最後のお酒

2005年09月27日 | 健康・病気

テレビで「知るを楽しむ・私のこだわり人物伝
『志ん生・最後のお酒』」(NKHK教育 22:25~)を観た。
今夜は、山本晋也が志ん生の長女美津子さんから、
志ん生のエピソードをいろいろ聞いていた。

「満州に行ったらお酒もあるし、空襲もない。行ったら?」
という美津子さんのすすめで満州に渡ったという
志ん生の、“空白の600日”。
その頃、志ん生は死にたいと思っていたらしい。
ある日、ウォッカを3本もらった。
「2本飲めば死ぬ」と聞いた志ん生は、
生きていてもしょうがないから飲んで死のう、
でも残すのももったいないから全部飲もうと、
3本全部飲んじゃった。
そしたら三日三晩寝て目が覚めた。そのとき、
「1本とっておけばよかった」といったらしい。

奥さんが亡くなったときは呆然として
涙も流さなかった志ん生。
葬式が終わった翌日、桂文楽が死んだ。
それをテレビで知ったとき志ん生は
「みんなおれより先に死んでしまう」と号泣したらしい。
志ん生と文楽が親友だったということを初めて私は知った。
私は、人間としては志ん生が面白いが、
噺は文楽のほうが好きです。
(しかし、文楽を何年も聴いてないな。
 CD は持ってないし、テレビでもやらない)

晩年、美津子さんは、酒が飲みたいという志ん生に、
水で薄めた酒を飲ませていた。
「この頃の酒は水っぽいね」と志ん生にいわれても、
悲しかったけれど体のことを考えて水で薄めていた。
ある日、可哀想で薄めない酒をだしたら、
「酒はやっぱりうまいなあ」といって眠ってしまった。
次の日、おしめを交換しようとしたら、
肌が少し冷たかった。
医者を呼んだら、亡くなっていたそうだ。
まったく苦しまないで死んだらしい。
最後の酒を水で薄めなくてよかった、
と美津子さんはいっていた。

最後の酒か…。
私もできたらうまい酒を飲んで死にたいものです。

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メモをとらないで番組を観ていました。
観ていた方で「それは違うよ」ということがありましたら、
指摘して下さい。

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