カクタス・へんてこりーな

奇妙なサボテンにまつわるあれやこれやを、あるいは我が家の周りの自然についてとりとめもなく

混乱 2

2015-01-30 18:55:36 | クラッスラ

クラッスラ属 毛炎

Crassula argyrophylla synonym of Crassula swaziensis, Crassula globularioides subsp. argyrophylla

 

 

またまたヤフオクで珍しいクラッスラを入手しました。

「もうえん」あるいは「けほのお」と読むのでしょうか。座りの悪い語感です。

さて、この毛炎もなかなかの曲者で学名がはっきりしません。

まず和名と学名を参照している「アルビノプリの植物館」では学名は Crassula argyrophylla となっています。

これがInternational Crassulaceae Network では Crassula swaziensis のシノニムになっていて、The  plant List では Crassula globularioides subsp. argyrophylla のシノニムになっています。

これでは学名は併記するしかなさそうです。

肝心の自生地は南ア連邦北東部、スワジランド、モザンビーク、マラウィ、ジンバブエにかけての高地に広く点在しているようで、夏冬共に温度変化の激しくない過ごしやすいところです。

先日紹介したイリチアーナと同じような栽培法で良いのかなと思っています。

 

The  plant List

http://www.theplantlist.org/tpl1.1/record/kew-2741507

 


バツイチ

2015-01-28 12:54:03 | クラッスラ

クラッスラ属 寿限無

Crassula  marchandii

 

今日もクラッスラのネタです。

この小指の先ほどのクラッスラのことを調べていると、あるデータベースに Crassula × marchandii と属名と種名の間にバツが付いていました。

これはこの種が自然交配種であることを示しているようなのです。

このことは全く知りませんでした。

実際には交配親とされていた2種の自生地が遠方にあること等で、独立した種として認められています。

北ケープ州の海岸沿いの山の石英の斜面に自生とのこと。


混乱

2015-01-27 12:53:18 | クラッスラ

クラッスラ属 玉稚児

Crassula plegmatoides

 

前回に続いてクラッスラの記事です。

今回は画像の玉稚児。albinopriの植物館では学名はCrassula arta になっています。

eriosyceさんに教えていただいたベンケイソウ科の総合サイトInternational Crassulaceae Network ではCrassula artaCrassula deceptor のシノニムとなっています。

しかしその画像のCrassula deceptorはここに載せた画像とは違うようです。

むしろCrassula plegmatoides のほうが近い。

ということでここではCrassula plegmatoidesと紹介しておきます


謎は深まる

2015-01-25 22:07:28 | クラッスラ

クラッスラ属 銀盃

Crassula hirsuta

Crassula nudicaulis

 

最近手に入れたクラッスラです。

albinopriの植物館によると学名はCrassula hirsuta(hirstaはミスプリント となっていますが、画像検索するとヒットするのは日本のサイト由来のものばかりです。

eriosyceさんに教えていただいたiSpotの画像も2点あり、小さな画像ではっきりと確認できないのが残念ですが、ここに載せたものとは違うようです。

ひょっとしたら、日本で作出された交配種かもしれません。

 

追記

たまたま International Crassulaceae Network にてCrassula nudicaulis を調べていたところ、この画像がそこにアップしてあるものと似ていることに気付きました。

Crassula nudicaulis のシノニムに Crassula hirta が有り、それと Crassula hirsutaとが混同されたのでしょうか。

 


出所不明

2015-01-21 19:16:52 | クラッスラ

クラッスラ属 イリチアーナ

Crassula globrarioides ssp. illichiana

 

ヤフオクで落札できたクラッスラが届きました。

グロブラリオイデスという聞きなれない種の、そのまた聞きなれない亜種で、ググっても出てきませんし、海外のデータベースでも、自生地情報がつかめません。

出品者に問い合わせ中ですが、見た目には紅葉していて、夏型だろうと推察するのみです。


やっと読了

2015-01-20 21:18:07 | 

山本周五郎著 樅の木は残った

 

NHKの大河ドラマを含め何度かテレビドラマ化や映画化された長編時代小説、訳有って読んでみた。

親戚にこの小説の主人公と同姓同名の中3坊主がいるのだが、その両親はこの小説のことを知らずに名付けたらしく、いづれは彼も社会に出て小説との関連などを聞かれることもあるだろうと思い、中学の卒業祝いにプレゼントすることにした。

ただし、私とて小説を読んだこともなければ、ドラマや映画も見たことがないので、事前に読んでおかなくてはと手に取った次第。

内容は、仙台の伊達藩に命を懸けて忠義を尽くした家老の物語で、これが当時の日経新聞に連載され注目されたそうなのだが、共感を覚えるほどでもなかった。

そこだけ取って付けたような安っぽい官能小説風のエンディングは大いに違和感があり、中学生にプレゼントするにはちょっと躊躇する。

 

 


村主氏新年会 6

2015-01-19 11:37:31 | あれこれ

クラブの仲間に誘われて、10年ほど前から開催されている村主氏主宰の新年会に初めて参加してきました。

村主さんが日本サボテン界の重鎮であるところはサボテンファンなら周知のことですが、他にも宝塚市にある真言宗中山寺派の官長(今は大老)という別の顔も持ってらっしゃいます。

その中山寺の広い境内の一角で催される会には、関西を中心に海外からも参加者が多数集まります。

今年の会は、昨年末の氏の紅籠自生地探訪報告から始まりました。

砂漠というより疎林地帯に、びっくりするくらいの個体数が認められることなど、面白く聞きかせてもらいました。

 

画像は中山寺仁王門の阿形(あぎょう)像。