました。

これで少しは増えるかな。

ホームセンターのサボテン

2007-06-21 23:15:42 | フライレア
仕事でホームセンターへ行ったついでに園芸コーナーに寄ったら、持ってないフライレアを見つけました。値段も各鉢580円と手頃だったし、早速買ってしまいました。ニーテンスとフリードリッヒーの2鉢です。他にもエキノカクタス属の太平丸のナントカヤラもありました。

しかしです、家に帰ってよく見てみるとなんか変なんです。フリードリッヒーのラベルはついているものの、どうもマミフェラによく似ているのです。念のためネットで検索してみると、やはり違っていました。ホームセンターに納入した業者がラベルの付け間違いをしたのか、実生時点で間違っていたのか。

ここでは以前にもツルビニカルプス属のコウ麗丸を手に入れたので、ホームセンターもバカにできないと、ちょくちょく覗いていましたのに、がっかりです。

気をつけよう、ホームセンタの珍品は!(標語です)
でも、また行ってしまうんだろうなあ。

クルミの実

2007-06-20 21:44:34 | あれこれ
家の胡桃(正確にはオニグルミ)が今年も実を付けました。娘たちが子供のころ、一緒に行った市内の公園で実を拾ってきて播いたものが、今では樹高10mくらいになって、毎年3000個くらい収穫できます。野生なので”菓子くるみ”とちがって殻は固く実も小さいですが、味はよくてサラダにふりかけたり、パンやおかしを焼くときに入れたりと重宝していました。ところが植えた場所が当方の敷地ではなく、我が家の隣の排水路の土手だったものですから、排水路整備のため切られてしまうことになりました。これが決まったのは昨年でしたが、夏に毛虫に葉を食べつくされ、9月には丸裸になってしまいました。もうこれで死んでしまうのかと思いましたが、秋にもう一度葉を出しなおしました。しかし上半分は枯れたままでした。そんな訳だろうと思いますが、今年は例年の1割くらいしか実は付いてません。この胡桃の命はあと1年足らずですが、幸い実や芽を出した苗をもらってくださる方がいて、遺伝子は残してやれそうです。

この記事をご覧の方の中にご希望の方がいらっしゃれば、差し上げたいと思います。ただし、大きくして実を食べるには生育条件をご理解ください。胡桃は湿気の多い土壌を好みます。山道を走っていても、川岸に生えているのが多いです。知り合いが乾いたところに移植しましたが、根付きませんでした。

誰か、むらってやっとくれん! (三河弁で”もらってやって下さい”の意)

黒竜(プテロカクタス)

2007-06-19 18:54:07 | 塊根・塊茎



一月ほど前に手に入れたプテロカクタス属の黒竜(Pterocactus tuberosus)です。南米のアルゼンチンが故郷の団扇サボテンの一種です。現地では塊根が地下20センチからもっと深くにあり乾季(冬)には地上部の枝は枯れてしまい、春になると再び枝をだすらしい。
これを買ったとき、レジ前で枝が取れてしまったけれど、店のご主人によれば、挿しておけば枝にも塊根が出来るとのこと。ただ今発根中です。親株の頭からも新芽が出てきてます。
プテロカクタスには黒竜のほかにも、枝が球体のものや楕円のものもあるようで、アメリカのメサ・ガーデンという業者のカタログに載っているので、来年は買ってみたいと思います。