昨日のこと
昼前に電話がはいる
「ホームページを見て電話してます
日本酒のこと教えてほしいのですが
赤松店長は本日いらっしゃいますか?
4時前後に伺いますので
よろしくおねがいします」
とのことだった
かなり遠くから来店してくださるのは
そのニュアンスでわかったのだが・・・
「日本酒に関して教えてほしい」
というのはどういうことだろう?
3~4時間もかけてご来店いただくということは
お客さまも相当気合がはいっているということだし・・・
私も気合をいれて接客しなければ・・・
などと変に緊張しながらお客様の到着を待った(笑)
かくして4時をすぎ
そのお客様は到着された
明石からご夫婦で来られたのだが
ゴールデンウィークの渋滞に巻き込まれて
予想以上に時間がかかったとのこと・・・
遠いところ本当にご来店ありがとうございます m(__)m
さて本題の
「日本酒について教えてほしい」
ということの主旨だが・・・
お客様は最近
「美味しい日本酒の基準がわからなくなった」
ということで悩んでおられた
●燗酒のほうが冷酒として呑むより美味しいという理由は?
●醸造用アルコールを添加した吟醸酒・大吟醸酒って美味しいのか?
●アルコール添加しない純米酒がアル添酒より本当に美味しいのか?
●普通の純米酒よりも純米吟醸酒・純米大吟醸酒が美味しいといえるのか?
●美味しい日本酒の基準をどれにすれば良いのか?
具体的にはこんな疑問を抱えていらっしゃった
さて皆さんならどのように応えますか?
●燗酒のほうが冷酒として呑むより美味しいという理由は?
甘味や旨味は、舌の感応の問題で、40~50度の温度帯で最大限に感じることができる。
それ故、燗酒にしてこそ日本酒の本来もつ旨味や甘味などのポテンシャルを味わえる。
冷酒では無理です。
●醸造用アルコールを添加した吟醸酒・大吟醸酒って美味しいのか?
吟醸酒・大吟醸酒に醸造用アルコールを添加するのは、俗に言うフルーティな香り(吟醸香)を浮かび上がらせるためです。
大抵は冷酒で呑むことを前提に設計された酒なので、キンキンに冷やすと美味しく感じるかもしれません。
しかし燗酒にすると吟醸香(カプロン酸エチル)が、プンプンして呑めません。
●アルコール添加しない純米酒がアル添酒より本当に美味しいのか?
酵母の活動を醸造用アルコールなどの添加で人工的に止めずに、完全発酵させて醸した純米酒は本当に美味しいですよ。
ただし新酒は渋く味の開き具合が遅いですが、熟成してどんどん旨味を増していくので、この味の変化もおおいなる愉しみのひとつと捉えましょう。個人的には二度火入れした純米酒がベストです。このような純米酒なら酔い心地が爽やかで、翌日にも残りにくいのが嬉しい。
●普通の純米酒よりも純米吟醸酒・純米大吟醸酒が美味しいといえるのか?
純米酒のなかで、精米歩合60%(40%精白)から純米吟醸、精米歩合50%から純米大吟醸と名乗れるが・・・
お米を沢山削れば美味しい純米酒になるか?といえば、一概にそうとばかりも言えない部分がある。
お米の外側を削るという行為は、柄の悪さや雑味をだす蛋白質の多い部分を削るといことである。
酒米自体の蛋白含有量が少なければ、精米歩合80%でもきれいな酒になるということもいえる。
だから、窒素分が少ない土壌のなかで自然農法で栽培されることにより蛋白含有量の少ない酒米を造ることがまず重要だ。
あまり吟醸・大吟醸という名称に捉われない方が良い。
●美味しい日本酒の基準をどれにすれば良いのか?
最終的に薦めたのは「日置桜」の以下の2本の純米酒。
「これらを完全発酵純米酒の基準として、ここから日本酒を広げていってみてください。」ということを申し上げました。
(上記の画像をクリックしていただくと、「純米酒のDON Yahoo店」の商品詳細説明ページへ飛びます。)
又このお客様が当店に興味をもっていただいた理由は
ホームページの私の純米酒の蘊蓄をみていただいたからだが・・・
じつはもうひとつ・・・
お客様の飼っていらっしゃるミニチュアダックスフンドの名前が当店と同じ「DON」だったのだ!(笑)
これも縁ですよね
これからもよろしくお願いします m(__)m
昼前に電話がはいる
「ホームページを見て電話してます
日本酒のこと教えてほしいのですが
赤松店長は本日いらっしゃいますか?
4時前後に伺いますので
よろしくおねがいします」
とのことだった
かなり遠くから来店してくださるのは
そのニュアンスでわかったのだが・・・
「日本酒に関して教えてほしい」
というのはどういうことだろう?
3~4時間もかけてご来店いただくということは
お客さまも相当気合がはいっているということだし・・・
私も気合をいれて接客しなければ・・・
などと変に緊張しながらお客様の到着を待った(笑)
かくして4時をすぎ
そのお客様は到着された
明石からご夫婦で来られたのだが
ゴールデンウィークの渋滞に巻き込まれて
予想以上に時間がかかったとのこと・・・
遠いところ本当にご来店ありがとうございます m(__)m
さて本題の
「日本酒について教えてほしい」
ということの主旨だが・・・
お客様は最近
「美味しい日本酒の基準がわからなくなった」
ということで悩んでおられた
●燗酒のほうが冷酒として呑むより美味しいという理由は?
●醸造用アルコールを添加した吟醸酒・大吟醸酒って美味しいのか?
●アルコール添加しない純米酒がアル添酒より本当に美味しいのか?
●普通の純米酒よりも純米吟醸酒・純米大吟醸酒が美味しいといえるのか?
●美味しい日本酒の基準をどれにすれば良いのか?
具体的にはこんな疑問を抱えていらっしゃった
さて皆さんならどのように応えますか?
●燗酒のほうが冷酒として呑むより美味しいという理由は?
甘味や旨味は、舌の感応の問題で、40~50度の温度帯で最大限に感じることができる。
それ故、燗酒にしてこそ日本酒の本来もつ旨味や甘味などのポテンシャルを味わえる。
冷酒では無理です。
●醸造用アルコールを添加した吟醸酒・大吟醸酒って美味しいのか?
吟醸酒・大吟醸酒に醸造用アルコールを添加するのは、俗に言うフルーティな香り(吟醸香)を浮かび上がらせるためです。
大抵は冷酒で呑むことを前提に設計された酒なので、キンキンに冷やすと美味しく感じるかもしれません。
しかし燗酒にすると吟醸香(カプロン酸エチル)が、プンプンして呑めません。
●アルコール添加しない純米酒がアル添酒より本当に美味しいのか?
酵母の活動を醸造用アルコールなどの添加で人工的に止めずに、完全発酵させて醸した純米酒は本当に美味しいですよ。
ただし新酒は渋く味の開き具合が遅いですが、熟成してどんどん旨味を増していくので、この味の変化もおおいなる愉しみのひとつと捉えましょう。個人的には二度火入れした純米酒がベストです。このような純米酒なら酔い心地が爽やかで、翌日にも残りにくいのが嬉しい。
●普通の純米酒よりも純米吟醸酒・純米大吟醸酒が美味しいといえるのか?
純米酒のなかで、精米歩合60%(40%精白)から純米吟醸、精米歩合50%から純米大吟醸と名乗れるが・・・
お米を沢山削れば美味しい純米酒になるか?といえば、一概にそうとばかりも言えない部分がある。
お米の外側を削るという行為は、柄の悪さや雑味をだす蛋白質の多い部分を削るといことである。
酒米自体の蛋白含有量が少なければ、精米歩合80%でもきれいな酒になるということもいえる。
だから、窒素分が少ない土壌のなかで自然農法で栽培されることにより蛋白含有量の少ない酒米を造ることがまず重要だ。
あまり吟醸・大吟醸という名称に捉われない方が良い。
●美味しい日本酒の基準をどれにすれば良いのか?
最終的に薦めたのは「日置桜」の以下の2本の純米酒。
「これらを完全発酵純米酒の基準として、ここから日本酒を広げていってみてください。」ということを申し上げました。
(上記の画像をクリックしていただくと、「純米酒のDON Yahoo店」の商品詳細説明ページへ飛びます。)
又このお客様が当店に興味をもっていただいた理由は
ホームページの私の純米酒の蘊蓄をみていただいたからだが・・・
じつはもうひとつ・・・
お客様の飼っていらっしゃるミニチュアダックスフンドの名前が当店と同じ「DON」だったのだ!(笑)
これも縁ですよね
これからもよろしくお願いします m(__)m
竹鶴・秋鹿・辨天娘どれも完全発酵の王道をいく純米酒です。もちろん日置桜もそうですが、25BYの造りからは、特にこれでもかぁ!というぐらいに日本酒度をキッています。前田杜氏の完全発酵への強い想いが伝わってきます。25BYに関しては日本酒度が+13~14っていうのがざらですもんね。ただ、完全発酵である分だけ、燗につけた時の生酒的な若さがありますね。欲をいうなら最低あと1年は熟成させたいなぁと思います。(笑)
なかでも「穿」は本当に良いですよね。これから熟成していけば、凄い酒になること請け合いです。
久田さんの描いている完全発酵した純米酒の特徴は、私が描くものと同じだと思います。
(^_^)v
(^_-)-☆