ピュイ&キュイの徒然

ポーセリン・ペインティングや美術館・お寺巡り・バードウォッチングのことなどの覚書です

薬師寺・東塔保存修理見学会

2012-06-03 23:43:07 | お寺・神社
国宝・薬師寺東塔の修理見学会に参加してきました

(往復ハガキでの事前申し込み制)
後から伺うと4倍を越す申し込みがあったそうです

塔は下から見上げるもの。
でも、その塔に登り、憧れの水煙の飛天と
対面できる日が来るとは・・・!!
当選ハガキが届いた日から、ワクワクの毎日です。

このストライプの覆いの中に東塔があります
一部、窓が開いているようにも見えます。。。




この窓から見た西塔と金堂の屋根
正面から塔を見ることができるようにとの主催者の計らいです




風雨に耐えた鬼瓦



最強の免震機能を持つ心柱(しんばしら)
東京スカイツリーもこの心柱の構造を研究、応用して建設されました



いよいよ最上層



この水煙は塔を火災から守るという願いを込めています

楽器を奏でる飛天(天女)は有名ですが・・・・
透かし彫りされた飛天は24人も居ました
笛を奏で、花を蒔き、衣を翻し、祈りを捧げる飛天たち。
こんな近くで対面できて感激。

後から考えると、嬉しくて、舞い上がってしまい
ほかの所をちゃんと見てなかった・・・



今回の見学会が終わると、この水煙を含む相輪の解体が始まります
この形で見ることが出来た事に感謝です。

竣工予定は平成30年12月
総事業費 27億円
(新しく建築すると8億円で済むそうです。)

文化財を後世に残していく、というのは本当に大変な事です。
でもそれが私達の役目なんですね。

広い境内を散策した後、次の目的地、奈良公園へ急ぎました
産まれたばかりの小鹿が待ってます♪


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貴重な体験 (boss)
2012-06-04 08:14:49
稀な体験をされたのですね
ぴゅいさんの日頃の精進が全てを誘ってくれたのでしょう
今の世代が出来る限り多くの文化財を次世代に大切に手渡さなくてはねぇ

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bossさま (ぴゅい)
2012-06-05 09:18:33
本当に良い経験ができました。
新しく作るより、古い物を修理するのは時間も費用も掛かりますが、とても大切なことですよね。塔に登ってみて解りましたが、スズメちゃんの巣がいっぱい!子育て真っ最中~
ヒナの鳴き声もあちこちから・・・
早く巣立たないと!!
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Unknown (大浦敬規)
2012-06-06 01:00:14
総工費27億円の内訳が知りたいです。文化財ということでとんでもない数字がいきかっているのではないかと思います。
事業仕分の聖域になっているのではないでしょうか。
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大浦敬規さま (ぴゅい)
2012-06-06 21:01:31
初めまして。
コメントを頂きまして有り難うございます。
今回の保存修理は、奈良県教育委員会文化財保存事務所が担当しています。
工事は清水建設が請け負ったそうです。
今回の見学会では費用の内訳などの説明はございませんでした。
噂では素屋根だけで3億とも4億とも・・
最近では、平城京大極殿正殿は今回の数倍の経費が掛かっていましたし、唐招提寺金堂や興福寺中金堂も薬師寺東塔以上の経費だそうです。

確かに大浦様のおっしゃるとおり、事業仕分け聖域になっている可能性があります。
内訳については、奈良県教育委員会文化財保存事務所に問い合わせされるのが最適だと思います。

奈良市登大路町30
tel 0742-27-9865
fax 0742-27-5386
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