カクタス・へんてこりーな

奇妙なサボテンにまつわるあれやこれやを、あるいは我が家の周りの自然についてとりとめもなく

迷宮入り? 2

2015-02-28 12:25:21 | クラッスラ

クラッスラ属 舞乙女

Crassula rupestris subsp. marnierana

 

 

舞乙女として入手しましたが、学名はなんだろうと迷っています。

単純には Crassula rupestris  subsp. marnierana であろうかと思うのですが、Crassula rupestris Thunb. subsp. marnierana の線もあるように見えます。Ispotで見てみる区別がつきません。

International Crassulaceae Network でそれぞれの特徴を調べてみました。

Crassula rupestris subsp. marnierana
東ケープ州、アニスベルフ自然保護区、ルート・スワーグバーク自然保護区内で海抜の高い棚上の南斜面に自生。
葉幅0.4~0.5mm、葉長0.4~0.6mm(インチの間違いか?)
花茎1.5cm(直径)
花季 春
茎は立性
 
 

Crassula perforata subsp. kougaensis

自生地 記述無し

葉 10×8mm

葉厚 2mm

花冠 直径3.5mm

花季 早春

茎は下垂性、株の大きさは80×40mm

 

うーむ、どうやら Crassula rupestris subsp. marnierana で決まりかな。

 

 


インド洋岸のクラッスラ

2015-02-27 18:37:00 | クラッスラ

クラッスラ属 アトロプルプレア

Crassura atropurpurea var. atropurpurea

 

アトロプルプレアには変種が6種(データベースによっては5種)、日本ではワーテルメイエリが一番知られています。

このアトロプルルレアも変種の一つで東ケープ州のインド洋岸に自生していて、ご覧のように葉には毛がなくツルツルしています。

ワーテルメイエリは大西洋岸の北ケープ州産で、水を確保するために、寒流から発生する霧を葉で集めています。そのため葉の表面は微毛でおおわれています。

アトロプルルレアの自生地は温暖な気候で、気温は年間を通じて10℃から25度のあいだ、降水量も雨季乾季と言えるほどのものもなく、毎月30ミリから60ミリ程度です。

晴れがちな天気に対応するためでしょうか、自生地のものも画像のように赤い葉を持っています。


塊根クラッスラ

2015-02-22 11:36:24 | クラッスラ

クラッスラ属 カペンシス

Crassula capensis var. capensis

 

サクシフラーガやウンベラと同じセクションⅦに属するクラッスラです。

このセクションの特徴は地下茎と星形の花です。

画像左の株は植え替え時に上下さかさまにしてしまい葉の成長が芳しくないのですが、芋はそれなりに成長しています。

西ケープ州から東ケープ州の海岸から近いところが自生地のようですが、完全な冬型で夏には地上部の葉や茎は枯れてしまい、秋に花を咲かセます。


猿顔

2015-02-21 12:22:30 | 自然観察

クルミ科 クルミ属 オニグルミ

Juglans mandshurica var. sachalinensis

 

自然観察会で拾ったオニグルミの枯れ枝のアップです。

落葉樹の同定をする時の、目安となるのが冬芽と葉痕(葉が落ちた後に残る付け根の形)です。

オニグルミは葉痕が猿の顔、あるいは水気の多い生枝では羊の顔に見えるので、判別は簡単だと知りました。

 

 


デルトイデア?

2015-02-18 18:32:32 | クラッスラ

クラッスラ属 デルトイデア

Crassula deltoidea

 

最初に入手したクラッスラの一つ。

とりあえずこの株は間違いないだろうと思っていましたが、現地写真を見て、少々自身がなくなってきました。

デルトイデアはその名が示すようにデルタ(三角形)形の葉が特徴なのですが、この株はせいぜい楕円形がいいところ。

何か丸葉の種類の遺伝子が入っているのかもしれません。


コルチカム?

2015-02-16 18:02:43 | クラッスラ

クラッスラ属 不明種(コチレドニス)かも

Unidentified species of Crassula

Crassula cotyledonis?

 

 

農協直売所出のこのクラッスラ(たぶん)、ラベルにはコルチカムとあります。

クラッスラには種小名にも変種名、亜種名にもこんなのはなかったはず。

またまた謎解きの始まりです。

初見ではワ-テルメイエリだろうと思っていたのですが、比べてみると葉の大きさや色、ロゼットの様子が違っています。

そこで、ワーテルメイエリも属しているクラッスラの亜属セクションⅩⅩの中で、コチレドニスに目星をつけ、調べてみました。

写真で見る限り似たものもあるのですが、葉がもっと大きいようにも思えます。コチレドニスは自生地が広く形状も様々らしく、ますます、判らなくなりました。


ホッテントッタではない

2015-02-14 15:37:50 | クラッスラ

クラッスラ属 ナミベンシス(ホッテントッタ)

Crassula elegans ssp. namibensis

 

 

昨日、Tさんから直接引き取ってきたヤフオク落札品のもう一鉢がこれ。

日本で流通しているクラッスラ・ホッテントッタはすべて画像のようなものです。

しかし本物のホッテントッタは下のリンクにあるような白い微毛に覆われたもので、ここにアップしているものとはまるで違います。

左ブックマークのeriosyceの日記主宰のeriosyceさんがそのあたり、説明してくださってますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

それにしても、日本国内のクラッスラの表記は乱れています。

 

 

Crassula sericea var. hottentota

http://www.ispotnature.org/sites/default/files/images/41219/0ee7757ce52d3a7130f23720871745dc_0.jpg


2015-02-14 12:49:38 | クラッスラ

クラッスラ属 夢殿

Crassula cornuta synonym of Crassula decepter

 

昨日のTさんの温室訪問で、下さったものです。

さて、この夢殿の学名はいったいなんでしょう。

日本ではほとんどの場合、Crassula cornuta と紹介されています。

ところが、海外のデータベースでは cornuta という名前すら、ほとんど見つかりません。

ひょっとしたら神刀あたりとのハイブリッドかも、と調べてみましたが、一向に判りません。

これはお手上げかなと思っていたところ、国内の多肉業者の一つが、 decepterとしているのを見つけました。改めて、 decepter を調べてみるとシノニムの一つに cornuta がありました。

 decepter は稚児姿という和名の種類で知られていますが、その姿は画像のものとはかけ離れているように見えます。

データベースの decepter をもう少し詳しく見てみると、自生地はナミビアからインド洋岸まで広範で、形態も色々あるとあります。

Tさんによれば、そんなに強い種類ではないとのこと。ハイブリッドなら強いはずだろうし、とりあえずdecepter という線を残しておきましょう。

 


玉椿

2015-02-13 18:25:50 | クラッスラ

クラッスラ属 玉椿

Crassula barklyi

 

ヤフオクでの落札品を、直接隣市へ引き取りに行ってきました。

ついでに、クラッスラの栽培方法を伺ってきました。

栽培歴10年のTさんも、ここ数年の夏の暑さでずいぶんダメにしたものがあるそうです。

 

画像の玉椿はTさんの温室では最大の株です。

玉椿は開花すると、主頭が枯れてしまうので脇芽を随時更新しなくてはならないとのこと。